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脳卒中センター

 
東京慈恵会医科大学附属病院(本院)
脳卒中センター
〒105-8471
東京都港区西新橋3-19-18
03(3433)1111(代表)
The Jikei University Hospital Comprehensive Stroke Center

診療実績
SCU
慈恵医大脳卒中センター
センター長挨拶
組織図
特色・スタッフ
特色
スタッフ
外部リンク
脳神経外科講座 HP
神経内科 HP
リハビリテーション医学講座 HP

入室患者数内訳(平成27年 7月〜平成28年 12 月)


SCU 入室患者数(実数) 438人
(内訳)
脳梗塞 323人
脳出血 75人
くも膜下出血 29人
その他 11人


センター長挨拶

photo

診療部長:村山雄一

診療スタッフ
診療部長 村山 雄一
病床数 6床

 脳卒中は、脳梗塞、脳内出血、くも膜出血の総称であり、高齢化社会に伴い、寝たきり、要介護の原因となる疾患の第1位です。高齢化社会に伴い今後も増加傾向となることが予想され、国民医療費増加の要因でもあります。脳卒中は発症から速やかに治療できれば後遺症を防ぐことが可能で、特に最新の臨床研究ではカテーテル手術による脳卒中治療を速やかに行えば良好な予後が期待できることが証明されました。
しかしながら首都東京では24時間365日このカテーテル手術による緊急治療が可能な病院は限られており、病院間の連携不足、スタッフ不足による疲弊など改善すべき問題が多く存在します。
 そこで当院では、慈恵の強みである連携を強化し、脳卒中における専門的な知識を持つ医師、看護師、理学療法士などによる科の壁や職種の壁を無くした横断的な組織を構築し「脳卒中超急性期治療」を目標と掲げる包括的な脳卒中センターを設立しました。この組織を積極的に運用することにより都内の脳卒中超急性期治療における中心的な役割を果たし社会的貢献に寄与することが期待されます。

組織図




左:脳卒中センター運営委員会委員

右:SCUカンファレンスの様子


脳卒中センターは、関連する複数の診療科が円滑な連携をとる組織横断的な体制をとっています。

特色


1.24時間365日対応可能な脳卒中治療
 脳卒中治療は時間勝負であり脳卒中の最新知識と医療技術を有する神経内科医が救急部と連携して治療の第一選択である t-PA 静注治療を担当します。脳卒中患者対応の専用ホットラインを設置して近隣医療施設や同窓のコンサルテーシ ョンの窓口として活用します。t-PA で再開通が得られない時にはカテーテル手術による詰まった血管を再開通させる血栓除去の適応となります。当院では脳血管内治療専門医が8名在籍(うち指導医2名)し、最新鋭の治療室三部屋(手術室2、血管撮影室1)を使って世界最高レベルの治療環境が整備されています。

2.最先端設備の脳卒中ケアユニット(SCU Stroke care unit)
 脳卒中のケアおよびリハビリテーションを行うための脳卒中専用病床として SCU を中央棟16階に開設しました。
専門的知識と技術を有する脳卒中ケアユニット専属看護師を配備し、質の高い看護により早期社会復帰を目指します。当院 SCU は、病院とは思えない世界にも類をみない画期的なデザインを採用しホテル並みの快適な空間が実現しました。毎日神経内科、脳神経外科、リハビリテーション科、看護部、理学療法士がカンファレンスを行い脳卒中患者の治療方針を総合的に決定しています。

3.最新の脳卒中リハビリテーション環境
 当院リハビリテーション科は世界的に評価の高い経頭蓋磁気刺激装置(TMS)による麻痺の回復治療をはじめとする脳卒中のリハビリテーションを提供しております。SCUでは他部門と連携し万全なリスク管理の上での早期リハビリテーションを行わせていただきます。また、必要に応じてその後の回復期リハビリテーションへのスムースな移行を提供させていただきます。都内にリハ専門医のいる関連病院が複数あり、医療連携パスのネットワークも用いることで出来るだけ発症早期から質の高い量的なリハビリテーションを提供し、患者様の機能回復・社会復帰を支援していきます。

4.IT を用いた医療連携システムの構築
 前述のように都内で急性期脳卒中治療が可能な病院は限られており、また治療可能な病院であってもベッドが満床であったり専門医が不在であった場合治療がいつでもできるとは限りません。そこで慈恵医大を中心として都内有力病院である虎ノ門病院、済生会中央病院、日赤医療センター、東京医科歯科大学が連携してITを用いた医療連携システムを構築しました。我々が開発し、NTTdocomoが販売するこの医療ITソフト(JOIN)を活用した医療連携システムは従来の大学の系列の壁を取り払い、患者のために一刻を争う脳卒中患者の治療を最適な医療施設に転送したり、コンサルテーションが可能なネットワークを構築しました。このシステムは世界的にも高い評価を得て、米国、ブラジル、台湾などでも導入されています。同窓の先生方、近隣病院とも連携をはかり、世界最高レベルの脳卒中治療を提供することで寝たきり患者を減らし社会に貢献してゆく所存であります。

5.ストローク・コーディネートナースの活用
 脳卒中患者が来院してから治療開始までの時間を最小にし、安全で確実な治療が提供できるようにチームコーディネーターの役割を担うストロークコ・コーディネートナースが現場で活躍し、病歴の聴取、採血データの確認、手術室の使用状況確認、救急看護のサポート、血栓溶解療法、血管内治療のサポートなどを行います。

6.積極的な神経超音波検査の活用
 当院脳卒中センターでは、積極的に bed sideで診断法・治療法として期待される神経超音波検査を行っています。脳卒中は脳動脈に閉塞,狭窄,出血などが生じて起こるため、脳血管病変の評価は必須です。脳血管病変を評価する方法の一つとして神経超音波検査があります。当院脳卒中センターでは SCU 内にエコー機器を常備しており、いつでも神経超音波検査ができる体制を整えております。神経超音波検査の中で,頸部血管エコー検査は総頸動脈、内頸動脈、椎骨動脈の狭窄・閉塞病変の診断、脳血管のプラークの検出とその性状を評価することが可能です。さらに神経超音波検査は侵襲のない検査であり,病変を bed side で経時的変化を観察できるすぐれた検査法です。頚部血管エコー検査以外にも、頭蓋内脳動脈を観察する経頭蓋ドプラ(TCD)や経頭蓋カラードプラは、脳血管の狭窄閉塞性病変の診断や、急性期血行再建時の閉塞血管のモニタリング、さらに、t-PA投与中に TCDにより超音波を照射することにより、血栓を溶解し再開通現象を向上させることも報告されています。また、虚血性脳血管障害の原因検索、主に塞栓源検索として、経胸壁・経食道心エコー検査、下肢静脈エコー検査なども合わせて施行しております。これらの神経超音波検査を駆使し、脳卒中患者の早期診断・治療を行うことで、質の良い脳卒中診療を提供していきます。

スタッフ紹介


脳神経外科

村山 雄一
(むらやま ゆういち)
役職:診療部長

石橋 敏寛
(いしばし としひろ)
役職:診療副部長

結城 一郎
(ゆうき いちろう)
役職:診療医長

森 良 介
(もり りょうすけ)
役職:診療医員
神経内科

井口 保之
(いぐち やすゆき)
役職:診療部長

三村 秀毅
(みつむら ひでたか)
役職:診療副部長

寺澤 由佳
(てらさわ ゆか)
役職:診療医長

坂井 健 一 郎
(さかい けんいちろう)
役職:診療医員

作田 健 一
(さくた けんいち)
役職:診療医員

小松 鉄平
(こまつ てっぺい)
役職:診療医員
リハビリテーション科

安保 雅博
(あぼ まさひろ)
役職:診療部長

鈴木 禎
(すずき ただし)
役職:診療副部長

原 貴敏
(はら たかとし)
役職:准診療医員

橋本 弦 太 郎
(はしもと げんたろう)
役職:准診療医員

木村 郁夫
(きむら いくお)
役職:准診療医員
看護部

川上 恵美
(かわかみ えみ)
脳卒中リハビリテーション
看護認定看護師 師長

高橋 満衣
(たかはし みちえ)
脳卒中リハビリテーション
看護認定看護師

脳神経外科講座HP
神経内科HP
リハビリテーション医学講座