ご挨拶
東京慈恵会医科大学大学院医学研究科看護学専攻は、2009年に修士課程(現在の博士前期課程)、2019年には後期課程の教育を開始いたしました。 博士前期課程には4つの分野があり、「看護学研究論文コース」と「高度実践研究コース」のどちらかを選択できます。「高度実践研究コース」は、4領域で専門看護師の育成を担っております。いずれのコースにも「研究」という言葉が入っていることからもわかるように、本専攻では、理論と実践の両面から、“研究に強い修了生”の育成を目指してきました。
博士後期課程は4つの専門領域を設置し、看護学及び看護実践の発展に貢献できる優れた教育者、研究者、管理者の養成に主眼を置いております。本課程は、看護学における高度な研究能力と、人間中心の最善の看護を提供できる人材を教育する能力を養い、その基礎となる豊かな学識を深めることを目的としております。
大学院に進学する多くの方は、臨床の現場で実践を積み、その中で抱いた疑問や課題をきっかけに、再び学ぶという道を選んでいます。
看護学は、学び続けることで新たな視野が開かれ、より専門的な役割やキャリアへとつながっていくものです。その歩みを、私たち大学院の教員も学生の皆さんとともに考え支えてまいります。

専攻長 小谷野 康子