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- 2021年度 学校運営評価結果
学校教育活動の全般において、その質の向上に向けて改善策を講じる事、また学校の設置目的を達成するため行う。
「学校運営評価尺度」を用い、全教職員(12名)を対象に各自が自己評価したものを集計した。「学校運営評価尺度」は、Ⅰ.学校運営、Ⅱ.教育課程・教育活動、Ⅲ.入学・卒業対策、Ⅳ.学生生活への支援、Ⅴ.管理運営・財政、Ⅵ.施設設備、Ⅶ.教職員の育成、Ⅷ.広報・地域活動の8カテゴリー161項目の5段階順位尺度から成っている。
2022年3月25日~3月31日
提出者11名、提出率91.7%
評価項目 | Ⅰ.学校経営 | Ⅱ.教育 課程・活動 | Ⅲ.入学・ 卒業対策 | Ⅳ.学生 生活の支援 | Ⅴ.管理 運営・財政 | Ⅵ.施設 設備 | Ⅶ.教職員育成 | Ⅷ.広報・ 地域活動 |
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2021年度 | 3.9 | 3.7 | 3.8 | 3.8 | 3.8 | 3.7 | 3.2 | 3.2 |
2)項目毎の比較
① 「学校経営」では、慈恵大学における本学の位置づけや部門目標をもとに学校のビジョンを掲げ、各教員がそれぞれの役割を意識して、学校運営に参画できた。Covid-19の感染予防対策を十分に図りながら、講義・演習・実習・学校行事を安全に実施することができた。次年度も目標達成に向けて教職員の意思統一を図りながら取り組んでいく。
②「教育課程・教育活動」では、eラーニングの活用により、Covid-19の影響による急な変更にも対応し安全にカリキュラムを運用することができた。また、遠隔であってもアクティブラーニング・シミュレーション演習を取り入れるなど授業の工夫を行い教育の充実を図った。臨地実習では、実習施設側と連携を図り限られた時間内での目標達成と学生の満足度も高い実習が行えた。引き続き効果的な学習支援を心がけていく。
③ 「入学・卒業対策」では、入学志願者の確保対策としてオープンキャンパスは、Covid-19の影響により全てZOOMでの実施に切り替えが、在校生の協力により内容の充実が図れた。第111回看護師国家試験合格率100%、助産師学校進学希望者の進学率100%である。新人看護師の移行期支援プロジェクトに参画し、不安を抱えている新人看護師の看護技術支援・メンタルサポートを実施した。在校生のみならず卒業生のサポートに引き続き努めていく。
④ 「学生生活への支援」では、学生の経済的・精神的なサポートを個別に合わせて実施し、学生が安心して学業に専念できるよう支援した。コロナ禍のストレスフルな状況は今後も予測されるため、大学内の学生相談室も活用するなどし、学生が安心して学生生活を送れるよう支援していく。
⑤ 「管理運営・財政」では、犯罪防止講習会の実施、防犯カメラの設置など防犯対策を強化することができた。交通安全指導、災害訓練が実施できず、マニュアルの見直しのみとなった。次年度は大学病院と連携した災害訓練と学内の避難訓練はリスクを想定して実施したい。また、ハラスメント対策として、大学の基本方針に則り組織として取りくんでいく。
⑥ 「施設整備」では、インターネット環境、視聴覚教材等のWEBシステムを整えたことによって、学生の安全を確保した学修環境づくりへと繋がった。シミュレーション教育のための教材の購入はできなかったが、東京都の補完事業の活用や大学のシミュレーションセンターの活用により、充実した演習や学内実習へと繋げることができた。引き続き効果的な学修環境が整備できるように努めていく。
⑦ 「教員の育成」では、新カリキュラム作成に向けた学習会を企画し、他校との交流を図りながら学修する機会をもち知見を深めた。今後は、教員の教育実践力の向上のためにも研究・研修活動に積極的に参加できるような職場風土を醸成し、教育の質の向上を目指していく。
⑧ 「広報・地域活動」では、学校の魅力が伝わるようにホームページの更新を適宜おこなった。閲覧者のニーズに応えていけるよう内容の充実を図り、タイムリーな情報提供をこころがけていく。地域活動としては、隣接する病院への看護活動の支援をおこなった。また、JANPセンターのボランティア活動に参加協力した。今後も地域との交流を図る機会を大切にし、地域貢献していく。
2名の学校関係者評価者より頂いた意見を以下にまとめる。
①学校行事の取り組みについては、学生の主体性を尊重し実施している点は評価できる。学生の内発的動機付けがなされるための教員の関りが大切である。
②講義動画などの学習教材等を手作りしている点は、教員の熱意を感じる。教育の充実に向けて創意工夫をしている点はすばらしい。
③卒業後1年目の新人看護師に対してキャリア支援を大学と協同して実施している点は評価できる。学校として卒業生に対してホームカミングデイなどが実施できるとお互いの交流の場となり卒業後のフォローにもつながっていくと思う。
④災害訓練については、コロナ禍で3学年が一同に介しての実施が難しくても、避難するという経験をすることで学生の安全に対する認識が高まるため内容を工夫して実施していけるとよい。
⑤コロナ禍で参加が困難な状況であると思うが、大学との協働により実施しているボランティア活動は今後も積極的に参加できるとよい。
学校運営に対する自己評価、学校関係者評価を受け、最終評価として検討すべき課題は以下の通りである。
①新・旧カリキュラムの円滑な移行と運用
②ハラスメント対策の実施と教育環境の充実
③災害・震災に備えた避難訓練の実施
④卒業生・退職者へのキャリア相談とその支援
⑤教職員のキャリア支援
⑥地域のニーズに基づいたボランティア活動への参加