1 ) |
心筋におけるスターリング機構の解明:心筋の収縮は筋の長さによって著しく変化する。その分子メカニズムを、細胞内Ca2+濃度を測定したり、あるいは、スキンド標本を用いて解明する。 |
2 ) |
心筋に対する生理活性物質の作用機構:単一心筋細胞や乳頭筋を用いて、細胞内Ca2+濃度と収縮に対するα受容体刺激効果と、その細胞内メカニズムを解明する。 |
3 ) |
骨格筋・心筋の筋小胞体からのCa2+放出機構の解明:一分子蛍光、パッチクランプ法を用いて、遺伝子改変動物の心筋を対象としてCa2+放出機構を解明する。 |
4 ) |
温血動物心筋サポニンを処理したスキンド標本を用いたCa2+放出機序の解明:サポニン処理した心筋細胞は筋小胞体のCa2+調節機能を有しているのでCa2+放出機構を調べるのに適している。この標本に蛍光Ca2+指示薬を適用してCa2+放出の分子機構を調べる。 |
5 ) |
心筋の分化、肥大における細胞内情報伝達と細胞内Ca2+の関係:心筋の分化・肥大における細胞内情報伝達機構に対してどのように細胞内Ca2+が関与しているのかを解明する。 |
6 ) |
心筋の収縮調節と病態に関係するトロポニン分子の構造と機能に関する研究:収縮調節におけるトロポニンの役割を、分子レベルで解明する(東京大学大学院、九州大学大学院との共同研究) |
7 ) |
心拍や血圧調節における心臓・自律神経機能解析:心拍や血圧を長時間測定し、その変動を周波数解析によって分析し、心臓・血管を調節している自律神経機能の特性を解明する。 |
8 ) |
微小重力環境における体液分布の変化に関する研究:体位を変換させた時のインピーダンスを測定して体液分布の変化を知る。微小重量状態における体液シフトのメカニズムに迫る。 |