都心から程近い東京都狛江市と調布市の間に位置する当院は、23の診療科および11の中央診療部門を有する病床数581床の大学附属病院です。手術件数は年間約6,000件で、高次元医用画像工学研究所と連摸するハイテクナビゲーション手術室も備えております。東京都がん診療連携拠点病院として各領域のがん診療の専門医が揃っており、放射線治療も充実しています。こうした専門医療と共に、北多摩南部の二次救急医療を担う地域中核病院の役割も果たしており、一般的な疾患にも幅広く対応しています。当院には総合診療研修センターが設置されており、総合診療医の研修基幹病院として専攻医研修コースを開設しています。その要となる総合診療部は、救急を含む外来診療、複合的疾患の入院診療に加えて、緩和ケアや栄養サポートなどのチーム医療を牽引しており、トータルな臨床能力を磨くのに最適な研修を行うことができます。その他、高次脳機能障害のリハビリを含む包括的なリハビリテーション施設、国際的に知られた精神療法の森田療法センターや結核専門病棟など特徴的な施設があります。広い敷地内には医学科国領校、看護学科、看護専門学校があり、グランド・体育館・プールなどの運動施設も利用できます。また研修医寮は病院から徒歩数分の至近距離にあります。

　今後、2023年秋には新病院の建設に着工、2026年には開院の予定です。単に建物を新設するにとどめず、そのコンセプトもリニューアルし、地域の医療ニーズに対応し、将来も発展可能なフレキシビリティにあふれた病院にしたいと考えています。

　初期研修が医師としての基礎を築く大切な期間であることは言うまでもありません。研修医を含め約250名の常勤医師が在籍する当院は指導医によるサポート体制が充実しているだけでなく、研修管理委員会と総合診療部のスタッフを中心に研修生活上の様々な相談にきめ細かく応じており、アットホームな雰囲気には定評があります。なお、研修終了後は専門医の取得を目指して慈恵医大の後期専門修得コースに進む方が大半ですが、大学院へ進学して基礎および臨床研究に従事する方もいます。将来の進路においても様々な道が開かれている当院で初期研修を開始されるよう、皆様の応募をお待ちしております。