涙器疾患
特に涙目に対して適切な診断のもと、多数の涙嚢鼻腔吻合術を行っています。
涙器外来
- 外来日:
- 金曜 午後
- 担当医:
- 西尾佳晃(第2、4週のみ)、高橋寧子、後藤聡、加藤秀紀
流涙症について
ナミダ目(流涙症)には、大きく分けて2つあります。ひとつは涙の量が多くなっている状態(分泌性の流涙)で、これには目にゴミが入ったり、結膜炎や角膜炎など目に炎症があったりすることで起きる状態が含まれます。もうひとつは涙の通り道がふさがっている状態で、医学的には涙道閉塞といいます。涙道は涙のいわば下水にあたります。涙腺でできた涙は黒目(角膜)と白目(結膜)を潤して涙道に注ぎます。涙道の入り口は涙点で、目頭にあります。鏡に向かってアッカンベーすると下まぶたの内側に穴が開いているのに気付いたことがある方も多いはずです。その涙点から涙小管、涙嚢、鼻涙管を伝わって、鼻に涙は出ていきます。大泣きしたときに鼻水がとめどなくあふれる経験をした方も少なくないでしょう。あの時鼻水だと思っていたものは実はほとんどが涙道を通ってきた涙だと知った時は私も驚きました。
涙道閉塞の原因は加齢性(年齢によるもの)がほとんどですが、その他に鼻の病気(副鼻腔炎や鼻炎)に伴うもの、はやり目(流行性角結膜炎やプール熱)や慢性の結膜炎によるもの、抗ガン剤の副作用によるものなど様々です。治療としては通常点眼薬では治りません。鼻の骨を削って新しい通り道を作る手術(涙嚢鼻腔吻合術)か、もとあった通り道を再疎通させる涙管シリコンチューブ挿入によって多くは治すことができます。もちろん鼻の異常があったり、涙小管の広範な閉塞があったりするなど難治なケースもあります。
もうひとつ驚くことにこの病気は、病気として認知されていないことが多く、患者さんが症状に悩んで困っているのに我々同業の眼科医からも「年だから」とか「治らないから」と軽くあしらわれてしまうこともすくなくありません。
ナミダ目で困っている方、治したい方はもちろん、ナミダ目で悩んでいて、いま自分の目に何が起きているか知りたい方も専門の医師が診察いたします。
当専門外来の特色
当専門外来では涙道閉塞・狭窄に対しての治療を行っています。
日本で初めて涙嚢鼻腔吻合術が上岡医師により当院で行われて以来、現在では年間100件近い涙嚢鼻腔吻合術と、250件以上の涙管チューブ挿入術、100件近い先天性鼻涙管閉塞開放術を行っています。

東京慈恵会医科大学 眼科学教室