「医師、社会人としての学び」
初期臨床研修の2年間は医師としての始まりであり、同時に社会人として踏み出す第一歩です。この期間は、患者さんを中心に診療を習得して臨床の土台を身に付け、医師としての目標、姿勢を築く大切な時間であると思います。
2年間のローテーションで様々な症状や症候、身体所見を診察して必要な検査を行い上級医と相談して診断することはもちろん、それぞれの患者さんに接し治療計画を立てていく、いわゆるプライマリーケアを学ぶことにより臨床医としての素地ができると思います。しかし、医師のみの判断で患者さんに治療を行うことはベストではないと考えています。
第三病院では特に看護師さんをはじめとした多職種の医療従事者と協力して多角的に患者さんを診ていくチーム医療を積極的に実践しています。
初期研修で個人の診療能力を向上することは大切ですが、コミュニケーションを学び、社会人として慣れていくことにも病院スタッフは大いに協力してくれます。チーム医療を実践し、プライマリーケアを行うことができる医師としての成長を期待していますし、皆さんの成長が病院としての能力を向上させるとも考えており、指導する私たちとしてもこれを喜びに感じます。
これらの点において、第三病院は有意義な臨床研修ができるとても良い環境にあると思います。
さあ、第三病院で研修してともに学び、医師、社会人としての実りある基礎を身につけていきましょう。
研修管理委員長
牛込 琢郎