産婦人科学－大学院－｜東京慈恵会医科大学

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教　授	：	岡本愛光佐々木寛落合和彦礒西成治新美茂樹

准教授	：	大浦訓章高野浩邦山田恭輔佐村　修

講　師

：

高倉　聡
田部　宏
杉本公平
矢内原臨

　主要な研究分野は、婦人科腫瘍学、周産期医学、胎児医学、生殖内分泌学であり基礎コースあるいは臨床コースに分かれる。
　基礎コースでは、主に本学ならびに他施設の基礎医学講座・研究室で、研究する。その期間は臨床から離れ、2～4年間の研鑽を行うことを奨励する。臨床コースでは、大学附属病院ならびに産婦人科学教室関連病院で診察している多数の症例を対象とした臨床研究を主に行う。実際の臨床に携わることも可能だが、期間中に最低1年間は基礎コースと同様、基礎医学講座などでの研究を行い、基礎医学的基盤を確立することを奨励する。いずれの分野においても、研究課題は臨床にフィードバックでき、“ 女性医学”の発展に寄与できるものを求めている。
　婦人科腫瘍学の分野では、分子生物学的手法を用いて、悪性腫瘍、特に卵巣癌の発生と進展、ならびに抗癌剤の感受性にかかわる研究を行っている。周産期医学では、子宮内胎児発育遅延及び早産のメカニズムに関する研究を行っている。生殖医学分野では、妊娠維持機構についてIDOを中心とした免疫学的解析を行っており、習慣流産の病態解明に繋がっている。また、いずれの分野においても豊富な臨床材料を用いて、新規抗癌剤の開発、流産あるいは妊娠高血圧症候群などの発症にかかわる抗リン脂質抗体の意義、切迫早産と子宮筋収縮機構、非侵襲的出生前診断法の開発、不妊と関連する子宮内膜症の発生機序などを検討している。

	卵巣癌の網羅的遺伝子発現プロファイルの検討
	卵巣癌の包括的アレイCGH /GISTIS/cDNAマイクロアレイ併用解析の検討
	上皮性卵巣癌における免疫関連遺伝子の発現解析
	ビタミンD受容体多型と卵巣癌予後
	進行卵巣癌における横隔膜切除を含めた腫瘍減量術に関する検討
	卵巣明細胞腺癌に関する臨床病理学的検討
	子宮頸部腺癌の予後因子に関する後方視的検討
	特殊型子宮体癌に関する後方視的検討
	子宮体癌再発中リスク群に対する補助療法の検討
	婦人科癌におけるCD147の発現と臨床病理学的検討
	婦人科癌後腹膜処理の無作為化試験
	抗リン脂質抗体（APLs）によるFGRの病態解明
	産科合併症におけるAPLs及び凝固因子異常の関与
	感染ストレス負荷モデルラットにおけるconnexin43オキシトシンレセプターの発現検討
	子宮頚管の炎症性変化による前置胎盤発生の機序に関する研究
	原因不明胎児発育不全児の管理指針確立に向けた長期予後と予後因子に関する検討
	不育症治療の妊娠管理指針の確立
	Ki67/CK7を用いた胎盤発育不全を原因とする産科合併症の胎盤病理の検討
	不妊治療終結のカウンセリング（主に高齢不妊患者）の検討
	不育症患者における抗ミュラー管ホルモンの意義についての検討
	鏡視下手術と不妊治療予後の検討
	妊孕能と不妊症知識の若年女性への啓蒙活動
	がん・生殖医療におけるカウンセリングの検討
	不妊治療の転帰とfatigue factorの関連性についての検討

	医学の基礎となる生命科学全般に関心を持つことができる。
	臨床上の問題点に基づいた研究課題を抽出し、研究計画を作成できる。
	基礎医学的実験方法を習得し、研究課題の解明に適用できる。
	実験および臨床データの蒐集と解析に必要な基礎知識、疫学的知識、統計学的手法を習得し、研究課題の解明に適用できる。
	産婦人科学を広い視野から捉え、女性のライフサイクル全般を扱う医学として発展させることができる。

	分子生物学的手法による研究方法を理解し、実践できる。
	免疫学的手法による研究方法を理解し、実践できる。
	病理組織学的手法による研究方法を理解し、実践できる。
	研究成果をまとめて、論文発表、学会発表を行う。
	英語による論文発表、学会発表の能力を養う。