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理学療法部門
特徴
理学療法部門では、理学療法士10名が従事しており、病棟及びリハビリテーション室で理学療法を提供しています。当院の理学療法は、入院直後、手術直後から開始し、集中治療室(ICU)や病棟でも行い、様々な疾患に対して早期から実施することで身体機能の改善を図ることをすすめています。また、医師及び看護師と密接な連携を取りながら、治療方針に合わせた理学療法を提供しています。平成27年1月よりがんリハビリテーション、平成27年10年から心臓リハビリテーションを開始し、より専門性を生かした理学療法を行っています。
□集中治療領域の理学療法
集中治療室の患者は重症肺炎、交通外傷など多岐にわたりますが、医師、看護師、その他多職種との情報交換を密にし、早期から理学療法を提供することで機能回復に寄与しています。
□心臓リハビリテーションの理学療法
急性冠症候群(心筋梗塞や狭心症)患者の理学療法を冠疾患集中治療室(CCU)より行い、安全な運動療法を行うことで早期の社会復帰を目指しています。また、リハビリテーション室では再発予防を目的とした運動療法の実践や指導を行い、H28年4月より外来通院での心臓リハビリテーションを提供しています。
□がんリハビリテーションの理学療法
悪性腫瘍患者、とくに長期に治療が必要な血液腫瘍患者に対して、治療方針に合わせた理学療法を提供することで日常生活動作の低下防止やQOL(生活の質)向上を図ります。

■ 作業療法部門
特徴
作業療法部門では、作業療法士4名が従事しており、脳卒中をはじめとした中枢神経系疾患、脳腫瘍や乳がんなどの悪性腫瘍、転倒や交通外傷による上肢・手指の骨折や腱損傷などの依頼を受け、作業療法を実施しています。また、医師および看護師と連携を取りながら、日常生活活動や社会生活上の困難に対し、ひとり一人、その人に合った治療や生活指導を提供しています。
リハビリテーション室には、様々な治療道具や日常生活用具を備えており、生活をイメージしながら治療を実施できるような環境となっています。
□高次脳機能障害への作業療法
入院だけでなく外来通院においても日常生活動作や復学・復職に向けた評価、治療を行っています。
□がんリハビリテーションの作業療法
悪性腫瘍患者、とくに脳腫瘍に対して、評価、治療、メンタルサポートを実施し、医師や看護師など他職種と連携を取りながら、日常生活動作の低下防止やQOL(生活の質)の維持・向上を図ります。
乳がん術後の患者に対しては、外来での診療を中心にリンパ浮腫に対する予防対策や浮腫に対するセルフケア(ドレナージ方法、日常生活上の注意点など)を指導しています。また、必要に応じて、スリーブ(弾性着衣)の選定も実施しています。

■ 言語聴覚療法部門
特徴
言語聴覚療法部門は、言語聴覚士2名が従事し、入院患者を対象に言語聴覚療法を提供しています。脳卒中・脳外傷・脳腫瘍等の脳神経系疾患による失語症や構音障害等の言語障害に対して、また口腔・咽頭がんの外科的治療後に生じた構音障害に対して、評価・治療を行っています。また摂食・嚥下障害に対して、医師、看護師、管理栄養士ら他職種と連携して治療を行っています。
□摂食・嚥下障害との関わり
当院の嚥下調整食は「日本摂食嚥下リハビリテーション学会」の「嚥下調整食学会分類2013」に依拠し調理されています。個々の状況に応じて、工夫した食事を提供しています。
また院内の「栄養サポートチーム」の一員として栄養状態の改善に対して、摂食・嚥下機能面から関わっています。

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