学祖・高木兼寛先生生誕170年記念講演会 阿部志郎先生

高木兼寛先生生誕170年を記念する2つ目の講演会は、令和元年9月5日(木)18時より大学1号館講堂(テレビ会議システムで4機関に配信)において開催され、阿部志郎先生によるご講演「愛されて生き、生きて愛する」を多くの教職員・学生が拝聴しました。

第8代学長阿部正和先生の弟様であり、神奈川県立保健福祉大学の名誉学長、横須賀基督教社会館館長をされている阿部志郎先生は、93歳というご高齢にも関わらず、凛とされたお姿と力強く張りのあるお声で、1時間素晴らしい講演をされました。ひとつひとつ語られるエピソードにはキリスト教に裏付けられた深い人間愛が感じられ、医学・医療に携わる者にとって身の引き締まる内容でした。「ろうそくは自分の身を焼いて光を出す。自分の身を削って医療・看護にあたっている皆さんは光を出していますか?」、「プロフェッショナルとは、自分のうちに告白せざるを得ない何かを持っている人であり、目的意識を持っている人です」、「愛された人は愛するのです」、「医療の本質は寄り添うことです」など、数々の示唆に富むお話に出席した多くの方が、感動と共に自分自身を見つめ直す貴重な機会となったのではないでしょうか。