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プレスリリース
脳が作るヘビ毒に似たタンパク質の新たな作用を発見

総合医科学研究センター・神経科学研究部の加藤総夫教授らの研究グループは、慶應義塾大学薬学部薬理学講座の森脇康博専任講師と三澤日出巳教授、病態生理学講座の市川大樹助教、神奈川県立がんセンター臨床研究所の辻祥太郎主任研究員らとの共同研究において、脳内に存在するヘビ毒に類似したタンパク質の新たな作用を解明しました。 生体内での重要な伝達物質であるアセチルコリンの受容体の一種にはニコチンに高い親和性をもつものがあり、脳機能や炎症・免疫制御に重要な働きをしていることが知られています。 本研究成果は、2020年7月20日に英国科学誌『Scientific Reports』(オンライン)にて発表されました。

本研究では、ヒトを含む哺乳動物の体内で作られるヘビ毒類似タンパク質が、上記受容体の活性を制御することを新たに発見したもので、当受容体の脳機能や炎症・免疫制御に対する作用メカニズムの解明や、脳疾患や炎症・免疫疾患への治験につながる応用が期待されます。


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