大学院の目的・使命
建学の精神「病気を診ずして病人を診よ」に基づく研究、教育、医療を推進できる高度な能力を涵養し、医学・看護学研究の振興、医療の実践を通して人類の健康と福祉の向上に貢献することが本学大学院の使命である。
医科学専攻修士課程の目的
医科学専攻修士課程は、遺伝情報(ゲノム情報)を利用した医療・保健の現場で患者に寄り添うために、幅広い最新の遺伝医療の知識を有し、加えて豊かな人間性とチーム医療に必要なコミュニケーション能力を持ち、さらに国際的視野を兼ね備えた医療保健分野での専門職である遺伝カウンセラーを育成することを目的とする。
入学制度
専門領域・担当教員
取得できる学位及び受験資格
認定遺伝カウンセラー
教育課程の特色
本学の建学の精神「病気を診ずして病人を診よ」に基づき、遺伝医療における高度な知識・技術に加えて、豊かな人間性とコミュニケーション能力、国際的視野、多様性を尊重する姿勢を兼ね備え、高い実践能力を有する遺伝カウンセラーを育成し、さらに、研究によって社会に貢献できる素養を身に付けることを目指します。
国際的な視野に立った知識と実践の習得
遺伝カウンセリングの発祥は米国であり、常に遺伝カウンセリングの臨床研究をリードしています。我が国の文化や社会的背景、医療制度の仕組みも理解しながら、遺伝カウンセリング関する教科書を原著の英語版を用いることによって、北米さらには国際的な遺伝カウンセリングにおける知識や状況を習得します。
また、英語による遺伝カウンセリングに関する論文を読み、海外の遺伝カウンセリングの学会に参加し、最新の情報を収集したり、海外の遺伝カウンセラー修士課程とのオンラインでの交流を図ります。
医療系バックグラウンドではない学生への対応
研究にも備えて医学の基本を再確認し、かつ最新の医学、医療の知識を学ぶための科目を用意します。1年次の必修科目とし、原則対面にて履修を行います。
人文系や生命科学系の学生には、その到達度に応じて補講や課題を通じて基本的な知識を習得できるように支援します。
多彩な領域の遺伝診療、遺伝カウンセリングへの早期からの見学や陪席、そして実習
本学附属病院遺伝診療部では非常に幅広い領域の遺伝診療・遺伝カウンセリングが行われています。1年次後期より、それらの外来の見学を行い、症例カンファレンスに参加します。また、課外活動として、難病キャンプでのボランティア、家族支援団体への参加を勧奨し、可能な範囲で参加して生活者の視点から遺伝性疾患について学びます。
充実したロールプレイ演習
遺伝カウンセリング演習や遺伝カウンセリング実践論、遺伝カウンセリング実習の際、ロールプレイを1年次より行いながら、ロールプレイ振り返り票による毎回のフィードバックを行い遺伝カウンセリングの理論から面接スキルなどを学びます。
このフィードバックや遺伝カウンセリング実習においては、教員との対話を重ねることによって豊かなコミュニケーション能力や多職種と協働する能力、多様な社会的背景、価値観など、ナラティブな側面を理解できる能力、さらには社会貢献への使命感を涵養します。
修業年限・必要単位数
修業年限は2年とします。
必修科目および選択科目より授業を選択、履修し、単位を取得します。
取得すべき単位は必修科目28単位を含む、33単位以上とします。