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耳鼻咽喉科
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プログラム責任者挨拶(診療部長:小島 博己)
 研修医の皆さん、耳鼻咽喉科は守備範囲が広くて、奥が深い診療科目です。患者さんは老若男女を問わず、疾患は鼻炎や咽頭炎など風邪から癌まで、また、Sleep Apnea あるいは音声・嚥下など非常に多岐にわたります。多くの人がこれまで一度や二度は耳鼻咽喉科かかったことがあるでしょう。プライマリケア医として大事な役割を担います。また同時に、聴覚・平衡覚、嗅覚、味覚など脳神経の疾患に対応する高い専門性が求められています。
 当教室は日本における耳鼻咽喉科学発祥の地であり、115年という最も長い歴史を有します。豊富な症例と長年の伝統に培われた臨床研究を背景に、教室員は4つの大学附属病院と17の関連病院で質の高い診療を行っています。また、慈恵から世界に向けて新しい医療が発信できるよう、基礎・臨床研究に励んでいます。
 全国屈指の手術件数と外来患者数、また頻繁に行われるカンファレンスなどを通して、皆さんが少しでも早く耳鼻咽喉科専門医として社会に出ていけるよう、我々も一緒に頑張ろうと思います。
一般目標
耳鼻咽喉科臨床医として耳鼻咽喉科疾患に対する知識と検査および診療手技を習得する。
(1) 個々の患者の社会的背景や家庭の事情を考慮した患者本位の医療を考える。
(2) 日本耳鼻咽喉科学会が定めた専門医試験に合格する水準の知識と技術を習得する。
(3)  学会発表および論文執筆の能力を身につける。
行動目標
耳鼻咽喉科臨床医として耳鼻咽喉科疾患に対する知識と検査および診療手技を習得する。
(1) 耳鼻咽喉科領域の解剖・生理を理解する。
(2) 耳鼻咽喉科一般外来担当医として外来診療の研鑽を積み、基本的診察法・検査法を習得する。
病歴を聴取し、病歴作成ができる。
鼓膜所見、鼻内所見、咽頭喉頭所見、眼振所見が取れる。
純音聴力検査、インピーダンスオージオメトリーが行え、その結果が理解できる。
耳鼻咽喉科領域のレントゲン写真、CTスキャン、MRIが読影できる。
(3)  耳鼻咽喉科病棟業務、入院患者管理を習得する。
(4) 内視鏡下鼻内手術を指導医のもとで執刀する。
(5) 耳鼻咽喉科の手術に助手として参加する。
(6) 耳鼻咽喉科の当直医として救急医療を担当する。
(7) 症例報告をまとめ、日本耳鼻咽喉科学会関連の学会に発表し、これをまとめて論文を書く。
プログラムの概要
 基本的に病棟配属となり多数の手術の術者あるいは助手として研鑽を積む。
 専門修得コースは本学附属4病院および日本耳鼻咽喉科学会認定研修指定病院で履修し、 耳鼻咽喉科疾 患を網羅できる症例を経験する。
到達目標・経験目標
(1年目)
外来: 問診,耳鼻咽喉科所見の把握,ファイバースコピー,硬性内視鏡検査,レントゲン診断CT診断 ,CT診断,MRI診断,上顎洞穿刺・洗浄,簡単な鼻出血処置
検査: 鈍音・語音聴力検査,ティンパノメトリー,アブミ骨筋反射,眼振検査,立ち直り検査,偏倚検査,嗅覚検査,後鼻鏡検査
入院: 病歴聴取,術前検査,術前後処置
手術: 鼓膜切開,アデノイド切除,扁桃摘出術,鼻骨骨折整復術,気管切開術
(2年目)
外来: 鼻出血処置(複雑),難聴の診断
検査: 視運動性眼振検査,指標追跡調査,ENG,アレルギー皮内・誘発検査,聴性脳管反応,重心動揺検査,顔面神経機能検査,音声機能検査,鼻腔通気度検査
入院: ターミナルケア、全身管理
手術: 鼓室換気チューブ留置術,上顎洞根本治療,鼻中隔湾曲矯正術,下甲介粘膜切除術,鼻茸切除術, 喉頭微細手術
(3年目)
外来: めまいの診断、喉頭・下咽頭腫瘍生検、悪性腫瘍の診断、補聴器の処方
検査: 耳管機能検査、蝸電図、粘液絨毛機能検査、睡眠時無呼吸症候群の検査、嚥下機能検査
入院: 悪性腫瘍放射線治療および化学療法
手術: 内視鏡下鼻内副鼻腔手術、乳突洞削開術、顎下腺手術、頸部良性腫瘍摘出術、甲状腺手術、鼓膜形成術、気管食道異物摘出術
症例数・生検数等
内視鏡下鼻副鼻腔手術
750例/月
  鼓室形成術
160例/月
乳突削開術
50例/年
  口蓋扁桃摘出術
110例/年
顕微鏡下喉頭微細手術
40例/年
  口腔咽頭喉頭悪性腫瘍手術
85例/年
唾液腺・甲状腺悪性腫瘍
20例/年
  頸部郭清術
35例/年
気管切開術
75例/年
     
学会認定施設の状況                           平成20年4月1日 現在
日本耳鼻咽喉科学会認定施設
日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
日本アレルギー学会
日本気管食道科学会
研究・学会発表
 当科では臨床にフィードバックされる研究活動を行っている。その領域は、中耳疾患、副鼻腔疾患、頭頸部悪性腫瘍、アレルギー性疾患、聴覚・平衡神経、喉頭・音声など、さらには、睡眠時無呼吸症候群などの呼吸障害にもおよび、主として次の研究課題に重点を置いている。
中耳真珠腫における上皮の増殖・分化・細胞死および上皮進展機序の解明
中耳粘膜の再生医学ならびに低侵襲性手術法の開発
滲出性中耳炎の病態と中耳粘膜の生理機能の解明
難聴の遺伝子解析と内耳イオンチャンネルについての検討
難治性副鼻腔炎病態の解明(とくに遺伝子解析より)
好酸球性(関連)副鼻腔炎の病態と治療
抗癌剤治療に対する耐性機序の解明
頭頸部癌に対する遺伝子治療の研究
スギ花粉症に対する増悪・抑制因子の基礎的研究とワクチンの開発
耳石機能が与える抗重力筋への影響と空間識の関係の解析
反回神経麻痺の低侵襲性手術法の開発
鼻疾患が睡眠呼吸障害におよぼす影響
関連ホームページ
  本院 耳鼻咽喉科
  耳鼻咽喉科学講座
 
 

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