教授 大橋 十也(所長・兼任)
教授写真
佐々木 敬(副所長)

渡部 文子
講師 河野 緑(臨床検査医学講座より出向)
一般研究員 東條 克能
吉田 博
郡司 久人
小井戸 薫雄
髙野 浩邦
藤本 啓
鈴木 一史
川島 雅晴
平石 千佳
佐藤 亮
多田 紀夫(客員教授)
大草 敏史(客員教授)
訪問研究員 沖田 直之
磯野 真由
松井 貞子
黒沢 秀夫
研究実習生 佐藤 貴子
山田 麻以
教員 吉澤 幸夫
研究技術員 湯本 陽子
青木 正隆(実験動物研究施設)
事務員 吉澤 麻貴(研究支援課)
 
講座(研究室)の概要
柏キャンパスにある臨床医学研究所は、国領キャンパスの高次元医用画像工学研究所と並び慈恵医大が持つ二つの研究所のうち一つであり、教育研究機関として重要な機能を担っている。本研究所の前身は、平成5年の柏病院開設以来、臨床研究を目指す医師たちがそれぞれの実験器具を持ち寄って医学研究棟にスタートした共同利用研究所にある。その設立理念は、基礎医学と実践臨床との隅をうめてゆく立場を堅持し、「患者さん中心の最高の、そして最善の医療を実践する」という慈恵大学の目標を裏打ちできる研究成果を積み重ねていくことであったがこの理念は今も受け継がれている。
柏キャンパスの近隣は東京大学柏キャンパスや東京理科大学野田キャンパスが存在する学園都市になっており、近年、本学と教育・研究面での提携がなされた東京理科大学との共同研究や共通の教育についても計画されているところである。
現在の臨床医学研究所でも、臨床医学との間を橋渡しする研究、教育での展開を目指しており、そのために医学以外の多くの分野、例えば工学、薬学、臨床検査医学、看護学等の研究・教育の場となっており、職種間での医療協力も視野に入れることが可能である。大学院レベルの研究、教育に関しては、応用分子医学、代謝・栄養内科学、神経科学、および分子行動科学をはじめとした医学研究科の活動場所となっている。
当研究所はP2レベルのバイオハザード対策に対応した研究設備を持ち、4階、6階の広大な実験室がこれに相当する。また7階には約3,000匹の動物の収容が可能な実験動物飼育施設が併設されている。これは平成13年3月竣工されたもので、総合医科学研究センター実験動物研究施設に所属する。現在はSPF動物を始め、P2Aにも対応する高度な研究施設となっている。
医学科教育について
医学科3年生の研究室配属、6年生の選択実習の場として医学生を受け入れている。
大学院教育・研究について
応用分子医学をはじめ医学研究科のどの細目にも対応する。将来的には教育、研究面で連携のある他学の大学院生も受け入れる準備がある。
講座(研究室)からのメッセージ
 この研究所に集う誰もが、科学的誠実さを持ち、得られた成績を常に臨床に応用して行く心構えを醸生してゆける場として、またあらゆる臨床医が職域の中で感じた疑問点を実験の中から解決の糸口を探求できる場として、慈恵人に開かれた存在でありつづけることを願う。そして、ここに生まれた新たな活力、未来の芽、若い力を育んで、とりわけ問題解決能力を醸成する教育、研究機関として有り続けたい。
 医学科の学生は、Early Research Exposure、あるいは研究室配属として受け入れている。「研究のおもしろさ」を共有したいと考えている。
▲ このページのトップへ
教育担当
講義科目名称と対象学年

佐々木 敬:

代謝・栄養・内分泌ユニット(医学科4年生)
臨床基礎医学 栄養科学(医学科3年生)
基礎医科学II(医学科2年生)
疾病・治療学I,II(看護学科2年生)

渡部 文子:

行動科学(医学科3年生)
基礎医科学II(医学科2年生)

▲ このページのトップへ
大学院担当科目名称
佐々木 敬:

器官病態・治療学 応用分子医学 教授

渡部 文子:

神経・感覚機能病態・治療学 分子行動科学 教授

 
▲ このページのトップへ
主な研究テーマ
実験研究
佐々木 敬:

1) 糖尿病における膵内分泌の再生医学

2) ガスクロマトグラフィー(GCMS)を用いた極微量生体ガスに関する研究

3) 糖尿病における新規治療法の創成;新たな治療デバイスの開発と創薬

4) 津南町コホートを用いた人の長寿に関するゲノム疫学研究

5) 糖尿病治療による体組成の変化に関する研究

6) グライセミック・インデックスに関する研究:食物線維とインクレチン

渡部 文子:

1) 「痛みの負情動」を生み出す神経回路の可視化と操作

2) 「報酬の快情動」を生み出す神経回路の可視化と操作

3) 経験依存的な神経回路のリプログラミング機構の解明

4) 扁桃体におけるシナプス伝達と可塑性の分子メカニズムの解明

   
一般研究員の研究テーマからの抜粋:
 

腸内細菌の免疫機能に及ぼす影響
樹状細胞ワクチンの開発
膵α細胞における高グルコースおよび低グルコース応答性のPKCδ依存性グルカゴン分泌の分子制御の検討
病非糖尿病の慢性腎疾患におけるバイオマーカーの探索研究
糖尿病網膜症と糖尿病腎症との関係、その関連因子の探索研究
糖尿病合併症の進行に影響する代謝・栄養学的要因に関する研究
ブロモドメイン阻害薬耐性細胞株樹立と耐性機序の検討
ブロモドメイン阻害薬耐性ヒト骨髄腫細胞の網羅的解析
卵巣明細胞癌の糖代謝機構と抗癌剤感受性との関連性についての研究
膵β細胞におけるウロコルチンファミリーの発現とその意義についての検討
心血管病変のバイオマーカーとしてのMMP2の意義
心血管病バイオマーカーとしてのLp(a)およびIDLの意義
日本人の食事摂取基準の策定に資する代謝性疾患の栄養評価に関する研究
HDL機能障害と酸化ストレスに関する研究

▲ このページのトップへ
主な業績

佐々木 敬:【原著】

1) Okita N, Higami Y, Fukai F, Kobayahsi M, Mitarai M, Sekiya T, Sasaki T. Modified Western blotting for insulin and other diabetes-associated peptide hormones. Sci Rep. 2017 July31; 7: 6949, DOI:10.1038/s41598-017-04456-4.

2) Sakai S, Kaku K, Seino Y, Inagaki N, Haneda M, Sasaki T, Fukatsu A, Kakiuchi H, Samukawa Y. Efficacy and Safety of the SGLT2 Inhibitor Luseogliflozin in Japanese Patients With Type 2 Diabetes Mellitus Stratified According to Baseline Body Mass Index: Pooled Analysis of Data From 52-Week Phase III Trials. Clin Ther. 2016; 38(4): 843-62.

3) Sasaki T, Seino Y, Fukatsu A, Ubukata M, Sakai S, Samukawa Y. Absence of Drug-Drug Interactions Between Luseogliflozin, a Sodium-Glucose Co-transporter-2 Inhibitor, and Various Oral Antidiabetic Drugs in Healthy Japanese Males. Adv Ther. 2015 32(5):404-17.

4) Sasaki T, Seino Y, Fukatsu A, Ubukata M, Sakai S, Samukawa Y. Pharmacokinetics, Pharmacodynamics, and Safety of Luseogliflozin in Japanese Patients with Type 2 Diabetes Mellitus: A Randomized, Single-blind, Placebo-controlled Trial. Adv Ther. 2015; 32(4): 319-40.

5) Okita N, Ishikawa N, Mizunoe Y, Oku M, Nagai W, Suzuki Y, Matsushima S, Mikami K, Okado H, Sasaki T, Higami Y. Inhibitory effect of p53 on mitochondrial content and function during adipogenesis. Biochem Biophys Res Commun. 2014; 446(1): 91-7.

6) Sasaki T, Seino Y, Fukatsu A, Sakai S, Samukawa Y. Safety, pharmacokinetics, and pharmacodynamics of single and multiple luseogliflozin dosing in healthy Japanese males: a randomized, single-blind, placebo-controlled trial. Adv Ther. 2014; 31(3): 345-61.

7) Shimada K, Tachibana T, Fujimoto K, Sasaki T, Okabe M. Temporal and Spatial Cellular Distribution of Neural Crest Derivatives and Alpha Cells during Islet Development. Acta Histochem Cytochem. 2012; 45(1): 65-75.

8) Nemoto M, Hiki Y, Shimada K, Nakai N, Fujimoto K, Inoue S, Sakurada N, Kaneko H, Sugita M, Okabe M, Sasaki T #. Novel hormonal delivery method using the ink-jet technology: application to pulmonary insulin therapies. Diabetes. Technol Ther. 2011; 13(5): 509-17.(#責任著者)

【総説】

1)Nemoto M, Sasaki T #. High-throughput screening of small interfering ribonucleic acid identifies important modulators in islet dysfunction and apoptosis. J Diabetes Investig. 2015; 6(4): 390-2. (#責任著者)

2)Sasaki T. Epigenetics: Reprogrammable interface of the genome and environments. J Diabetes Investig. 2014; 5(2): 119-20.

渡部 文子:【原著】

1)Shinohara K., Watabe, A.M. #, Nagase M., Okutsu Y., Takahashi Y., Kurihara H., Kato F. Essential Role of Endogenous Calcitonin Gene-Related Peptide in Pain-associated Plasticity in the Central Amygdala. (#責任著者) European Journal of Neuroscience (in press)

2)Yokose, J., Okubo-Suzuki, R., Nomoto, M., Ohkawa, N., Nishizono, H., Suzuki, A., Matsuo, M., Tsujimura, S., Takahashi, Y., Nagase, M., Watabe, A.M., Sasahara, M., Kato, F., Inokuchi, K. Overlapping memory trace indispensable for linking, but not recalling, individual memories. Science 355:398-403, 2017.

3)Nomoto, M., Ohkawa, N., Nishizono, H., Yokose, J., Suzuki, A., Matuo, M., Tsujimura, S., Takahashi, Y., Nagase, M., Watabe, A.M., Kato, F., Inokuchi, K. Cellular tagging as a neural network mechanism for behavioral tagging. Nature Communications 7:12319, 1-11, 2016.

4)Sugimura, Y.K., Takahashi, Y., Watabe, A.M., Kato, F., Synaptic and network consequences of monosynaptic nociceptive inputs of parabrachial nucleus origin in the central amygdala. Journal of Neurophysiology 115: 2721-2739, 2016.

5)Tsuji, M., Takahashi, Y., Watabe, A.M., Kato, F., Enhanced long-term potentiation in mature rats with a history of cryptogenic infantile spasms. Epilepsia 57: 495-505, 2016.

6)Watabe, A.M., Nagase, M., Hagiwara, A., Hida, Y., Tsuji, M., Ochiai, T., Kato, F., Ohtsuka, T. SAD-B Kinase regulates presynaptic vesicular dynamics at hippocampal Schaffer collateral synapses and affects contextual fear memory. Journal of Neurochemistry 136: 36-47, 2016.

7)Sato, M., Ito, M., Nagase, M., Sugimura, Y.K., Takahashi, Y., Watabe, A.M. # , Kato, F. The lateral parabrachial nucleus is actively involved in the acquisition of fear memory in mice. Molecular Brain 8:22, 1-15, 2015. (#責任著者) 

8)Ohkawa, N., Saitoh, Y., Suzuki, A., Tsujimura, S., Murayama, E., Kosugi, S., Nishizono, H., Matsuo, M., Takahashi, Y., Nagase, M., Sugimura, Y.K., Watabe, A.M., Kato, F., Inokuchi, K. Artificial Association of Pre-stored Information to Generate a Qualitatively New Memory. Cell Reports 11: 261-269, 2015.

9)Nagase, M., Takahashi, Y., Watabe, A.M., Kubo, Y., Kato, F. On-Site Energy Supply at Synapses through Monocarboxylate Transporters Maintains Excitatory Synaptic Transmission. Journal of Neuroscience 34: 2605-2617, 2014.

10) Watabe, A.M.#, Ochiai, T., Nagase, M., Takahashi, Y., Sato, M., Kato, F. Synaptic Potentiation in the Nociceptive Amygdala Following Fear Learning in Mice. Molecular Brain 6: 11, 1-14, 2013. (#責任著者)

【総説】

1)渡部文子 特集:痛みと情動―基礎研究の最前線研究と臨床への応用 痛み情動と可塑性〜情動を生み出す神経回路の最新知見〜 ペインクリニック 第37巻 真興交易(株)医書出版部 2016年6月号 p. 705 -712.

2)渡部文子 特集:記憶ふたたび 痛みから捉える情動記憶の神経回路基盤 生体の科学 第67巻1号 医学書院 2016年2月号 p. 51 - 55.

3)渡部文子、真鍋俊也 扁桃体−情動脳と社会脳−扁桃体シナプス長期増強と情動記憶の分子制御 Clinical Neuroscience 26:402-405, 2008, 中外医学社

▲ このページのトップへ
主な競争的研究費

○佐々木 敬:
・H26〜29年度 日本学術振興会基盤研究(C) 「膵島の自己組織化ならびに保護機構における神経堤由来シュワン細胞の役割」 代表
○渡部 文子:
・H21.10.1〜H25.3.31 国立研究開発法人科学技術振興機構戦略的創造研究推進費 さきがけ研究 脳情報の解読と制御 「情動記憶形成と消去を担う扁桃体局所回路の制御機構の解明と応用」 代表
・H26〜27年度 文部科学省新学術領域研究「記憶ダイナミズム」領域 「情動記憶ダイナミズムの解明」 代表
・H27〜28年度 文部科学省新学術領域研究「マイクロ精神病態」領域 「ストレス性精神疾患モデル動物における痛み情動回路の制御機構とその応用」 代表
・H28〜30年度 日本学術振興会基盤研究(C) 「扁桃体神経回路制御の可視化とその生理的意義」 代表
・H29〜30年度 文部科学省新学術領域研究「個性創発脳」領域 「好き嫌いや積極性の個性を生み出す神経回路基盤とその修飾機構」 代表

▲ このページのトップへ
その他

【佐々木 敬】

  • ・学会学術評議員: 日本糖尿病学会、日本内分泌学会、日本病態栄養学会、日本臨床分子医学会、日本臨床栄養学会 
  • ・Journal Editor: Journal of Diabetes Investigation (Assistant Editor)
  • ・学会委員会: 世界糖尿病デー実施委員長、ほか
  • ・外部研究機関役員等: 公益財団法人佐々木研究所 理事・副所長、東京理科大学 客員教授
▲ このページのトップへ