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分子細胞生物学研究部

スタッフ
教 授 馬目 佳信
 
研究内容
 分子生物学は20 世紀初頭に遺伝情報の解明を目的に当時の物理学者と医学・生物学者により創設された学問である。この学問の最も特徴的な所はその方法論にあり、生体の機能と構造をDNAという同じ座標軸で捉えようと試みようとしている事にある。DNAという共通の言語で生命や医学を語ることにより様々な生体内の現象や病態をより分かり易い形で捉えることが可能になる。この観点から本研究部では核酸組換え技術や遺伝子導入技術による遺伝子機能解析、各種電子顕微鏡による構造解析、各種質量分析装置による高・低分子解析などの技術を駆使して、生命の根源である細胞生物学の研究を行っている。
 次々と開発される新しい技術により医学の最前線の問題に多方面からのアプローチが可能になり、従来とは異なる切り口から明日の医学の可能性が生まれて来ている。参考のため昨年度の共同研究大学院生のテーマを紹介すると、G 蛋白関連分子の脳腫瘍の発育への関与、shRNAの導入による腫瘍制御技術の開発、動物の鑑定に必要なマイクロサテライトマーカーの同定などである。分子生物学と細胞生物学を同時に追求することにより新たな疾患構造解析を進めることができる。本研究部はこれらの技術と知見を活かして医学上の問題の解決を目指している。
研究課題
 現在行っている研究は、
1 ウイルス・非ウイルスベクターを用いた遺伝子導入法の開発
2 癌や中枢神経組織での特異的遺伝子発現による難病治療
3 生体内への物理外力伝搬による脳腫瘍治療方法の開発
4 バイオアッセイのための分泌型腫瘍特異的マーカーの探索
5 甲状腺腫瘍特異的モノクロ-ナル抗体が認識する糖鎖抗原の解析
6 心臓より分泌されるホルモンの調節機構
7 生活習慣病に関連する疾患増悪因子の遺伝子経路の同定
8 ゲノミクスによる種の再定義
9 蛍光ナノ粒子の応用
などである。
一般目標
 分子細胞生物学は生物の持つ様々な性質を理解する上で有用な道具である。各自が解決しようとする医学上の問題や生物学的問題へのアプローチのために、まず分子細胞生物学の各手法の原理を理解し、どのような解決策が取れるのかについてディスカッション等を通じて良く考える事ができるようになるのが第一の目標である。次に、実際に必要な技術を習得し研究へ応用して、問題解決に当たる。
行動目標(SBO)
 形態学的手法(電子顕微鏡や共焦点レーザー顕微鏡など)や生化学的手法(蛋白の分離精製、核酸増幅や各種ブロッティング法など)を学んで、様々な角度から問題解決が図れるような十分な技術を身に付ける。さらに将来への研究に役立つような基礎的な考え方、研究能力を習得する。
 

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