■ 柏病院TOPページ

皮膚科



2025年4月現在
外来担当医表 フロア案内へ 前に戻る

photo

診療部長 脇 裕磨

診療スタッフ 診療フロア
診療部長 脇 裕磨
医師数 常勤8名

診療内容・専門分野


皮膚は体とその外側の境界を司る様々な働きをもつ一つの臓器で、そこに生じる皮膚疾患は自分で触れることができたり人目にさらされるなどの特徴があります。皮膚疾患は皮膚に限局したものと全身症状の一つとして現れたものに大きく分けられ、またその病因も炎症性疾患、感染症、代謝疾患、腫瘍など多岐にわたります。これらの診断は皮膚科医による皮疹の視診や皮膚生検術の結果などに基づき行われ、薬物療法や手術などを行います。疾患によっては、他診療科や慈恵医大附属病院皮膚科(新橋)と連携し診療しています。


  • 皮膚悪性腫瘍
  • 悪性黒色腫、日光角化症やボーエン病、有棘細胞癌、基底細胞癌、乳房外パジェット病などがあり、ダーモスコピーや皮膚生検で診断します。外科的切除、放射線、免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬による治療を行います。2015年より本邦で承認された免疫チェックポイント阻害薬は、高い有効性の一方で、内分泌障害、肺障害、肝障害、消化器障害など多彩な合併症が知られています。当院では大学病院の強みを活かし、これらの合併症についても、他科の協力を仰ぎながら対応していきます。

  • 皮膚良性腫瘍
  • 粉瘤、脂肪腫、脂漏性角化症などの皮膚良性腫瘍に対して、外科的切除を行います。

  • 乾癬
  • 外用薬で治療困難な場合、適量の免疫抑制剤やビタミンA誘導体、PDE4阻害薬、Tyk2阻害薬の内服治療を行います。これらで難治な場合は、生物学的製剤による治療を行います。

  • アトピー性皮膚炎
  • ステロイド外用や抗アレルギー薬内服で治療困難としてご紹介頂いた方の中には、外用治療が不十分であったり、細菌/ウィルス感染の併発により悪化していることがあります。まずは外用指導や抗生物質による治療を行います。これらで難治な場合は、重症度を評価の上で、適量の免疫抑制剤やJAK阻害薬、生物学的製剤による治療を行います。

  • 円形脱毛症
  • ステロイド外用/局所注射/内服/点滴、紫外線治療、冷却療法、JAK阻害薬、局所免疫療法(保険適応外、自費)などの治療があります。当院では、重症度に応じて、ステロイド内服/点滴、JAK阻害薬による治療を行います。有効性や合併症のリスクを考慮し、紫外線治療や局所免疫療法を選択する場合は、これらの治療機器・治療薬を有する近隣医療機関をご紹介いたします。


特色


慈恵医大柏病院皮膚科では多彩な皮膚疾患に対して、皮膚生検術などを行い診断を明らかにし治療しています。
千葉県柏市を中心とした近隣の医療機関との連携を大切に考え、各医療機関(千葉県医師会茨城県医師会)からのFAX/WEB予約をご活用いただいております。
症状が安定した方については積極的に逆紹介し、近隣医療機関との病診連携を重視しています。


診療実績


慈恵医大柏病院における皮膚悪性腫瘍患者数は年間、悪性黒色腫 62例、有棘細胞癌 120例、基底細胞癌 172例、乳房外パジェット病 7例、ボーエン病97例、日光角化症 78例、皮膚リンパ腫 ・菌状息肉症33例です。 手術件数は年間、皮膚悪性腫瘍切除術 110件、皮膚良性腫瘍切除術 220件、皮弁形成術32件、植皮術 51件です。
乾癬に対する生物学的製剤の使用は188名、Tyk2/PDE4阻害薬などの内服治療は145名。アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤の使用は123名、JAK阻害薬の内服治療は51名です。


おしらせ


土曜日は、行える処置・検査に制限があるため、急を要する方の診察のみとしております。紹介状をお持ちの方は、紹介元医療機関でFAX/WEB予約を申し込んで頂き、平日に来院下さいますようお願いします。


▲このページのTOPへ