私は、整形外科学講座で「外反母趾の病態に関する画像解析」の研究を進めています。健常者や外反母趾の方々の画像データを広く取得・解析して、従来用いられている外反母趾角分類の再検討や悪化の起点などを、明らかにしたいと考えています。
ちょうど研究を開始するタイミングで本研究費についての案内があり、すぐに応募しました。本研究費の獲得後は、大学から投資をしてもらっていることで「結果を出そう、頑張ろう」という気持ちが生まれ、より積極的に研究に取り組めています。現在までに、目標数のデータ取得が完了したため、今後はこれらのデータを用いた統計解析を進め、論文として結果を残せるよう尽力したいと考えています。
また、本研究費はキャリア形成における選択も広げてくれていると思います。本学では、臨床研究を継続し成果を論文発表することで、大学院に進学しない場合でも博士号を取得できる可能性があります。私も現在行っている研究を着実に進めて、博士号を取得したいと思っています。
私の所属講座・医局では今後女性医師を増やしていく方針であり、また、大学病院の強みを生かして、臨床と研究の双方に携わっていくことが推奨されています。そのため、医局説明会の中で女性医師向けに働き方を紹介する時間をいただき、そこで私から、臨床と研究の両立や本研究費を利用して研究を行うメリットなどを伝えています。出産・育児をしながら働く女性医師が増えている中、本研究費の支援を受けて積極的に研究活動を進めていってもらえると良いと思います。
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