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青戸病院医療事故報告


■「事故の再発防止に向けた改善策の提言」24項目に対する改善状況
                                       (平成16年7月現在)

(4)止血が長引いた場合の救命措置

14.提言4−1
腹腔鏡下での手術操作が長引き、止血が不十分で、血中Hb値の低下がみられるなど状態の悪化が予測される場合は、患者の安全を第1に考え、麻酔医がリーダーシップを取り、手術チーム全員に対して警告すべきである。そして、止血がしやすい開腹術への移行を促すとともに、早期に十分な輸血用血液を確保するべきである。


【改善状況】
  「東京慈恵会医科大学附属病院安全管理指針」に医療事故発生時の対応として、「患者様の救命と被害の拡大防止に全力を尽くす」と明記しております。また、「手術に関わる安全管理規程」における第4条「医療従事者の責務」では、手術に関係する全ての教職員は、手術の安全性について自由に発言する権利を有し、疑問を感じた際は、直ちに管理責任者(第一順位:手術部診療部長、第二順位:麻酔部診療部長)に連絡しなければならない」と規定しております。このように、全学的に管理責任者の権限と順位を明確にし、周知徹底いたしました。(平成16年4月)

  附属4病院において、術者は緊急事態が発生した際は、直ちに患者様の安全確保に全力を注ぎ、担当診療部(科)診療部長並びに手術部コントロールセンターに通報し、一時的に麻酔部診療部長が手術継続の判断を行い、術者はこれに従うよう改めました。その後、管理責任者は担当診療部(科)の診療部長と協議のうえ、手術続行の可否、術者の変更を決定することになります。(平成16年4月)

  また、青戸病院では、輸血オーダーから実施までの連携を強化することを目的として、従来は輸血在庫分全てを使用した場合は、医師のオーダーに基づいて発注しておりましたが、不測の事態に備えて、常に一定量の在庫を確保するように改めました。
 *青戸病院 血液在庫量
  ・A,B,O型 濃厚赤血球(MAP)・・・それぞれ3パック6単位
  ・AB型 濃厚赤血球(MAP)・・・2パック4単位   (平成15年11月)

15.提言4−2
院内の輸血供給体制を見直し、手術室との連携を強化するとともに、迅速な輸血用血液の供給システムを整えるべきである。


【改善状況】
  輸血に関する安全管理対策について、本学の輸血管理は、附属4病院共通の輸血療法委員会及び各病院の輸血部委員会により、適正な輸血医療が実施されるよう監督・指導されており、それぞれの病院が問題点を共有し、共通の管理体制で運用されることを目標に検討・改善を行っておりました。
  しかし、青戸病院医療事故を契機に各病院の管理体制を再点検した結果、一部に管理体制の不具合や不徹底があり、下記の通り検討・改善を行いました。

1) 附属4病院に輸血部を設置し、輸血部診療部長を任命いたしました。
                                 (平成16年4月)

2) 附属4病院の緊急時バックアップ体制を構築いたしました。(平成16年4月)
  A. 知識のバックアップ: 輸血認定医及び各施設の輸血責任医の連携と電話相談、認定輸血検査技師の連絡網を整備いたしました。
  B. 技術のバックアップ: 9名の認定輸血検査技師の協力体制を構築し、緊急時に施設を超えたバックアップを行います。

3) 附属4病院における緊急時及び夜間における、「緊急(赤血球)輸血の取り決め」、「O型血液の使用に関する取り決め」を再確認し、周知徹底いたしました。
                                    (平成16年2月)
4) 各病院の条件にあった必要とする備蓄量を再点検し、周知徹底いたしました。
                                     (平成16年4月)
特に青戸病院では、輸血オーダーから実施までの連携(連絡)を強化するとともに、不測の事態に備えて、常に一定量の在庫を確保するように改めました。 (平成15年11月)

  なお、今後は次の項目を附属4病院共通システムとして構築し、安全対策を講じる予定です。
  1) 附属4病院の自己血採血、管理体制の構築
自己血輸血体制を標準化し、安全管理体制を整えます。
  2) 附属病院(本院)に準じた輸血管理体制の構築
検査の標準化と精度の向上、監査機能の充実、血漿分画製剤の管理、認定医・認定検査技師を育成いたします。
  3) 安全管理システムの導入
輸血後の感染症管理、副作用報告システムを整備いたします。
  4) 第三者評価の導入
安全を保証する体制の構築として、日本輸血学会のI&A(点検・認証)等のプログラムを 導入いたします。

 

 

 




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