当院の内科専門修得コースは、内科学全般の幅広い臨床能力の育成と共に専門分野の知識・技能を修得することを目的とするレジデントコースである。腎臓・高血圧内科ではコース期間中に、日本内科学会認定医、内科専門医の取得、および日本腎臓学会、日本透析医学会の認定専門医の資格が得られるような研修を積むことが目標となる。
当科は日本における屈指の腎臓内科学教室であり、附属4病院だけで腎生検例は約250例/年、透析導入症例は約250例/年におよぶ。これらの豊富な症例を生かして、レジデント研修中に腎生検、シャント作成、テンコフカテーテル挿入に自ら参画し、腎病理診断、透析医療に習熟すること、高血圧症(本態性、2次性)および腎臓と密接な関連のある尿酸代謝異常の診断治療に習熟することが研修目標となる。また、慢性腎不全患者には多くの内科合併症がみられることから、当科では教室を挙げて腎臓内科のみならず内科全般の診療能力の向上を常に目指している。 |