■ 葛飾医療センターTOP

泌尿器科


2025年4月現在

外来担当医表 フロア案内へ 前に戻る

診療スタッフ


診療スタッフ 職位 専門 資格
診療部長 山田 裕紀
photo
准教授 泌尿器腹腔鏡手術
副腎腫瘍

日本泌尿器科学会専門医・指導医

日本泌尿器内視鏡学会・腹腔鏡技術認定医

腎移植認定医

診療医長 安江 圭史 助教 泌尿器悪性腫瘍

日本泌尿器科学会認定専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本泌尿器内視鏡学会腹腔鏡技術認定医
日本ロボット外科学会 da Vinci Certificate
日本泌尿器内視鏡学会認定泌尿器ロボット支援手術プロクター(前立腺・膀胱)
仙骨神経刺激療法講習修了
ボトックス認定医

Rezum認定医
診療医員 久金 陽 助教 泌尿器一般

泌尿器科学会専門医
Rezum認定医
ボトックス認定医
SpaceOAR認定医

診療医員 原 修平 助教 泌尿器一般

泌尿器科学会専門医
日本ロボット外科学会 da Vinci Certificate
Rezum認定医

診療医員 橋本 正毅 助教 泌尿器一般  
診療医員 須原 悠史 助教 泌尿器一般  
診療医員 山口 遼太郎 助教 泌尿器一般  
診療医員 荒木 朋哉 助教 泌尿器一般  
診療医員 藤田 愛樹 助教 泌尿器一般  

診療内容・専門分野


前立腺肥大症、前立腺がん、そして尿失禁など泌尿器科が扱う病気は加齢によるものが多く、高齢化社会を迎えている我が国において泌尿器科が担う役割は大きくなってきています。一方、尿路結石症や、膀胱炎などの尿路感染症などのありふれた病気も泌尿器科では重要です。
さらに、健康診断で指摘されがちな尿潜血(尿に血液が混じる状態)は尿路結石症以外にも尿の通り道のがんが原因であることもあるため、決して無視できないものです。
葛飾区とその周辺には泌尿器科を専門とする施設が少ないため、当科では当地域の中核病院として泌尿器科疾患全般について偏りのない診療を行い、地域にお住まいの方々の健康に少しでも寄与したいと考えております。


特色


「安全でからだにやさしい医療」を目標としています。
泌尿器科のどの病気に対しても可能な限り良質な治療を提供いたします。

現在、当科で行っております診療内容はおおよそ以下の項目があります。

  1. 泌尿器科領域の腫瘍(前立腺癌、腎癌、腎盂・尿管癌、膀胱癌、精巣腫瘍、副腎腫瘍)に対する集学的治療
  2. 尿路結石:体外衝撃波治療(ESWL)、経尿道的尿路結石砕石術(TUL)、経皮的結石砕石術(PNL)
  3. 前立腺肥大症:低侵襲手術治療(HoLEP、TUEB、MIST)、経尿道的水蒸気治療
  4. 尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎、慢性前立腺炎
  5. 難治性過活動膀胱:『ボトックス膀胱注射療法』(日帰り治療)

特殊検査・先進医療


外来担当医にご相談ください。
1. 腎結石、尿管結石に対する体外衝撃波治療(ESWL):日帰り治療を平成24年1月から開始。
2.

難治性過活動膀胱に対して『ボトックス膀胱注射療法』:2022年5月より開始。
ボトックス膀胱注射療法の画像
<治療の対象となる方>
・12週間以上内服治療で十分な効果がなく、症状(尿意切迫感、頻尿、尿失禁)が改善されない
・内服薬の副作用(便秘、口渇感など)で治療継続が難しい方

 

3. 前立腺肥大症の経尿道的前立腺吊り上げ術(UroLift):2025年度から開始予定。

UroLift(ウロリフト)という機器を使用する経尿道的前立腺吊り上げ術は、2022年3月から本邦で実施可能(保険適用) となった、体に負担の少ない新しい前立腺肥大症の低侵襲な内視鏡手術の一つです。本治療では、前立腺肥大によって閉塞した尿道を、前立腺組織を切除せず特殊なインプラントで物理的に拡張させ、排尿を改善します。治療時間は平均10分程度と短く、入院期間も短いため、体力に自信のないご高齢の方にも適しています。治療効果は手術直後から実感しやすく、長期的な改善が期待できます。
<治療の対象となる方>
・従来の手術療法(TUR-P、HoLEPなど)が全身状態を考慮すると困難な方(日本泌尿器科学会「経尿道的前立腺吊り上げ術に関する適正使用指針」)。
・長期的なカテーテル留置を避けたい方にも適した選択肢 となります。

主な医療機器・設備


1. 体外衝撃波結石破砕装置(ESWL):日帰り治療を平成24年1月から開始。
2. ホルミウム・ヤグレーザー(Lumenis Pulse™ 120H):主に結石治療に使用します。2020年度より新たに前立腺肥大に対する低侵襲治療 レーザー前立腺核出術(HoLEP)を開始しました。
Lumenis Pulse潤・120H画像
3. 内視鏡治療用バイポーラ電気メス:前立腺肥大症治療にとしてTURis-P、TUEBを行っております。
4. 軟性尿管鏡・硬性鏡:腎尿管結石治療に使用します。
5. 腹腔鏡手術システム:副腎腫瘍および泌尿器悪性腫瘍(腎癌、腎盂・尿管癌、膀胱癌)、腎盂尿管移行部狭窄症、尿膜管遺残に対する手術に使用します。
6. 2020年11月より、腹腔鏡手術に3D内視鏡システムを導入しました。

患者数・症例数・生検数・手術数・治療成績等


2024年1月〜2024年12月実績

外来患者数 平均1,392名/月
入院患者数 平均589名/月
平均在院日数 8.1日
延べ手術件数 681件
全身麻酔手術 224件
化学療法(外来) 438件
化学療法(入院) 158件

検査入院

検査名 症例数
経直腸式前立腺針生検 8例
経会陰式前立腺針生検 129例

手術件数(2024年 主なもの)

術式 件数
腹腔鏡下副腎摘出術 3件
腹腔鏡下根治的腎摘除術 17件
腹腔鏡下腎尿管全摘術 10件
経腰式腎摘除術 3件
腹腔鏡下根治的前立腺全摘術 20件
腹腔鏡下膀胱全摘術(回腸導管造設) 6件
経尿道的膀胱腫瘍切除術 (TUR-BT) 131件
経尿道的レーザー前立腺核出術 (HoLEP) 44件
経尿道的前立腺水蒸気治療 (WAVE治療/Rezum) 15件
経尿道的結石破砕術(レーザー、腎・尿管) 100件
経尿道的結石砕石術(レーザー、膀胱) 16件
経皮的腎結石破砕術 (PNL) 1件
体外衝撃波結石破砕治療 (ESWL) 13件
高位精巣摘除術 9件
精巣摘出術
陰嚢水腫根治術
包茎手術
スペーサー注入術 (Space OAR)
経皮的膀胱瘻造設術
尿管ステント留置術
経皮的腎瘻造設術
水圧拡張術
ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法 (ボトックス)
4件
9件
15件
10件
7件
156件
33件
3件
15件

専門外来


1. ストーマ外来:尿路変向術をお受けになった患者さんのストーマ・ケア外来を水曜日の午後におこなっております。(担当:安江)
2. 外来化学療法:抗がん剤の化学療法の一部は通院でおこないます。
3. 内服治療によるコントロール困難な過活動膀胱(難治性過活動膀胱)に対して『ボトックス膀胱注射療法』を水曜日の午後におこなっております。(担当:久金)

救急、時間外診療の対応


1. 夜間当直:火曜日と金曜日にはスタッフが当直しておりますが、それ以外の曜日の夜間はオンコール体制となっており必要であれば病院に担当者が戻り診察いたします。
2. 休日体制:9:00〜12:30は担当者が院内におりますので診察いたします。

その他


1. 放射線治療:2018年1月に放射線治療センターが開設されました。必要な方は当医療センターで治療を受けることが可能となります。
2. 腹腔鏡手術:日本泌尿器内視鏡学会・腹腔鏡技術認定医が常勤しております。
-2015年2月より腎・尿管悪性腫瘍および副腎腫瘍に対し腹腔鏡手術を開始しました。
-2015年7月より膀胱癌に対して腹腔鏡手術を開始しました。
-2016年2月より前立腺癌に対する腹腔鏡下前立腺全摘除術を開始しました。
-2018年7月より尿膜管遺残に対する腹腔鏡下尿膜管摘出術を開始しました。
3. ロボット支援手術:現在、当院ではおこなっておりませんので、近隣の施設をご紹介しております。
4. 尿失禁の手術:尿失禁の手術は慈恵医大附属病院(本院)、あるいは近隣で多く手術をおこなっている近隣の施設をご紹介しております。
5. パイロニー病:過去におこなっていました衝撃波治療は現在おこなっておりません。手術が必要な場合には都内で多くの手術をおこなっている施設をご紹介いたします。
6.

前立腺癌に対する小線源治療は慈恵医大附属病院(本院)、あるいは多く手術をおこなっている近隣の施設をご紹介しております。

7.

内服治療によるコントロール困難な過活動膀胱および神経因性膀胱に対しての『ボトックス膀胱注射療法』を、外来日帰り治療として2022年3月より開始しました。

8.

2023年10月より、ハイドロゲル直腸スペーサー(Space OAR)注入術およびゴールドマーカー留置を開始しました。

9.

2024年1月より前立腺肥大症の経尿道的水蒸気治療(WAVE治療・Rezum)を開始。2025年5月から経尿道的前立腺吊り上げ術(UroLift)へ移行予定。


関連リンク


東京慈恵会医科大学 泌尿器科


専門医制度と連携したデータベース事業について

当院は、患者さんにより適切かつ最善の医療を提供するために、外科系の専門医制度と連携したデータベース事業、一般社団法人National Clinical Database (NCD)に参加しております。詳しくはくはNCDホームページ(http://www.ncd.or.jp/)をご参照ください。何卒、ご理解ご協力賜りますよう宜しくお願い申し上げます。