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言語聴覚療法部門 Department of Speech Therapy(ST)の取り組み

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失語症のある方への言語聴覚療法

ST取り組み

失語症のある方への介入は、単に失語症の有無や重症度を判断するだけでなく、その症状を詳細に把握し、一人一人の患者さんの問題点やニーズに沿った言語訓練を行うよう努めています。必要に応じて、様々な評価バッテリーを用いて言語機能の掘り下げ検査を行い、詳細に症状を把握することを心がけています。また、様々な訓練教材を揃えており、失語・高次脳機能面の症状や、その方の趣向に合わせた訓練を行える環境をめざしています。言語機能面の改善だけでなく、家庭復帰や復職等の社会参加に向けた支援を行うことを重視しています。その他、失語症のある方を対象にした集団リハビリテーションも行っています(現在、新型コロナウイルス拡散防止の観点から休止中)。

高次脳機能障害のある方への言語聴覚療法

ST取り組み

高次脳機能障害のある方への介入は、入院、及び外来にて高次脳機能評価を中心に実施しています。注意障害、記憶障害、遂行機能障害や失行、失認等の検査法を用いて評価を行います。当院は、北多摩南部医療圏域における高次脳機能障害者支援事業の拠点病院となっており、言語聴覚士もこの事業に協力しております。また、作業療法部門と協業し、脳損傷者に対する職業能力評価や、自動車運転再開に向けた評価も実施しています。

摂食嚥下障害のある方への言語聴覚療法

ST取り組み

摂食嚥下障害への介入は、医師や管理栄養士、看護師等の多職種で連携をとりながら、安全かつ適切に栄養摂取できるような働きかけを行っています。嚥下障害の精査のために、医師と協業し、嚥下内視鏡検査(VE; videoendoscopic examination of swallowing)や嚥下造影検査(VF; videofluoroscopic examination of swallowing)を行い、詳細な評価の上で、治療方針を立てることもあります。また、院内の栄養サポートチーム(NST; Nutrition Support Team)にも参画しており、栄養状態の改善に摂食嚥下機能面から関与しています。食べるための準備として、口腔内環境を整えていくことにも力をいれています。日常生活の質が向上されるよう、サポートさせていただきたいと考えています。