臨床研修センターの役割
当院の臨床研修センターは臨床研修医と専門修得コース(レジデント)のトータルマネジメントをする部署です。私は平成22年4月から臨床研修センターに赴任し、センターのスタッフとともに、研修医レジテントの先生方が充実した研修生活を送れる環境を作るために尽力しています。
慈恵医大における臨床研修は、それぞれが独立した基幹型研修病院である4つの附属病院で行われますが、互いに協力病院として緻密な連携をとっており、当センターはこれら4附属病院のまとめ役としての機能も果たしています。
臨床研修センターでは“卒後教育の充実”に力を入れています。すなわち、現場でのOJTによる研修だけに留まらず、研修医・レジデントひとりが全人的医療を行うために必要な技能や態度を習得できるように、シミュレーション教育施設におけるシミュレーション研修や、医師としての行動規範とプロフェッショナリズムの実践、医療安全に関する知識の向上などを目的とした新たな電子教材(eラーニング)を導入し、様々なプログラムで研修医・レジデント教育をサポートしています。
当センターが主管する研修レジデント委員会、研修管理委員会では、研修に関する新たな問題点や課題を迅速に審議し、解決しています。また、研修医・レジデント一人ひとりの声を大切に吸い上げ、彼らの意見を反映させることで、研修プログラムのブラッシュアップ、研修医の居住環境(寮)・研修医ルームの改善など、ハード・ソフト両面での改善を行っています。
臨床研修センターは、研修医・レジデントが抱えるいかなる問題にも対応します。私の部屋は臨床研修センターのオフィスに隣接していますので、多くの研修医が相談に来て、スタッフと談笑する光景をよく目にします。我々は、本学での研修が充実したものとなるよう、いつでも親身になって皆さんをサポートしていきますので、何かあればいつでもお気軽にセンターにお越しください。
また本学での研修に興味をお持ちの方で、附属病院を見学される際には是非当センターへもお立ち寄りください。お待ちしています。
臨床研修センター センター長 川村 哲也
シミュレーション研修
附属病院(本院)ではシミュレーション教育施設という実技実習ができる独自の施設を有し、研修医にも最低年度2回の集合実習が組まれています。個別の実習にも対応しており各自のニーズに沿ったスキルアップに活用されています。
救急医療現場での対応
CVカテ挿入
新しい教材(CITI)の導入
上質で効率のよい倫理学習の機会をいかに臨床研究者に提供するかをテーマとして開発された、医学研究および医学教育のためのeラーニングプログラム [Collaborative Institutional Training Initiative (CITI) Japanによる電子教材]を平成23年度より導入し、研修医オリエンテーション等にて活用しています。
医師としての活躍はその医学的知識、技能はもちろんのこと、医療に関連する多職種を束ねるマネジメント能力とリーダーシップ、など、求められる能力は多岐にわたります。今年度は医療リテラシー(クリニカルコミュニケーション、行動規範、プロフェッショナリズムなど)や医療安全に関する教育プログラムを集中して実施する予定です。
CITI Japanホームページはこちらから
https://www.citiprogram.org/citijapan.asp?language=japanese