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分子疫学研究部

スタッフ
教 授 浦島 充佳(部長)
研究内容
 人は同じように見えても、ある人は病気になり、ある人は病気にならない。また同じ病名でも、病理組織像が同じでも、ある患者は治癒し、ある患者は不幸な転帰をたどる。この理由は、実験研究だけでは解明されないし、かといって個々の患者を診療しているだけでも氷解するものではない。そこで我々は分子生物学と疫学を融合させ、新しい臨床研究の分野を切り開くことにより、この点を解明していく。特に数年間ビタミンDとその受容体遺伝子多型解析、コピー数多型と疾患発症、食物アレルギーの予防試験を研究室のメインテーマとする。
 分子疫学はあくまで手法である。大学院生には個別にテーマを与え、分子疫学的手法を駆使して世界に発信できるエビデンスを構築してもらう。その過程で、仮説設定、研究デザイン、研究計画書、データモニター、統計ソフト(STATA)を用いての解析、英語論文作成を体験する。並行して、週に1回のラボミーティングにより疫学、生物統計学の基礎、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力、英語 能力を養わせる。
研究課題
介入研究
ビタミンD を用いた二重盲検ランダム化プラセボ比較臨床試験
1 小児を対象とした喘息発症予防試験
2 肺癌患者を対象とした術後再発予防試験(ビタミンD 受容体遺伝子解析含)
3 消化器癌患者を対象とした術後再発予防試験(ビタミンD 受容体遺伝子解析含)
4 食物アレルギーの予防試験

観察研究
1 コピー数多型と疾患発生に関するゲノム研究
2 臍帯血中ビタミンD濃度と出生時体重の関係
3 双胎児研究

新薬開発

数理モデル
1 新興感染症(新型インフルエンザなど)
教育目標
 臨床上の仮説設定に対して深く考え、論理的結論に達する能力を養う。その際、以下の能力も必然的に身につけなくてはならない。
1 Problem solving skills:小グループで自分の考えを主張し、また他者の考えを傾聴する。対立、批判ではなく、お互いの意見に触発されて新しい考えへと発展できる。 
2 Critical thinking skills:論理的思考により、ある論述に対する矛盾点を指摘できる。
3 Metacognitive abilities:時間的制限を設けることにより、効率的な仕事配分を考える。
到達目標
1 臨床上の疑問を仮説として置き換え、臨床研究のデザインをすることができる。
2 臨床研究のプロトコールを作成し、倫理委員会等への書類を作成できる。
3 ランダム化ができる。
4 ファイルメーカーなどによりデータをモニターできる。
5 DNA、RNA 抽出、PCR 法による目的遺伝子の増幅、シークエンシング。
6 データを統計解析し、結果を表現できる。
6 結果を他の論文と合わせて論理的に考察できる。
8 論文を投稿し、査読者と議論できる。
9 聞き手にとって理解しやすいプレゼンテーションを行うことができる。
 

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