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ICU(Intensive Care Unit)

平成29年4月現在

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診療部長 瀧浪將典

診療部長:瀧浪將典

診療スタッフ
診療部長 瀧浪 將典
診療副部長 齋藤 敬太
診療医長 内野 滋彦
医師数 その他常勤9名

診療内容・専門分野

日本集中治療医学会は、「集中治療室は、『科』にとらわれず、呼吸・循環・代謝疾患をはじめとする重篤な患者さんを収容し、強力かつ集中的に治療を行う部門」と定義している。我々はそれを基礎に以下の5つのスローガンを掲げ、日々院内/地域のニーズに答えられるよう務めている。

我々は、診療の中心を毎日の主科との合同カンファレンスに位置づけている。理由の第一は、このカンファレンスがEBM(evidence based medicine)実践の場であるからである。このカンファレンスには、主科医師だけでなく看護師や臨床工学士や薬剤師、時には理学療法士など、その患者に関わる医療従事者ならば誰でも参加可能である。職種や経験年数を超えて、多くの目で一人の患者さんについて検討することが、本来いくつものステップを必要とするEBMの根本を代替えできるからである。その上で、毎日の診療方針が決定され実践されている。第二の理由は、このカンファレンスが患者さんを中心に考えるチーム医療に最も重要なコミュニケーション構築の場ともなるからである。もちろん、その後の患者さん/家族へのフィードバックなくしてコミュニケーションは成立しない。第三の理由は、その場が研修医などへの教育の場となるからである。

入室基準は、従来のものを改め重症患者の病態を具体的な数値で表現し、ICU適応患者の発見を医師だけでなく、患者さんにとって最も身近な看護師にも担ってもらう意図を設けた。これは、RRS(rapid response system)の礎となっている。

特色

慈恵医大附属病院のICU は、1968年に設置され日本でも屈指の歴史を誇る。当初より大手術後重症患者を中心に、麻酔科が核となり運営してきた。2000年には現在の中央棟5階に移転し、10床に増床された。2005年に12床、2009年に20床と時代のニーズとともに増床され、その間の2006年には麻酔部より独立した専従医師による集中治療部が発足した。専従医師による24時間体制はもちろんのこと、専属の臨床工学技士や薬剤師にも常駐してもらうことにより医療安全にも努めてきた。

院内の最重症患者を収容し、集中治療を実践するにあたって最も重要なポイントは、前述のスローガンにも掲げたように、患者さん/家族を中心としたチーム医療の実践とリスクマネジメントである。我々は常にそのことを念頭に置き、日夜精進し続けている。

1)勉強会など

  1. 毎週火曜日の早朝勉強会:up to date な話題を取り上げ、常にEBM の実践に備えている。
  2. M & M(mortality & morbidity)カンファレンス:診療評価、システムの改善、意識・知識の統一の場として、適切な症例を見つけ毎月1回は開催している。
  3. リスク事例報告検討会:前月に医療安全推進室に報告されたICU 事例を、毎月、ICU 医師と看護師およびコメディカルと共有し、対策を検討・啓発するとともに再発防止に努めている。
  4. 看護部主催勉強会:教育の場、意識・知識の統一、システムの改善を目的に、毎月、各科より講師を招いて講演・討論会を開催している。
  5. リサーチカンファレンス:ICU医師およびコメディカルの研究発案、支援、推進を行い、我々の臨床成績評価や業績成果へつなげている。
  6. リハビリ医師/ 理学療法士の関与:毎週2回カンファレンスを開催し、重症患者の早期リハビリテーション推進を行っている。
  7. 歯科医師/ 歯科衛生士ラウンド:週一回定期的に回診し、呼吸器関連肺炎予防のための口腔ケアの推進と看護師教育を行っている。
  8. ICT(infection control team)ラウンド:毎日ICTの回診が行われ、感染防御の評価と耐性菌の発生報告を受けている。これを踏まえ、リスク事例検討会にもり込んでいる。
  9. その他、毎月、スタッフ会議やCore ミーティングを開き、ICU診療の方向付けや意思統一および評価を行い、全体のマネジメントを検討している。

特殊検査・先進医療

  1. 患者データベースの構築と利用方法
  2. ICU の診療体制と治療成績の評価
  3. シミュレーション教育と評価
  4. エンドトキシンの新しい測定法
  5. 専用透析液を使用したクエン酸による持続血液浄化法
  6. AKI(acute kidney injure)の新しい分類
  7. ICU 各種ガイドライン(DIC 分類、血糖コントロール、栄養方法など)の再評価
  8. 血管内カテーテルコロニゼーションに対するクロルヘキシジンの有効性の検討

患者数・症例数等

年間ICU入室患者数

西暦 年間入室患者数
10年 1,828
11年 1,894
12年 2,007
13年 1,984
14年 1,795
15年 1,886
16年 1,839