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ICU

平成23年5月現在
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診療部長 瀧浪將典
診療スタッフ
診療部長 瀧浪 將典
診療医長 鹿瀬 陽一、内野 滋彦、讃井 將満
医師数 常勤11名
 
診療内容・専門分野
 当集中治療部(ICU)は、20床(2009年8月までは12床)を有し、院内及び救急の重症症例を収容しています。もともと外科系ICUとして発展してきた経緯があり、2009年の収容症例数1,575例のうち術後症例が85.5%を占めました。ICUスタッフの充実にともない院内のすべての重症患者を受け入れる体制が整いつつあり、今後集中治療部の認知度が上がるにつれて、内因性疾患の収容症例数の増加が予想されます。また、2009年9月より20床へ増床、さらに病院全体としても救急診療の充実を図っており、院内、院外を問わずこれまで以上にICUで管理するべき重症症例数は増えてくるものと思われます。
  近年、人工呼吸療法、持続血液浄化療法、補助循環療法、脳保護療法などを必要とする患者さんが増加しており、病態にあわせて適切な集中治療が常時施行できるよう体制が整備されました。また、救急入院患者ばかりでなく、病棟での急変を事前に看視しICU収容できるように院内急変対応チームの作成に向けて準備中です。

【心臓外科】
2010年の心臓外科症例199例のうち、成人例156例、小児例43例でした。成人例では、血液透析の導入されている冠動脈疾患・弁膜症例が増加しており、小児例では複雑心奇形が多く術後NO療法や補助循環療法・腹膜透析なども頻繁に併用されています。

【脳神経外科】
2010年の脳神経外科症例414例のうち、脳動脈瘤・脳腫瘍・脊髄疾患・小児先天性疾患などだけではなく、脳血管内治療例が244例と半分以上を占めているのが当施設の特徴です。

【一般外科】
2010年の一般外科796例のうち、約半数を血管外科症例が占めるのが特徴です。その他、食道手術や胸腔鏡下肺手術、急患では消化管穿孔例が多く占めています。

【その他】
呼吸器疾患の急性憎悪例、血液腫瘍疾患治療中の合併症例、急性膵炎・肝炎、ストローク症例など病棟管理困難な内科的疾患も増加しています。

【看護部】
ICUにおける医療に果たす看護部の役割は、通常の病棟と比較し極めて重要と言えます。様々な病態の重症患者さんを扱うため、月に1度は関係各科医師を招いて勉強会を開き自己研鑽に励んでいます。また近年ICUにおいても、覚醒した状態で治療を受ける患者さんが増加しており、精神的なケアの重要性が増しております。この為「声掛け」や「タッチング」など看護の基本を忠実に守った上で、時間認識やテレビ観賞なども積極的に取り入れております。
特色
  当ICUは、2006年3月までは麻酔科がベッドコントロール及びコンサルテーションを行うのみで、患者管理は主治医が行う open ICU 体制をとっていました。2006年4月より集中治療部が設置され、2007年度からは集中治療部スタッフによる毎日の回診を開始し、各科との協力体制を行う、いわゆる semi-closed ICU となっています。
現在、スタッフは診療部長を筆頭に、診療医長3名(共に日本集中治療医学会専門医)、医員3名(うち2名は日本集中治療医学会専門医)、腎臓内科と麻酔科および他施設からのローテータ-各5名の合計11名、さらに適宜研修医1名にて構成されています。

  2007年4月より臨床工学技士1名がICU専属となり、医療機器の管理レベルが飛躍的に向上しました。さらに、2009年7月より薬剤師1名が午前中のみ常駐となり、麻薬や抗精神薬・劇薬の管理や各患者の点滴・内服薬の管理が安全に行われるようになりました。また、他診療科との兼科依頼体制も迅速かつ円滑に行われており、特に感染制御部、リハビリテーション科、腎臓内科、循環器内科、呼吸器内科さらに精神科、内視鏡科との連携は常にとられています。

  我々が日々心がけている事の一つとして、エビデンスに基づいた世界標準の診療、international standardを実践するということがあります。さらに患者にとって最良かつ医療経済的に優れた診療でもあります。

その結果、以前は行われていた、DIC、ARDS、敗血症性ショックなどに対する根拠の乏しい治療は集中治療部の設置以降ほとんど行われなくなり、代わって、血糖コントロールや早期経管栄養などの国際ガイドラインにも奨励されている治療を積極的に導入しています。また、週1回の勉強会、及び月1回のナースとの診療カンファレンスを実施しており、ICU全体のレベルアップに励んでいます。さらに、月1回のリスク報告事例の全体検討会、症例検討会(M&Mカンファレンス)によりリスクマネジメントの強化を図り、医療安全にICUスタッフ全員で取り組んでいます。

  その他学会参加や研究・発表も盛んに行い、我々の治療評価とアップデートに取り組んでおります。さらに、初期研修医を積極的に募集し、集中治療の基本と病院での位置付けを教育するとともに、後期研修医を定期的にローティションさせて、将来のスタッフ育成に取り組んでおります。
特殊検査・高度先進医療
 
(1) The Japanese Beta blocker and Calcium antagonist in Myocardial Infarction(JBCMI)Study への参加
(2) Japan Atrial-fibrillation and Stroke Trial(JAST)への参加
(3) PTCA後の再狭窄に対するACE阻害薬、Ca拮抗薬の影響に関する研究
(4) 血栓溶解療法に関する臨床的研究
(5) 虚血性心疾患に関する疫学調査(JCAD)への参加
(6) 再灌流成功後の心筋リモデリングに関する検討
(7) 慢性心不全の急性増悪時の薬物効果に関する検討
(8) Sepsisに対するPMX-DHPの治療効果検討研究会への参加
(9) 敗血症における内因性大麻とエンドトキシン吸着療法の有用性の検討
(10) 食道癌患者の周術期における侵襲の緩和法の検討
患者数・症例数・生検数・手術数・治療成績等
■病床数 : 20床
■入室患者総数 : 1,575名(2009.1.1〜12.31)
  平均在室日数 : 3.2日 


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