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先輩からのメッセージ

 私はマッチング制度が始まって最初の年に研修医になりましたので、大学以外の病院を、研修医に任される仕事や手技が多いから早く一人前の医者になれると思い第一志望にしましたが不合格となり、慈恵医大柏病院に来ました。最初は残念な気持ちと、他の病院に行った仲間に負けないぞというハングリーな気持ちで研修医一年目の春を迎えたのを覚えています。

加藤 大介
(慈恵医大内科レジデント)
 
 しかし実際に研修に来てみると、研修医の机・部屋・寮が整備されている、研修協議会が院長参加のもと定期的に行われており積極的に研修医の意見を取り入れてもらえる、毎週勉強会の時間が確保されているなど、よりよい研修のための十分な環境がありました。さらに、大学病院にも関わらず総ての科が一つの医局にあり、他科の先生にすぐ相談できる環境も整っていました。自分たちの学年は全員が慈恵出身だったので馴れ合いな感じは否めませんでしたが、仲良く適度にまとまって、時には切磋琢磨して研修ができていたと思います。

  最近大学以外の病院で研修を受けた仲間と一緒に仕事や話をしてみて、どのような研修プログラムが用意されていているかよりも、目的を持ってどのように研修期間を過ごすかが大切だと感じました。とは言っても、2年間という限られた時間です。医学的な知識は少なくても、患者さんと一番接する時間が長くて、より患者さんに近い感覚で医療を考えたり、初めて親元を離れて暮らして社会の厳しさを思い知ったり、仲間や上の先生と飲んだりすることも大切な時間でしたし、一緒にそういうことができる仲間がいたからこそ充実した研修が過ごせたと思います。近くに田んぼもあれば高島屋とビックカメラがあって、筑波山にドライブに行ける、少し田舎だけど休日も楽しく過ごせた2年間でした。


 慈恵医大柏病院はCommon diseaseから特殊な疾患まで幅広く経験できます。また賛否両論ありますが、採血や点滴ラインの確保は研修医が行っており、患者の話を聞く機会が増えるのと同時に、お陰様で現在も末梢ライン確保で困ることはまずありません。熱心に研修医を指導してくれる先生も多く、週1回行われる昼御飯付の勉強会は研修医仲間がテーマに沿って発表し、昼ごはん目当てで行っても内容が面白く、ついつい聞いてしまいます。研修医が勉強会に参加することは各科診療部長や看護部も知っているので安心して参加できます。

光銭 大裕
(八戸市民病院救命センター) 

 私は隣駅の新柏寮に入りました。看護師さんと同じ建物であるが、もちろん行き来は『mission impossible』。男子研修医寮の入り口は階段下の非常口、これには少々ヘコみました。片道5kmあるので通勤は電車や車が一般的でしたが、私は自転車で通っていました。おかげで不規則な生活でも体重は卒業時+1kgと変化なく、卒業時より太ももが太くなりました。こんなこと書くとだれも寮に入らないじゃないかと言われそうですが、同じ屋根の下、楽しい仲間と過ごしたり、悩んだときや愚痴を言いたいときなど一緒にお酒を飲んだり、楽しい思い出がいっぱいあります。

  私は現在八戸市民病院救命センターにいます。改めてここの研修医をみて思うことだが、研修医が成長するのは決してシステムや指導医がよいからだけではなく、結局は自分の努力と一緒に頑張ることのできる仲間の存在であると思います。全国的に見ても大学病院に残る研修医が少なくなる中、慈恵医大柏病院はマッチング率100%です。この病院を研修場所として選ぶのは、先輩研修医が「辛い」と言いながも楽しくハツラツと仕事をしているからだと思います。ある人気研修指定病院の臨床研修センター所長が言っていました「研修医から選ばれる病院はいい病院です。研修医に選ばれる病院にしましょう。」と。

  私は慈恵医大柏病院で研修して本当に良かったと、今感じています。


 初期臨床研修制度が始まって3年、今年のマッチングにおいても民間病院の人気が高まりますます大学附属病院を志望する研修医は減少していると聞きました。初期臨床研修制度が開始された当初も今ほどではありませんでしたが、民間病院志向が高まっていました。当時から研修先として民間病院の良さばかりが目立ちがちでしたが、私は初期臨床研修先としてあえて東京慈恵会医科大学附属柏病院(以下柏病院)を選びました。

小林 匡
(北九州市立八幡病院小児科後期臨床研修医)

  新橋にある附属病院(本院)など1000床を超える病院と比べると640床である柏病院は中規模病院ですが、柏市周辺では中核を担っており数多くの患者が集まってきます。各診療科の医師数も規模相応なもので、適度な忙しさの中で研修医が貴重な戦力として指導受けられるという利点もあります。こうして研修医は各診療科が雑務だけで終わることなく、熱心な指導のもと力を付けていくことができます。また、医局は各科間に壁のない総合医局方式であったため他科とのスムーズな連携が可能でした。民間病院と異なり採血・ルートキープは医師が行うため、知識だけでなく医師としての基本技術も磨くことができたことも貴重な経験と言えるでしょう。これが民間病院のようで民間病院ではない柏病院の特徴ではないでしょうか。

  このように、柏病院では研修医として知識・技術の向上を図ることが十二分にできる訳ですが、その他印象的だったのは院長と直接対話できる研修協議会でした。隔月で行われているこの委員会では業務上の不都合や非効率なことを直接院長にフィードバックすることができました。協議会には各診療部長から事務職員まで参加していたため、研修体制の問題から寮のクーラーの故障まで協議され、時に驚くほど速やかに改善される例もありました。これはいかに各診療科における研修医を育てる意識が強いか、いかに病院側が研修医を貴重な戦力として認めているかの現れだと思います。

  初期臨床研修は2年間と短く、更に数ヶ月ごとに診療科が変わるため早く環境に順応していく必要があります。日常の雑務に追われ研修医が診療に慣れる頃には研修が修了となってしまうことも少なくありません。しかし、柏病院は民間病院の利点と大学病院の利点を併せ持った達成感の高い研修が可能な病院です。


 初期臨床研修を2年間終え、現在も脳神経外科のスタッフの一員として柏病院に勤務しています。臨床研修の経験を振り返ってみたいと思います。

 慈恵医大柏病院は640床と近隣では最も大型の病院で、大学病院であると同時に地域の中核病院としての機能も担っています。そのため市中肺炎から移植後のGVHDまで幅広い疾患を経験できました。またハード面においても、救急室には重症患者を見るベッドが4床と隔離室、点滴室、診察室と計10ブースあり、専用のCT/MRIさえも設置されています。さらに、研修医の意見が積極的に反映されるのもここの魅力でした。

菅 一成
(東京慈恵会医科大学脳神経外科レジデント)
我々研修医から始動した例として、勉強会やメーリングリスト、救急当直(2年次)、外科トレーニング研修などがあります。救急当直も1年次の必修でしたが、自主的に2年次も当直するようになり、今や病院より当直費も捻出されるようになりました。土曜の夜ひっそりやっていた勉強会も今やウィークリーランチョンセミナーという形に変身しました。

  学生時代研修病院を迷っていたころ現在の柏病院臨床研修担当であり、総合診療部の古谷先生から教わった言葉を紹介します。「有名な研修病院は全国いくらでもある。病院ごとに特色あるプログラムがあり魅力的だが、患者さんはどこにいってもそう変わらない。いくら有名な研修病院で研修しても、いかにその研修医が医療と向き合うかで2年間は変わる」と。まさにそのとおりと実感した2年間でした。学生時代、大学病院は市中病院よりも教育プログラムが少ないなどと感じた面もありましたが、作られたプログラムではなく逆に自分たちで研修プログラムを創意工夫することが出来たと思います。病院のハード面、地域特性、成長するプログラムは柏病院での研修の特色であり、大学病院にこそ必修化が必要だったのではないかと思います。この場を借りて同期23人とわがままな研修プログラムを採用して頂いた藤瀬委員長、古谷先生に感謝したいと思います。

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