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教 授 |
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桑野 和善
児島 章 |
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准教授 |
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中山 勝敏
荒屋 潤 |
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医学における科学は、ヒトという生命体を、分子、細胞、組織、臓器、個体各レベルで探求し、正常と病的状態を解明することである。臨床で得られた情報は研究によって新たなエビデンスとなり未来の臨床を開く。臨床と研究はお互いに支え合うものであり、ポジティブフィードバックするものである。大学院においては、学位自体が重要ではなく、学位を取得するまでに至る過程が重要である。それは、研究の目的、意義、社会に対する寄与、自分が行おうとする研究に対する世界的な視野、研究方法の立案と遂行、実験結果に対する科学的論理的思考など、良い医療を展開するにあたって欠くことのできないライフサイエンスの思考力の育成である。
外界と直接接する肺は、感染症、肺癌、気管支喘息、COPD、間質性肺炎といった、全く性格の異なる病気が増加し続けている。WHO の報告では、2020年には、これらの疾患のうち、COPD、肺炎、肺癌が、全世界における死亡原因の3、4、5 位になることが予想されている。臨床医の立場から研究のヒントを得て、疾患の分子機構を解明し、分子標的治療、遺伝子治療、細胞治療、再生医療といった先端医療を開発し、予防、診断、治療の臨床医学へ研究成果をフィードバックすることが臨床講座の研究室には求められる。呼吸器疾患は、外界と接する臓器であり、粉塵、生活習慣、感染といった環境因子と遺伝、加齢、代謝、免疫など生体側因子の相互作用によって、主な呼吸器疾患が生じる。様々なアプローチがある中で、損傷、免疫、修復、再生過程の切り口から代表的な呼吸器疾患へアプローチする。 |
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呼吸器感染症 |
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気道培養細胞を用いた感染制御機構の解明 |
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感染におけるオートファジーとインフラマソーム機構の解明 |
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呼吸器感染症における迅速診断法の確立 |
間質性肺疾患 |
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間質性肺疾患におけるオートファジー制御に関する研究 |
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肺線維症における細胞死及び老化のメカニズムの解明 |
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肺胞上皮・肺線維芽細胞相互作用に関する研究 |
慢性閉塞性肺疾患(COPD)・気管支喘息 |
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末梢気道の初代培養細胞を用いた気道傷害と再生に関する研究 |
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COPDの病態におけるオートファジーの意義 |
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COPD・気管支喘息における急性増悪に関する研究 |
肺癌 |
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進行非小細胞肺癌に対する新しい治療法の開発 |
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高齢者肺癌薬物療法に関する研究 |
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肺癌薬物療法の効果及び予後予測のバイオマーカー研究 |
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生命科学に関心を持ち、研究を科学的論理的に遂行する能力を身につける。 |
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臨床上の問題点を抽出し、研究の目的、意義、計画を設定できる。 |
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適切な方法を用いて研究を遂行できる。 |
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研究結果について科学的論理的解析ができる。 |
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学会発表、論文作成ができる。 |
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