東京慈恵会医科大学附属病院
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看護部長 高橋 則子
■看護部の沿革

 留学先の英国セントトーマス病院で、ナイチンゲールの看護を目の当たりにした学祖高木兼寛は、帰国後、有志共立東京病院看護婦教育所を開設しました(1885年)。ここに日本で最初の、そして慈恵における看護教育が始まりました。以来看護部では、ナイチンゲールの「看護とは、生命力の消耗を最小にするよう生活過程を整えることである」という考え方を基盤とし、その時々の社会の変化・医療情勢に応じた看護ができるよう、業務改善と人材育成に積極的に取り組んでいます。

先進医療・急性期医療に対応した看護提供システム
 平均在院日数11〜12日、手術件数14,000件以上という急性期医療を担い、24時間濃厚な医療を行っている病院機能に対応できるよう、勤務は二交替制とし、ケアの必要性の高い時間帯にスタッフを充実させ、継続したケアを実施しています。看護体制は、モジュール型継続受持ち方式に機能別看護を取り入れ、チーム機能を高め患者ニーズに応じられる柔軟な体制をとっています。また、入院前から患者さんの医療ニーズ・介護ニーズを把握して個々に適した支援ができるようにPFM(ペーシェント フロー マネジメント)を導入しています。専用外来カウンターにおいて患者さんから情報を収集し、病棟での入院準備や看護計画に活用しています。
一人ひとりのキャリア開発を支援し、発揮できる環境づくり
 看護の視点を持ったジェネラリストの育成を基本に、多様なプログラムでキャリアアップを支援しています。高度で複雑な医療が行われる中、現在3分野4名の専門看護師、11分野16名の認定看護師がその専門性を発揮し、各現場の要請に応じて横断的に活動し、医療の質向上に貢献しています。また、自分が描くキャリアデザインの実現に向け更なるステップアップのために修士課程で学ぶ看護師も多数います。
 今後ますます求められる医師と看護師の"スキルミクス"に対応するために、コンピュータ制御のシミュレータを用いた実践的看護技術教育を取り入れて、看護師の臨床実践能力向上をめざしています。
「フィッシュ!哲学」と「Team STEPPS」でイキイキした安全意識の高いチームへ
 2004年秋に導入した「フィッシュ!哲学」で明るく活気ある職場風土が創りだされています。職務満足度調査からも年々チームワークの向上が認められます。それに加えて、2010年度末導入した「Team STEPPS」(良好なチームワークを形成して医療安全文化の醸成を目指す行動ツール)を活用して医療チームメンバー間のコミュニケーションを向上させ、チーム全体で患者さんの安全と安心を高めようとしています。

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