■地域連携保健学分野
当該分野は下記4領域より構成される。
□老年看護学領域
高齢者と家族の心身の健康状態や認知症、老年症候群をはじめとする老年期に多い疾患や障害の予防から看護、ならびに医療機関(急性・回復・療養)、高齢者施設、在宅を含む多様な療養の場での高齢者と家族に対する看護、ならびに多職種連携に関する研究(探求)する領域です。
□地域看護学領域
地域の生活者を対象に、そのニーズに応える質の高い看護を提供する方法の開発を目指しています。特に、公衆衛生看護(行政分野の保健師活動、産業看護、学校看護)の機能を探求する領域です。
□在宅看護学領域
健康上の問題を持つ人とその家族が、自宅やそれに準じた環境で、安全に、安心して、その人たちらしい生活を送ることができるよう、入院から在宅療養への移行期、おおび地域是の在宅療養期における質の高い看護実践方法を探求する領域です。都市部における複雑困難な療養上の課題に対応する専門性を高めるために、「多問題・困難課題に関する看護」および「医療的ケアに関する看護」に関わる科目を専攻分野専門科目として設定した在宅看護専門看護師教育課程を開設しています。
□精神看護学領域
精神の健康と健康障害に関わる看護についての理論・実践・研究を探究し、研究能力の開発を目指すとともに多職種との連携を図りながら精神看護や精神保健医療福祉の質向上に寄与出来る高度な実践力を培うことを目標とします。
わが国の精神疾患は増加傾向であり、看護の役割も増大しています。精神看護学領域ではさまざまな精神症状の患者に対して、看護師の立場で実施できる細やかな心理社会的な治療的介入を探究します。また、ストレスの高い現代社会に生きる人々や、精神の障害を持って生きる人々の生活の質向上に向けた異分野との交流や学際的アプローチについても探究する領域です。