東京慈恵会医科大学
東京慈恵会医科大学

医学部医学科
医学部看護学科
大学院


学長先生メッセージ
大学院研究科の手引き
医学研究科・研究対応部門
大学院研究科募集要項

学術研究



学長あいさつ
icon
大学組織図
歴史
書籍案内
自己点検・評価報告書
入試案内・募集要項
access
西新橋キャンパス

国領キャンパス


お問い合せ サイトマップ トップページ

大学トップ > 大学院 > 医学研究科・研究対応部門 > 膠原病内科学

膠原病内科学

スタッフ
教 授 黒坂 大太郎
講 師 金月  勇
吉田  健
研究内容
 完治せずまた治療法も充分に確立されていない膠原病の病因・病態の解明、診断・治療法の開発を研究している。膠原病の臨床現場には病態解明に役立つような貴重な症例が数多く存在する。それらの症例を臨床的に充分に検討することが研究のアイデアを得るためには重要である。得られたアイデアをもとに研究計画を立案する。我々のグループは2つのアプローチにより研究を行なっている。症例を対象とする研究と病態モデル動物を用いる研究である。
 
具体的な研究内容は以下の通りである。
1: 関節炎における血管新生の研究
  関節リウマチの関節炎は関節包を裏打ちしている滑膜組織の炎症である。関節リウマチの滑膜組織では発症初期より血管新生が認められる。慢性期には骨関節破壊に重要な役割を果たしている炎症性滑膜肉芽組織、いわゆるパンヌスが形成されるが、このパンヌスの形成にも新生血管は重要と考えられている。このようなことから、血管新生を阻害することは関節炎の制御につながる可能性がある。我々は、この観点から関節炎における血管新生の研究を行ってきた。この研究成果はAnn Rheuma Dise誌、J Rheumatol誌などの欧米誌にアクセプトされている。
2:膠原病におけるリンパ球のテロメア・テロメラーゼの研究
  テロメアは真核生物の染色体末端に存在するDNA蛋白質複合体であり、染色体の安定化には必須の構造である。テロメラーゼは、テロメアDNA配列を染色体末端に付加する酵素である。リンパ球に活性化が起こると、そのテロメラーゼ活性が上昇することが知られている。我々は、今までに膠原病患者のリンパ球テロメラーゼ活性に注目し種々検討してきた。このことは膠原病治療において適切なターゲット細胞の設定、治療薬の選択、治療効果の判定などに有用となると考えている。この研究成果はAnn Rheuma Dise誌、J Rheumatol誌、Lupus誌などの欧米誌にアクセプトされている。
研究課題
1 関節リウマチに対する血管新生阻害療法の開発
2 関節リウマチ病態形成における血管新生の役割
3 関節リウマチの血管新生における骨髄由来細胞の役割
4 関節炎モデルマウス病態形成における血管新生の役割
5 関節炎モデルマウスの血管新生における骨髄由来細胞の役割
6 全身性エリテマトーデスにおけるリンパ球テロメラーゼ活性の検討
教育目標
1 サイエンスに裏付けされた膠原病診療ができる医師になる。
2 最新の知識を学び、研究手段を習得し自立した研究者となる。
到達目標
1 細胞を解析することができる。(細胞培養、フローサイトメトリー、各種アッセイ法など)
2 生化学的、分子生物学的解析ができる。(Real time PCR法、ELISA法、各種電気泳動など)
3 病理組織学的解析(免疫組織染色法など)ができる。
4 マウスを用いた実験を行うことができる。
5 臨床データ、研究データを統計学的方法などで解析できる。
6 得られた結果を論文にまとめることができる。
 

top
copyright(c) 2004 The Jikei University. All right reserved.