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環境保健医学は、衛生学、公衆衛生学を基本科目とする幅の広い学問領域である。従って、研究領域のすそ野も広く、ヒトの健康に類するものであれば、どのようなことでも研究テーマとして扱うことができる。
現在、当講座に所属する教員および大学院生が取り組んでいる研究分野は、実験研究と疫学・臨床研究の2 つの分野である。
実験研究のグループは、化学的な問題に対し、化学物質の毒性、変異原性、発がん性について、また、栄養学的な問題に関しては、必須微量元素の生体への役割や、それらの過不足に伴う障害について、各々動物実験を中心に研究活動を行っている。
疫学・臨床研究のグループは、特定疾患(難病)、更年期障害、減圧症など、具体的なテーマに基づく調査研究を行っている。疼痛管理や褥瘡予防を始め、臨床(介入)研究にも積極的に取り組み、健康増進と疾病予防に役立つエビデンスの構築と、それらの効果的還元について検討している。
研究課題は下の項目に必ずしも限定せず、衛生・公衆衛生領域の健康および疾病に関する興味あるテーマであればどのようなテーマでも可能である。
4年間の大学院期間中に実験、研究のとりまとめと論文作成、そして学位申請を行うよう指導する。 |
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実験研究
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生活習慣病や各種疾患(特にcommon disease)の発癌リスクアセスメントに関する研究 |
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必須微量元素の役割、特に亜鉛欠乏あるいは亜鉛過剰の生体に及ぼす影響 |
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化学物質の発がん性、変異原性に関する研究 |
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中毒性腎症の発症及び進展の機構とその進展阻止に関する研究 |
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食品成分によるがん予防研究 |
疫学・臨床研究
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更年期障害の疫学に関する研究 |
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減圧症に関する研究 |
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褥創に対する亜鉛製剤の効果に関する介入研究 |
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健診データの分析と評価 |
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健康増進のためのポピュレーション戦略に関する研究 |
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医薬品・医療技術の医療経済評価に関する研究 |
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リスクコミュニケーションに関する研究 |
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自殺対策に関する研究 |
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オーダーメイド予防医学を構築するための基礎的研究 |
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医学の基礎になる生命科学全般に関心を持つことができる。 |
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研究者としての基本的マナーを身につける。 |
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研究課題の目的、作業仮説、研究計画を作成できる。 |
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研究のデータ収集と解析に必要な基礎知識、疫学的知識、統計学的手法を習得し、実施できる。 |
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研究結果をまとめて、学会発表、論文作成(英文)ができる。 |
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学術情報センターを利用して関連領域の文献情報の検索方法を身につける。 |
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衛生学・公衆衛生学領域について広く知識を広める。 |
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学会に参加し、関連領域の研究者との意見交換ができるようになる。 |
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独創的な研究を自力で考案し遂行できる能力を養う。 |
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