患者さん・ご家族の方へ

認知症の方とご家族を支える社会資源

認知症の方やご家族を支えるさまざまなサービス(介護保険サービス、自治体独自サービス、民間サービス、地域住民によるサービス等)を総称し、「社会資源」と呼びます。

相談窓口

・地域包括支援センター

高齢者、家族への総合的な生活支援の相談窓口です。社会福祉士、保健師、ケアマネジャー等の専門スタッフが相談に応じます。
( 狛江市の地域包括支援センター(認知症でお困りのかたへ)
http://www.city.komae.tokyo.jp/index.cfm/44,28045,340,3059,html )

・居宅介護支援事業所(ケアマネジャー)

介護保険で要支援・要介護認定を受けた方の相談を受け、ケアプランを作成し、介護サービス事業者との連絡や調整等を行う専門家です。

介護保険

要介護認定の結果に応じて、在宅・施設での介護保険サービスが自己負担1〜3割で受けられます。原則として65歳以上が対象ですが、「初老期における認知症」と診断された方は40歳以上であれば、利用できます。サービスを利用するには、要介護(要支援)認定を受ける必要があります。申請後、認定調査、認定審査会にて介護の必要度を判定し要介護度が決定します(要支援①②または要介護①〜⑤)。詳しくは市役所の介護保険担当窓口、地域包括支援センター、担当ケアマネジャーにお問い合わせください。

・居宅サービス

訪問介護(ホームヘルプサービス)、訪問看護、訪問リハビリテーション、訪問入浴介護、居宅療養管理指導、福祉用具レンタル・購入費支給、住宅改修、通所介護(デイサービス)、通所リハビリテーション(デイケア)、ショートスティ

・施設サービス

介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護療養型医療施設

・地域密着型サービス(原則として住んでいる市区町村内のサービスのみ利用可)

夜間対応型訪問介護、認知症対応型通所介護、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)、小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護 等

・サービス付き高齢者向け住宅、民間の有料老人ホーム 等

医療、福祉に関する社会保障制度

・自立支援医療(精神通院医療)

医療機関、薬局の窓口で支払う医療費の自己負担が1割に軽減されます。
( 自立支援医療(精神通院医療)(東京都)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shougai/nichijo/tsuuin/index.html )

・精神障害者保健福祉手帳

初診日から6カ月が経過した時点での障害の程度で決定されます。様々なサービスを受けることができます。
( 精神保健福祉手帳(東京都)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/smph/shougai/nichijo/seishintetyou/seishintetyou.html )

・難病医療費助成制度

65歳以下で発症した前頭側頭型認知症は対象になる可能性があります。詳しくは主治医とご相談ください。
( 難病医療費助成制度(東京都)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/nanbyo/nk_shien/n_josei/seidoannai.html )

・障害年金(障害基礎年金/障害厚生年金)

病気やけがで障害者になったときに支給される年金です。申請には一定の条件を満たす必要があるため、詳しくは日本年金機構のホームページをご覧ください。
( 日本年金機構(障害年金)
http://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/jukyu-yoken/20150401-01.html )

・日常生活自立支援事業(地域権利擁護事業)

判断能力が十分でない方を対象とした制度で、福祉サービス利用援助、日常的な金銭管理サービス、重要書類の預かり等の支援を受けられます。詳しくは、社会福祉協議会にお問合せください。
( 東京都社会福祉協議会(日常生活自立支援事業/地域権利擁護事業
https://www.tcsw.tvac.or.jp/activity/kenriyougo.html

・成年後見制度

認知症などの理由によりご本人の判断では生活や財産の管理が難しい方が、財産管理や日常生活での契約などを行うときに不利益を被るのを防ぎ、権利と財産を守り支援する制度です。法定後見(後見・補佐・補助)と任意後見の2つの制度で構成されています。制度の利用については、家庭裁判所に申立てを行い、主治医に診断書を書いてもらう必要があります。詳しくは法務省のホームページをご覧ください。
( 法務省(成年後見制度)
http://www.moj.go.jp/MINJI/minji17.html

医療機関

・もの忘れ相談医

認知症に関して相談できる地域の医療機関です。詳しくは、狛江市の「知って安心認知症」パンフレットをご覧ください。
( 狛江市「知って安心認知症」パンフレット
http://www.city.komae.tokyo.jp/index.cfm/44,87019,c,html/87019/20170428-161511.pdf#search=%27%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%A6%E5%AE%89%E5%BF%83%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E7%97%87+%E7%8B%9B%E6%B1%9F%27 )

・認知症治療病棟(精神科病棟)

認知症により行動面や心理面に著しい症状があり、在宅または施設で介護が難しい方の治療を行う病院です。

・認知症疾患医療センター

東京都では各市区町村に1カ所ずつ設置されています。
( 東京都認知症疾患医療センター
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/zaishien/ninchishou_navi/torikumi/iryoucenter/ )

公的機関

・東京都多摩府中保健所

多摩南部保健医療圏の6市(武蔵野市・三鷹市・府中市・調布市・小金井市・狛江市)を管轄している、地域保健の総合相談窓口です。
( 東京都多摩府中保健所
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/tamafuchu/ )

・東京都多摩総合精神保健福祉センター

多摩地域の精神保健福祉に関する総合相談窓口です。
( 東京都多摩総合精神保健福祉センター
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/tamasou/ )

地域の集まり等

・認知症サポーター

認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の方を見守るサポーターです。養成講座を受講する必要がありますので、ご希望ご相談は、地域包括支援センターまたは市役所までお問合せください。

・認知症カフェ

ご本人、ご家族、地域住民、専門職などが利用できる交流の場所です。

・家族介護者の会

家族介護者同士の交流を通じて当事者同士が支え合い、情報交換や相談、精神的負担を軽減できる場所です。

認知症の方とご家族が安心して住み慣れた地域で暮らしていくために、困ったことや心配なことがあるときは一人で抱え込まず、身近な相談窓口へ相談しながら、上手に社会資源を利用しましょう。