診療内容

■ 肝臓がん
肝臓がんに関してはがんの進行度、肝臓の予備能と安全性を考慮し、肝切除、局所療法(ラジオ波焼灼術)、肝動脈塞栓化学療法(TACE)などから最適な治療法を選択しています。肝切除に際しては過不足のない切除を行っており、手術後の入院期間は1〜3週間です。転移性肝がんに対しては積極的に肝切除を行っています。肝切除の約2割を腹腔鏡手術で行っています。
生体肝移植も積極的に行っていく方針です。


■ 膵臓がん、胆嚢がん、胆管がん
膵臓がん、胆嚢がん、胆管がんは外科治療のみでは根治が困難なことが多いため、消化器内科・内視鏡部・臨床腫瘍部・放射線科との合議・協力体制の下、拡大手術、化学療法、放射線療法を組み合わせなど、最良の治療選択と早期の社会復帰に努めています。手術不能例の閉塞性黄疸に対しては胆管狭窄による胆汁うっ滞を改善するため、胆管内にメタリックスステントを留置してQOLの向上を図っています。また切除不能膵癌に対する新たな取り組みとしてゲムシタビン、TS-1とメシル酸ナファモスタットによる治療(臨床研究)を行っています。


■ 膵良性腫瘍
膵良性腫瘍に対しては腹腔鏡下膵体尾部切除を積極的に導入しており、小さな傷で低侵襲な手術を行っています。


■ 胆のう結石症、胆嚢ポリープ、総胆管結石症
胆石症や胆嚢ポリープに対しては体への負担が少ない腹腔鏡下手術を第一選択としており、可能な限り開腹手術は行わない方針です。腹腔鏡下手術後の入院期間は3〜5日です。総胆管結石を伴っている場合は、手術前後に内視鏡部での総胆管結石の内視鏡治療を施行し、手術はできるだけ胆嚢摘出のみを行う方針を採っています。


■ 特発性血小板減少性紫斑病、遺伝性球状赤血球症、脾腫瘍
特発性血小板減少性紫斑病、遺伝性球状赤血球症に対する脾臓摘出術では腹腔鏡下手術を、また脾腫瘍に対しては腹腔鏡補助手術を第一選択とし、術後疼痛の軽減、入院日数の短縮および早期社会復帰に努めています。


■ 肝硬変、門脈圧亢進症
肝硬変や門脈圧亢進症に伴う脾腫に対して腹腔鏡下脾臓摘出術を施行し、血小板を増加させることにより抗ウイルス療法の導入を可能にします。


■ 肝不全・先天性代謝性肝疾患
肝不全・先天性代謝性肝疾患に対しては、積極的に生体肝移植を行っており、極めて良好な成績を得ています。