これは透析患者の管理・合併症の治療にあたるのは腎臓内科医でありブラッドアクセスやペリトネアルアクセスに関しても熟知しているべきであるという信念に基づいてこれまで行われてきたものです。
症例が豊富ですからこれらの手技を多く経験し、会得することもできます。さらに当院は腹膜透析、血液透析(在宅血液透析も導入しています)、腎移植(移植前後の管理を腎臓内科が行っています)と全ての腎代替療法を選択することのできる数少ない施設です。レジデントにとっては全ての治療の管理が学べる恵まれた環境にあると思います。
また腎病理の研究も盛んで、私も毎週レジデントを中心に行われる腎生検カンファレンスでは専門医の先生に一から指導して頂きました。慢性腎不全患者には多彩な内科合併症を認めますが、当教室は腎臓のみならず内科全般の診療能力の向上を目標に掲げており、幅広い内科分野の症例を経験することができるのも大きな特徴です。
と、ここまで私の腎臓・高血圧内科の自慢話を書き連ねましたが、実は私が慈恵医大で腎臓内科に入局を決めた一番の理由は医局に漂う家族のような雰囲気です。腎臓の代謝・内分泌・病理、核酸代謝、高血圧に少しでも興味があれば、ぜひ一度私たちの教室に見学に来ていただき、この雰囲気を体感してもらいたいと思います。 |