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■第三病院初期臨床研修医募集要項募集案内
診療部・科
産婦人科
カリキュラム指導医
礒西 成治
カリキュラム副指導医
柳田 聡
カリキュラムの概略
産科婦人科学会認定専門医5人が中心となり指導にあたる産科婦人科学会の研修指定施設である。年間の分娩は約360件、手術は約350件である。産婦人科の研修は2年目にまわるが、必修科として1ヶ月、さらに選択科として2ヶ月を選択できる。産科および婦人科は期間を区切ることなく同時に研修をすすめる。必修科としては短期間なので産科、婦人科それぞれ2週間で臨床の基本を修得する。その後の2ヶ月で選択されればやや専門性をもった分野も含み、バランスのとれた研修ができるようにプログラムが組まれており、将来産婦人専門医を志す者には勿論、そうでない研修医にも産婦人科の全容を理解し、実際の臨床で応用可能なカリキュラムである。
機 臨床研修到達目標(1ヵ月)
1.一般目標(GIO)
一般臨床医に必要とされる、
1) 女性特有のプライマリーケアを研修する。
2) 妊産褥婦ならびに新生児の医療に必要な基本的知識を研修する。
3) 女性特有の疾患による救急医療を経験する。
2. 行動目標(SBO)(経験目標)
1) 産科関係
(1) 母体、胎児、胎児付属物、産褥、新生児の生理の基本を理解する。
(2) 産科の基本的診察法を習得する。
問診及び病歴の記載→患者との間に良いコミュニケーションを保って問診を聴取し、病歴作成が出来る。
産科の診察→診療に必要な基本的態度・技能を身につける。
(3) 産科の検査→産科診療に必要な種々の検査を実施あるいは依頼し、その結果を評価する。
妊娠検査→免疫学的妊娠反応
超音波検査
分娩監視検査
骨盤単純X線検査
(4) 産科の治療法および分娩管理を理解し実施することができる。
妊産褥婦に対する薬物療法→妊産褥婦に対する薬物療法について理解し実施できる。
分娩管理→分娩管理法について理解し、正常分娩の管理を経験する。
産科手術療法および周術期管理→産科手術法、周術期管理、産科麻酔法について理解する。
(5) 産科救急疾患について、理解し適切なプライマリーケアができる。
妊娠初期の出血・腹痛(含む、子宮外妊娠)
妊娠中・後期の出血・腹痛

産褥出血

(6) 新生児の診察を行い、異常をスクリーニングできる。
Apgar score
Silverman score
その他の身体所見
2). 婦人科関係
 
(1) 女性生殖器の解剖・生理を理解する。
(2) 女性の加齢と性周期に伴うホルモン環境の変化を理解する。
(3) 婦人科の基本的診察法を習得する。
問診及び病歴の記載→患者との間に良いコミュニケーションを保って問診を聴取し、病歴作成が出来る。
婦人科の診察→診療に必要な基本的態度・技能を身につける。
婦人科の検査→婦人科診療に必要な種々の検査を実施あるいは依頼し、 その結果を評価して、患者・家族にわかりやすく説明することができる。
(4) 婦人科手術療法について理解し、経験する。
婦人科良性腫瘍(子宮内膜症を含む)手術とその周術期管理婦人科良性腫瘍手術へ助手として参加し、その周術期管理ができる。
(5) 婦人科薬物療法について理解する。
婦人科感染症の薬物療法→婦人科感染症の薬物療法について理解し実施 できる。
婦人科良性腫瘍(子宮内膜症を含む)の内分泌療法婦人科良性腫瘍の内分泌療法について理解し実施できる。
(6) 婦人科癌の終末期管理ができる。
(7) 婦人科救急(急性腹症)について理解し、適切なプライマリーケアができる。
急性腹症の診断女性の急性腹症を系統的に診断できる。
婦人科救急疾患の手術療法手術に助手として参加し、周術期管理ができる。
.臨床研修目標(2ヶ月用)
1. 経験すべき診察法・検査・手技
 
1) 基本的産婦人科診療能力
(1) 問診及び病歴の記載
  患者との間に良いコミュニケーションを保って問診を行い、総合的かつ全人的に patient profile をとらえることができるようになる。病歴の記載は、問題解決志向型病歴 (Problem Oriented Medical Record : POMR) を作るように工夫する。
  ・ 主訴
・ 現病歴
・ 月経歴
・ 結婚、妊娠、分娩歴
・ 家族歴
・ 既往歴
(2) 産婦人科診察法
  産婦人科診療に必要な基本的態度・技能を身につける。
  ・ 視診(一般的視診および膣鏡診)
・ 触診(外診、双合診、内診、妊婦の Leopold 触診法など)
・ 腟・直腸診
・ 穿刺診(Douglas 窩穿刺、腹腔穿刺その他)
・ 新生児の診察(Apgar score, Silverman score その他)
2) 基本的産婦人科臨床検査
  産婦人科診療に必要な種々の検査を実施あるいは依頼し、その結果を評価して、患者・家族にわかりやすく説明することが出来る。妊産褥婦に関しては禁忌である検査法、避けた方が望ましい検査法があることを十分に理解しなければならない。
(1) 妊娠の診断(「経験が求められる疾患・病態」の項参照)
  ・ 免疫学的妊娠反応
・ 超音波検査
(2) 感染症の検査(「経験が求められる疾患・病態」の項参照)
  ・ 腟トリコモナス感染症検査
・ 腟カンジダ感染症検査
・ クラミジア感染症検査
(3) 細胞診・病理組織検査
  ・ 子宮膣部細胞診
・ (子宮内膜細胞診)
・ (病理組織生検)
 これらはいずれも採取法も併せて経験する。
(4) (内視鏡検査)
  ・ コルポスコピー
・ 腹腔鏡
・ (子宮鏡)
(5) 超音波検査
  ・ 断層法(経腟的超音波断層法、経腹壁的超音波断層法)
・ (ドプラー法)
(6) 放射線学的検査
  ・ 骨盤単純X線検査
・ 骨盤計測(入口面撮影、側面撮影 : マルチウス・グースマン法)
・ 子宮卵管造影法
・ 骨盤X線CT検査
・ 骨盤MRI 検査
(7) 婦人科内分泌検査
  ・ 基礎体温表の診断
・ 頚管粘液検査
・ ホルモン負荷テスト
・ 各種ホルモン検査
( )は可能であれば見学をする。
3) 基本的治療法
  薬物の作用、副作用、相互作用について理解し、薬物治療(抗菌薬、副腎皮質ステロイド薬、解熱薬、麻薬を含む) ができる。
(1) 処方箋の発行
  ・ 薬剤の選択と薬用量
・ 投与上の安全性
(2) 注射の施行
  ・ 皮内、皮下、筋肉、静脈、中心静脈
(3) 副作用の評価ならびに対応
  ・ 催奇形性についての知識
2. 経験すべき症状・病態・疾患
  研修の最大の目的は、患者の呈する症状と身体所見、簡単な検査所見に基づいた鑑別診断、初期治療を的確に行う能力を獲得することにある。
 
1) 頻度の高い症状
 
(1) 腹痛
(2) 腰痛
  産婦人科特有の疾患に基づく腹痛・腰痛が数多く存在するので、産婦人科の研修においてそれら病態を理解するよう努め経験しなければならない。これらの症状を呈する産婦人科疾患には以下のようなものがある。子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜炎、子宮傍結合組織炎、子宮留血症、子宮留膿症、月経困難症、子宮付属器炎、卵管留水症、卵管留膿症、卵巣子宮内膜症、卵巣過剰刺激症候群、排卵痛、骨盤腹膜炎、骨盤子宮内膜症があり、さらに妊娠に関連するものとして切迫流早産、常位胎盤早期剥離、切迫子宮破裂、陣痛などが知られている。
2) 緊急を要する症状・病態
 
(1) 急性腹症
  産婦人科疾患による急性腹症の種類はきわめて多い。「緊急を要する疾患を持つ患者の初期診療に関する臨床的能力を身につける」ことは最も大きい卒後研修目標の一つである。女性特有の疾患による急性腹症を救急医療として研修することは必須であり、産婦人科の研修においてそれら病態を的確に鑑別し初期治療を行える能力を獲得しなければならない。急性腹症を呈する産婦人科関連疾患には子宮外妊娠、卵巣腫瘍茎捻転、卵巣出血などがある。
(2) 流・早産および正期産
  産婦人科研修でしか経験できない経験目標項目である。
3) 経験が求められる疾患・病態(理解しなければならない基本的知識を含む)
 
(1) 産科関係
  ・ 妊娠・分娩・産褥ならびに新生児の生理の理解
・ 妊娠の検査・診断
・ 正常分娩第1期ならびに第2期の管理
・ 正常頭位分娩における児の娩出前後の管理
・ 正常産褥の管理
・ 正常新生児の管理
・ 腹式帝王切開術の経験
・ 流・早産の管理
・ 産科出血に対する応急処置法の理解
(2) 婦人科関係
  ・ 骨盤内の解剖の理解
・ 婦人科良性腫瘍の診断
・ 婦人科良性腫瘍の手術への第2助手としての参加
・ 婦人科悪性腫瘍の早期診断法の理解
・ 婦人科悪性腫瘍の手術への参加の経験
・ 婦人科悪性腫瘍の集学的治療の理解
月間スケジュール
研修期間を通して産科病棟、婦人科病棟、産婦人科外来を習慣スケジュールに合わせて研修させる。
責任医師(日本産婦人科学会認定産婦人科専門医)ならびに実務担当医師をそれぞれの研修医につけ、病棟、外来の診療ならびに手術室での研修を指導する。
週間スケジュール(予定)
 
8:45 婦人科
外来
*婦人科、病理カンファレンス

手術
産科外来 産科婦人科病棟 手術 産科婦人科
病棟
外来
12:00 昼休み
昼休み 昼休み 昼休み 昼休み 昼休み
13:00 産科婦人科
病棟
手術

産科婦人科
病棟
手術

産科婦人科
病棟
手術

産科婦人科
病棟
手術

産科婦人科
病棟
手術

産科婦人科
病棟

16:00   入院症例
手術症例
カンファレンス

 
*周産期カンファレンス

*婦人科、病理カンファレンス
   
毎朝、ミーティング
原則として毎月1回
  1)分娩・緊急手術・救急患者治療には随時立ち会う。
2)副当直を週1〜2回以上行う。
3)学会・研修会には研修の一環として発表または参加させる。

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