1. |
一般目標(GIO) |
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一般臨床医としてプライマリケアに必要とされる内科の基本的知識、手技を身につける。同時に神経内科疾患全般の理解を深める。とくに神経の機能解剖、診察所見、症候ならびに検査を系統的に把握することで、病態を理解する能力を習得する。 |
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2. |
行動目標(SBO)(経験目標) |
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A. |
基本的検査、処置 |
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(1) |
一般内科的診察ができる。 |
(2) |
採血、静脈確保、中心静脈確保、腰椎穿刺など一般内科的処置ができる。 |
(3) |
意識障害患者の初期対応(バイタルサインのチェック、血管確保、気道確保など)ができる。 |
(4) |
痙攣患者の初期対応ができる。 |
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B. |
薬物療法・療養指導 |
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(1) |
薬物の作用、副作用、相互作用について理解できる。 |
(2) |
病態の応じた療養指導(安静度、体位、食事、入浴など)ができる。 |
(3) |
症状に応じてリハビリテーションの指導ができる。訓練士やソーシャルワーカーと連携し社会的資源の活用などについても理解に努める。 |
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3. |
疾患 |
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1) |
中枢神経系:脳血管障害、神経変性疾患 |
2) |
脱髄性疾患:多発性硬化症、ADEM |
3) |
発作性疾患:てんかん |
4) |
感染性疾患:髄膜炎、脳炎 |
5) |
末梢神経疾患:末梢神経障害、ギラン・バレー症候群、CIDP |
6) |
神経筋接合部:重症筋無力症 |
7) |
筋疾患:筋ジストロフィー、多発筋炎 |
8) |
内科関連疾患 |
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4. |
プログラム
神経内科指導医のもと、神経内科疾患の受け持ち担当医となり、全身管理を習得する。受け持ち患者の臨床情報を的確に把握し、随時変化に対応できるように心がける。毎週の回診前カンファランスの際には、各症例の問題点と方針について的確に提示する。 |
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1) |
選択科目履修1ヶ月目
(1) |
神経内科疾患に特徴的な病歴の聴取方法を学び、神経学的診察が十分に行える。 |
(2) |
病歴、診察および機能解剖から疾病の障害部位を指摘できる。 |
(3) |
受け持ち症例の中から、毎週月曜日のカンファランスで文献など多面的な発表を行う。 |
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2) |
選択科目履修2ヶ月目
上記(1)-(3)に加え
(4) |
得られた情報から適切な鑑別診断を列挙し、必要かつ妥当な検査を計画できる。
とくにCT/MRI、髄液検査、電気生理学的検査について適応を判断できる。
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3) |
選択科目履修3ヶ月目
上記の(1)-(4)に加え
(5) |
病態にあった、治療計画を立てることができる。 |
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