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プレスリリース
ウイルス学講座・近藤一博教授らが、うつ病の原因遺伝子を発見し、論文がiScience誌(Cell Press)に掲載されました。
1. 概要
大規模な遺伝子研究が行われたにも関わらず、ヒトの遺伝子の中にはうつ病の原因となる遺伝子は発見されませんでした。我々は、ヒトと共生する微生物を含む遺伝子(メタゲノム)に研究対象を広げ、ほとんど全てのヒトに潜伏感染しているヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)の遺伝子SITH-1を同定し、SITH-1がストレスレジリエンスを低下させることで、うつ病を発症させることを見いだしました。SITH-1のうつ病発症におけるオッズ比は12.2、頻度は79.8%であり、極めて効果の大きな遺伝子であることが分かりました。この発見は、うつ病の原因究明や治療法の開発に大きく貢献するとともに、遺伝子研究における新しい方法を提唱するものと考えられます。
また、本研究は、本学の私立大学研究ブランディング事業における重要な成果であるとともに、メンタルケアの重要性がますます増大する、ポスト・コロナ時代に向けての本学の貢献を示すものです。
2.ホームページURL
日本語解説(ウイルス学講座ホームページ): http://jikeivirus.jp/
3.問い合わせ ウイルス学講座・近藤一博 kkondo@jikei.ac.jp

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