腫瘍・血液内科では、白血病、リンパ腫などの造血器腫瘍および再生不良性貧血、溶血性貧血、血小板減少症など非腫瘍性血液疾患を主体とする難治性疾患そして胃癌、大腸癌、乳癌などの固形腫瘍を対象に診療を行っている。白血病、リンパ腫については、主治医として抗がん剤を主体とした化学療法から造血幹細胞移植療法までを一貫して行う専門的な医療を実践している。多施設共同臨床研究は、白血病では主に日本人白血病治療研究共同グループ(JALSG)に、リンパ腫では主に日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG-LSG)に登録して行われている。悪性腫瘍の成績は、有効な併用化学療法の開発のみでは向上せず、感染症や抗がん剤に伴う種々の副作用など、種々の合併症の支持療法の良否に左右される。造血器腫瘍・固形腫瘍の診療に携わることで、広く内科全般の知識と診療技術を体得することができる。当科での専門取得コースでは、造血器腫瘍および固形腫瘍の診療を通して、専門的臨床技能の修得、evidenceに基づいた科学的な診療能力を習得することを到達目標とし、国民の信頼を得る専門医の育成を目的としている。 |