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中央検査部

平成29年4月現在

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診療部長:海渡 健

診療スタッフ
診療部長 海渡 健
診療副部長 松浦 知和
診療医長 須江 洋成、小笠原 洋治、
野尻 明由美
診療医員 政木 隆博
医師数 常勤6名

診療内容・専門分野

中央検査部は当院で行われる検査のうち血液・尿・便などの検体検査と、心電図・心臓超音波・トレッドミル・呼吸機能・脳波・筋電図などの生体検査を受け持ちます。各科からの依頼に基づき、患者さんが快適に検査をお受け頂けるよう、また正確かつ迅速に結果が報告できるよう心がけております。日本臨床検査医学会認定臨床検査専門医をはじめ、内科、血液、てんかん、肝臓、消化器、循環器など各疾患の専門医資格を有する中央検査部専任医師と、血液、生化学、生理、細菌など様々な分野の認定検査技師を中心に、それぞれの分野での先進的検査・判定を行っております。

特色

検査室にこもらず、「顔の見える検査部」を合い言葉とし、患者さんに気軽に検査について相談していただけるような雰囲気を作りながら、正確で安全・快適な検査を行うことで日常診療に参加しております。

  1. 検査部門を中央化し、検査受付から結果報告までを一元化して行うことで、検査結果報告の迅速化、検査精度の向上、異常値連絡の迅速・確実化・総合的検査結果の判断などが可能となっております。
  2. 血液一般・尿・生化学検査の一部、心電図、インフルエンザ・結核・マラリアなどの感染症などは、例外を除き当日に結果が出ますので、お急ぎの方は担当医に至急検査結果を知りたい旨お話ください。
  3. 検体検査の検査結果は、外来端末よりプリントアウトしてお配りすることも出来ますし、簡単な検査結果の読み方も配布いたしております。
  4. ホルター心電図、トレッドミル、心エコー、精密呼吸機能、基礎代謝、脳波、筋電図など予約の必要な生理機能検査もありますが、できるだけ早急に検査できるよう対応しております。なお緊急の場合ではこの限りではありません。
  5. 患者さんに至急連絡すべきであると判断された異常値は、担当医に至急連絡をとる体制を確立しております。

特殊検査・先進医療

中央検査部が直接患者さんの診察を行うことはありません。しかし、血液、脳波、消化器、循環器などの専門家が常駐しており、検査に関して適切な判断・助言を行っております。また、それらが中心となり、導入直後の先進的検査も取り入れ、総合的な検査、判断を行っております。

主な医療機器・設備

  1. 臨床検査コンピューターシステム
    臨床検査コンピューターシステムにより、大部分の検査は外来診療室や病棟からオンラインで依頼され、解析後オンラインで結果報告をすることで、迅速かつ確実な結果判断が可能となります。また、検査予約のある再診患者さんは、来院日には診療科に行かれる前に直接中央検査部に来ていただき検査を行うことが可能となっており、時間的負担を少しでも少なくするよう検査の効率化がはかられております。
  2. 大型自動分析装置 (生化学自動分析装置:日本電子社JCA-BM8040他、自動血球測定装置:シスメックス社XE-2100、血液凝固分析装置:積水メディカル社コアプレスタ2000、全自動免疫学的検査装置:東ソー社AIA-2000、尿自動分析装置:アークレイ社AX-4030、など)
    日常的に数多くの検査を行う項目は、大型分析装置により自動的に検査・報告されます。これらの機器は大量検体の高速処理に対応しており、診察前検査が原則として1時間以内に報告できるようになっております。
  3. 自動微生物検査装置(微生物薬剤感受性検査装置:デイドベーリング社マイクロスキャン・ウォークアウェイ、結核菌精密検査装置:ロシュ社コーバスアンプリコア、など)
    これら機器により細菌培養、薬剤感受性検査ならびに結核菌感染検査の拡充が可能となり、適切な感染症治療、院内感染対策に結びついています。また、結核菌感染を血液検査で判定するクォンティフェロンTB-2G検査(QFT)も院内で実施しており、より高度な結核菌診断が可能となっております。
  4. 大動脈脈波速度測定装置、心臓足首動脈硬化指数(CAVI)測定装置
    これらは近年話題になっている血管年齢を測定する装置で、簡単に動脈硬化の程度を推察することが可能となり、動脈硬化や下肢血管閉塞の指標として有用とされています。
  5. 経食道超音波心臓断層装置
    通常の心臓超音波断層装置では判断しにくい部位の解析が可能となり、より詳細な心疾患の検査が可能となります。
  6. デジタル脳波計、終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査
    複雑な脳波検査の測定波形をデジタル処理することで、解析感度が向上し、診断ならびに治療上より有用な情報を報告することができます。また、PSG検査は睡眠時無呼吸症候群の診断に欠かすことのできない検査で、当院では精神神経科・耳鼻咽喉科、呼吸器内科などの指示により中央検査部が検査を担当しております。

患者数・症例数・生検数・手術数・治療成績等

外来検査受付数は一日平均1,100件、採血件数は平均800件と、多くの検査をより効率よく行っております。その他、入院も含めた生理検査の月平均実施数は、心電図2,500件、心エコー検査600件、ホルター心電図240件、脳波200件、ピロリ菌尿素呼気試験40件などとなっております。

救急、時間外診療の対応

通常検査時間は9時から17時ですが、休日や平日17時以降でも救急室や病棟からの依頼に対しては、緊急検査として検査可能です、緊急検査の検査項目数に関しても年々増加してきております。