診療内容・専門分野

感染制御部は感染制御科医師により、感染症診療と病院感染対策を担当しています。COVID-19はもちろん、結核、HIV感染症、針刺し切創、血液・体液曝露への対応など様々な病院感染に対する診療・相談と感染制御活動を行っています。そのために感染制御科医師を含む感染対策室を中心として次の2つのチームを組織し、効率的な対応ができるように活動しています。
AST(Antimicrobial Stewardship Team:抗菌薬適正使用支援チーム)
感染症を発症した患者が適切な抗菌薬治療を受けられるように主治医を支援するチーム
ICT(Infection Control Team:感染制御チーム)
耐性菌やウイルスなどによる院内感染を拡げない対策を実践するチーム
感染症診療の特色

感染症外来は毎週土曜日の午前(完全予約制)に、主にHIV感染症を中心に診療しています。感染制御部が主科での入院診療は行っていませんが、院内各診療科から入院患者における感染症の診断や治療に関する相談を受け対応しています。
AST活動として血液培養陽性患者、耐性菌検出患者、広域抗菌薬使用患者、抗MRSA薬使用患者、集中治療室患者などに対して、抗菌薬治療の適正化を目指した積極的な治療介入を行っています。
COVID-19については各診療科での治療にアドバイスを行い、画像診断にも寄与しています。
HIV感染症診療においては経験豊富な医師を中心に、HIVとともに生きる人たちを支援するチーム(People Living with HIV patient support team:HST)を組織しています。
感染症は特定の臓器にとらわれない疾患であるため、中央検査部と協力し、細菌感染、ウイルス感染、真菌感染など多岐にわたる感染症の診断と治療を行っています。
感染症患者の診療や感染症に関するご相談は可能な限り対応いたします。 |