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研修プログラム説明

地域医療
 慈恵医大本院では地域医療研修にも力を入れています。本人のニーズに沿えるよう様々な特長を持つ研修協力施設があり、中でも新潟での地域研修は地域の医療ネットワーク全体を学べる、まさに“地域医療”を直に感じ取れるプログラムとなっています。地域医療研修先の決定については事前説明会があり、各施設の詳細な説明の後に各自の希望を提出し、調整がなされています。
●H23地域研修施設一覧(慈恵医大本院)
所在地 施設名 代表者
新潟県 医療法人社団 上村医院 など12ヵ所 院長 上村  伯人
福島県 医療法人社団博英会 かねこクリニック 理事長 金子 大成
静岡県 社会保険桜ヶ丘総合病院 院長 島田  孝夫
東京都 医療法人財団慈生会 野村病院 理事長  野村 幸史
東京都 鈴木慶やすらぎクリニック 院長  鈴木 慶
東京都 東京急行電鉄株式会社 東急病院 院長 徳留 悟朗
埼玉県 医療法人  健仁会  益子病院 理事長  益子 博 
埼玉県 医療法人 地の塩会 とだ小林医院  院長  小林 洋一
H22年度に新潟にて研修した研修医のメッセージを掲載いたします。(研修医2年目)

研修医写真  地域研修期間に新潟県は南魚沼市にある萌気園浦佐診療所へ研修に行きました。稲刈りが終わり日々冬へ移り行く季節で、都会の喧騒から離れた中での研修となりました。地域を支えるには様々な職種が密に連携をしなければならないことを学びました。医師看護師、コメディカル、さらには事務職員や市政に携わる人々までもが、患者さんとその家族のよりよい生活のために働いており、医師はその中で指揮者のような役割をしているのだと実感しました。
佐々木正之 研修医
 患者さんの病や怪我が、実社会においてどのような不都合を招いているのかを訪問診療や外来で診察しながら判断し、治療だけでなく適切なサービスを提供することも医療の大事な役割なのだと思います。外来や入院の「その後」である日常生活こそが患者さんの生活の場であって、日常生活にそぐわない治療は続かないのだと地域研修で身をもって体験しました。また、訪問診療を通して、本当に医療が必要な人は外来にすら来られないのだとわかりました。小学校では子供達にメタボリックシンドロームについての講演をしたりもしました。
医療自体に目を向ければ、大学病院では当たり前に行っているCTやMRIはもちろん、採血・レントゲンも十分に検査できない中でいかに診断に持っていくかということが非常に勉強になりました。基本的な問診が非常に重要な位置を占めてくるとともに、聴診や身体診察にも非常に神経を使うようになりました。腹痛の主訴からアナムネをとり、採血(血算とCRPのみ)とLanz圧痛点・反跳痛・Heel drop testから急性虫垂炎と診断し、手術のできる病院へ紹介状を書き、実際に手術になった症例を経験できた時は、道具がなくてもここまで出来るのだと正直うれしかったです。
  スタッフの方々も非常に温かく迎え入れて下さり、歓迎会や送別会も行っていただきました。非常に充実した1ヶ月間となりました。ぜひ地域研修に興味のある研修医の先生は行かれてみると勉強になっていいと思います。

研修医写真 研修医写真  
地域住民への健康指導 小学校での講演風景  
研修医写真  
新潟のみなさん
 
新潟県魚沼地域における「地域医療」研修
上村伯人 小千谷市魚沼市
医師会副会長  平成16年度から始まった新医師臨床研修制度においては、「医師としての人格をかん養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、基本的な診療能力を身につける」という基本理念が定められてます。この「人格のかん養」と「プライマリ・ケアの基本的診療能力の修得」の目標のためには、単に疾病を診るのではなく患者を生活者としてとらえ全人的に、すなわち家族・地域・職場といった社会環境も含めて診ることができるようになることが必要です。そのためには、研修2年次の必修である「地域医療」研修の成否が重要な鍵を握っているのは明らかです。
上村伯人
小千谷市魚沼市
医師会副会長
 
 そして「地域医療」は保健・医療・福祉の連携(多職種協働・IPW:Interprofessional worrk)の上に成り立っており、研修においてはそれらの役割と連携の仕組みについて学ぶことが必要です。新潟県魚沼地域の研修では、診療所の外来や訪問診療はもちろんですが、 それ以外の保健(師)活動、介護保険サービス事業所、福祉施設、医師会活動などの研修と共に地域住民との交流も自治体や地域の協力を得て取り入れています。
地域医療の何たるかをつかむには、外来診療のみならず地域で医療・介護を受ける方の訪問調査をし、アセスメント(課題分析)をし、主治医意見書を書き、介護認定審査会に出席し、ケアマネジャーと共にケアプランを作成し、ディーサービスで介護をし、訪問看護師と一緒に訪問し、家族・サービス事業者・主治医と共にケアカンファレンスに参加する。これでようやく地域で医療・介護を受ける患者の生活者たる全体像がみえるのです。
研修指導に関わる職種は医師・看護師・薬剤師から保健師・社会福祉士・介護支援専門員など10種にも及び、患者・住民を含めた地域全体で「医師を育てる地域」を目指しています。
大都市の研修病院での研修医にこそ、山間部の地域医療の現場を見せてあげたい。小さな医師会、医師不足の地域であるからこその連携・ネットワーク知ってもらいたい。医師だけではできない地域医療の難しさ、楽しさ、奥の深さを味わってもらいたい。医師同士の指導・評価からだけでは学べない多くのことを学んでもらいたい。慈恵の建学の精神「病気を診ずして病人を診よ」を地域・患者さんから学んでもらいたいとの思いで「地域医療」研修の充実に取り組んでいきます。
【研修風景】
地域研修は、患者さんと医師の距離が非常に近いという特徴があります。フィールドに出て日常生活の中まで入り込み、患者さんの目線で考えます。
プログラムの一部の風景を紹介します。
学校検診 予防接種  
学校健診
学校医として健診・集団予防接種などを行います。
予防接種
多人数に手際よく接種するにはコツがいります。
 
訪問診察 ケアカンファレンス  
訪問診療
定期的に診療しているご家庭を訪問し診療します。 診療目標のとらえ方を介護者の方の話も伺いながら 見極めます。
ケアカンファランス
ある患者さんに関わる問題を、診療所医師・看護師、ケアマネジャー、訪問看護師、ヘルパー、薬剤師など一同に会して問題解決にあたります。
 
 
往診の途中で
往診の途中で
雪山を背景に、町はずれの方向まで出かけます。 

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