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腫瘍・血液内科

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診療部長:矢野 真吾

診療スタッフ 診療フロア
診療部長 矢野 真吾 map
診療副部長 島田 貴
診療医長 宇和川 匡、齋藤 健、
海渡 健(兼)、南 次郎、
荒川 泰弘
医師数 常勤15名、非常勤9名

診療内容・専門分野

当科では、固形がんや良性・悪性の血液疾患、そして緩和的医療までをも含めた幅の広い診療を行っています。すなわち、食道がん、胃がん、乳がん、肝胆道系がん、膵がん、大腸がんなどの固形がんに始まり、貧血、血小板減少症などの悪性でない血液疾患、白血病、リンパ腫などの造血器悪性腫瘍を中心に緩和的医療をも含めた幅広い対応を目指しています。

悪性腫瘍の制圧は、医療界、医療人に課せられた21世紀の最優先課題です。分子レベルでの病気の解明が進んだため、悪性腫瘍の本態が少しずつではありますが漸次明らかになってきました。この結果従来にない新規抗がん薬が開発・導入されて治療効果も向上しています。しかしこうした科学の進歩のみに依存することなく、患者さんの闘病環境の向上のために患者さんと医療者間はもちろんのこと、各医療者間のコミュニケーションも円滑に図って患者さんご本人はもとよりご家族、関係者、そして医療者を含めてみんなが輪になり安心できる優れた医療を心掛けています。

造血器腫瘍の診断と治療

非腫瘍性血液疾患の診断と治療

固形がんの診断と治療

緩和医療

特色

当科では腫瘍・血液関係の各分野で学会認定専門医や指導医を多数擁しております。そして各分野別に専門医が中心となって診断から治療までを一貫した方針で行います。特に悪性腫瘍の診療では関連診療各科との連携が大切ですが、病院全体のしくみとして腫瘍センターの「キャンサーボードリーダー会議」というClinical Oncology Programのもと、各科が協同して機能しています。さらに下部機関として各臓器別・疾患別に診療カンファレンス(キャンサーボード)が毎週あるいは隔週開催されてより適切な治療が討議されます。そしてベッドサイドではチーム医療を実践するために医師、看護師、薬剤師、栄養士、ソーシャルワーカー、医療事務職など多職種が病棟カンファレンスを通して一致協力して患者さん中心の診療を進めています。
また外来通院治療も積極的に推進しており、安全・有効に受けて頂くために当科独自の先進的外来化学療法システム(患者手帳と副作用管理)を試行しております。

このように、建学の精神「病気を診ずして病人を診よ」を具現化するための医療コンセプトとして下記のキーワード1〜5を基礎として患者さん中心の医療を進めています。

  1. 意思伝達(情報収集とその共有・完全開示、コミュニケーションの充実)
  2. 専門性(専門的医療の推進)
  3. 診療科横断性(集学的医療の完整を目指す)
  4. 医療職種重層性(チーム医療の完整を目指す)
  5. 生涯設計(緩和的医療・看取りの医療)

特殊検査・高度先進医療

患者数・症例数・生検数・手術数・治療成績等

外来受診症例数は血液疾患は月平均1,200例、2014年の新患は固形がんは年間250例余りで乳がん70例、大腸がん85例、胃がん12例など。血液疾患は悪性リンパ腫85例、急性白血病35例、慢性白血病6例、多発性骨髄腫11例、骨髄異形成症候群9例などでした。入院症例数は常時50〜60例で、造血器腫瘍、血友病、固形がんでは消化器がんなどです。造血幹細胞移植は2012年54症例で現在までの実績は約600例以上です。また造血器腫瘍に対するミニ移植も施行しています。

外来通院化学療法も積極的に行っています。2014年度は約2,940件でした。

主な医療機器・設備

外来は常時5〜7ブース体制で種々の疾患に対応しています。特に血液疾患は骨髄穿刺、骨髄生検などの特殊検査も常時対応体制で即日診断を心掛けています。

無菌室も9床、准無菌室17床で国内有数です。

専門外来

詳細は病院案内の資料をご覧ください。(外来担当医表へ

外来受診は完全予約制ですので、医療連携室を通してご予約ください。(医療連携室へ
セカンドオピニオン外来も常時開設されておりますので、 医療連携室を通してご予約ください。(医療連携室へ

診察情報

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