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- 2025年度 学校運営評価結果
本校の学校評価は、学則第27条に基づき、教育の一層の充実を図り、設置の目的及び社会的使命を達成するため、教育活動等の状況について毎年度自ら点検及び評価を行い、その質の向上に向けて改善策を講じることを目的とする。
2026年3月27日~4月13日
2026年4月20日
教職員24名 (学校長・参与・専任教員・事務職員)
在校生4名・卒業生2名
学校関係者委員2名
(1)カテゴリー毎の結果
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*タブレットやスマホ端末で閲覧の際には、横スクロールで表示可能です
(参考)2024年度以前は同カテゴリーについて5段階の尺度を用いた。以下に参考結果を示す。
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(2)カテゴリー毎の結果グラフ
(3)集計結果
提出率は100%であった。結果の詳細は別紙参照とする。
I. 学校経営
評価結果は2.6であった。慈恵大学の中長期事業計画に基づき、3看護専門学校共通の中長期事業計画を策定した。これに基づき、本校の「部門目標 2025年度版」を作成し、教職員間でビジョンおよびプランの共有を図った。部門目標の作成にあたっては、会議等を通じて教職員の意見を反映した。各教職員は部門目標に沿って単年度の個別目標を設定して業務遂行した。項目別では「部門目標の文章化と公表」「大学の目標との整合性」「単年度評価」「教職員への周知」「ホームページへの公表」が高評価であった。一方で、中間評価後の達成方法の具体的な変更や進捗確認が課題として挙げられた。また、教職員一人ひとりの能力を最大限に発揮できる機会を創出するとともに、学校全体のチーム力向上につながる役割分担を継続する必要がある。
II. 教育課程・教育活動
評価結果は2.6であった。カリキュラムは、講義概要(シラバス)に沿って安定的に運営され、旧カリキュラム(97単位)適用の学生は全員卒業し、在校生はすべて現行カリキュラム(102単位)となった。2025年度は、既存の3ポリシーに加え、3校共通のアセスメントポリシーを策定した。
項目別では「教育目標を学生に説明」「看護師として身につけておくべき資質の明文化」や「理念、目的、目標の一貫性」「卒業時の到達度評価」は高評価であった。一方で、「教育課程を検討する場」や「時代の要請に合わせた修正」については、次期カリキュラム改正に向けた検討や授業内容の更新が必要である。また、「前年度評価結果を踏まえた授業案検討」や「学生の反応を踏まえた見直し」が不十分との回答があり、授業改善に向けた時間的余裕を確保する体制づくりが必要である
成績評価については「評価方法・結果の説明」は十分であるとの評価であった。引き続き、評価基準の明確な提示や複数教員による評価を継続する。さらに、パフォーマンス評価を積極的に導入し、学生の課題を明確化するとともに、成長につながる成績評価の実現をめざす。「成績不振者への学習会等の実施」は不十分との回答が多かった。国家試験対策としては実施しているが、通常科目では実施していないことが要因と考えらえる。
授業に関する学生アンケートは全科目で実施しており、5段階評価の総合平均は、1年生4.1、2年生4.2、3年4.2となり、前年度と大きな差はなかった。
臨地実習では「定期的に指導者会議を開催」および「受け持ち患者への説明と同意」は十分であったが、「実習先の学習環境の整備」「実習指導者の固定」「指導者と教員の学習会企画」は不十分との回答があった。主な実習病院で実習指導者の専任指導体制が進む一方、臨床側の多忙さや人員不足によって十分に機能しない場合もあり、改善が必要である。質の高い実習指導体制構築のために、指導者会に教員が参加する等の取り組みを推進するとともに、実習施設での学習環境の改善について継続的に働きかける。臨地実習に関する学生アンケートは全科目で実施され、5段階評価の総合平均は4.37~4.86であった。実習施設は95か所と多岐にわたり、打ち合わせや事務手続きが非常に煩雑となるため、引き続き細心の注意が必要である。
III. 入学・卒業対策
評価結果は2.6であった。入学者数が減少した一昨年度の経験を踏まえて対策を見直した結果、2025、2026年度は定員を確保することができた。項目別では「高等学校に出向いて学校案内」が高評価であった。入学者選考の早期化に加え、業者主催ガイダンス等に積極的に参加し、看護系志望の高校生との接点増加に注力したことが受験者増につながったと考える。オープンキャンパスは3回/年 開催して好評を得た。今後も入学者数の確保は厳しい状況が予想されるため、入学実績のある高等学校との連携強化や受験者の動向分析、「慈恵の看護師になる魅力」の積極的な発信を継続していく必要がある。
第115回看護師国家試験の合格率は100%(全国88.3%)であった。試験内容の難化傾向を踏まえ、国家試験対策は引き続き最重要課題として取り組む必要がある。就職率は100%であった。
退学者率は6.6%と増加した。主な退学理由は「進路変更」であり、自らの将来を見据えた前向きな選択が多くを占めている。退学に至るまでには、本人・保護者との面談を重ね、十分な時間をかけて意思確認を行い、納得のいく選択となるよう支援している。
「卒業生への就業継続の支援」は例年評価が低く、既卒者、中途退職者への支援体制の構築が課題である。卒業生支援ワーキンググループの活動拡充が求められる。
IV. 学生生活への支援
評価結果は2.8で最も高かった。「進路に関する相談対応や情報提供」「就職ガイダンス実施」「カウンセラーとの連携」「健康診断後の指導・相談」「校医との連携」「自治会活動の促進」等の項目で高評価を得た。
健康管理については、毎日の健康状態の把握を継続し、定期健康診断の受診率100%を維持している。各種ワクチン接種は学校負担で実施している。メンタル面では、学生相談室を完備し、プライバシーを守ったうえでカウンセラーと強い連携を保っている。
自治会活動においては、各種イベントの企画・運営を支援し、学生が充実した学校生活を送れるよう環境づくりを行っている。また、隣接する病院との連携により、患者サービスへの参画機会を提供し、学生にとって貴重な経験となっている。今後もこれらの学生生活支援の取り組みは継続して行う。
V. 管理運営・財政
評価結果は2.7であった。年間計画に基づき予算および事業は適切に執行された。授業料や教材費等の滞納はなかった。公官庁への各種報告や届出、各種奨学金、修学支援制度等の申請手続きについても確実に実施した。2025年度には本校特別奨学金制度が刷新され、2026年度からはより充実した経済的支援が開始される予定である。
個人情報保護対策とその周知・徹底については例年、高評価を維持している。危機管理体制の整備として、全学年で防災訓練を実施した。一方で、危機管理マニュアルやBCPの見直しが課題であり、次年度は確実に整備する。
防犯対策では、千葉県警察本部生活安全部による防犯講習会に加え、柏市消費生活センターによる悪質なアルバイト、消費者トラブルや詐欺等への注意を促す講習会を毎年開催している。校内には複数の出入口があり、不審者の侵入に対する脆弱性が指摘されているため、警備体制の強化が必要である。
ハラスメント対策等の取組みについての評価は概ね良好であった。慈恵大学の規程に加えて「看護専門学校の教職員のためのハラスメント防止ガイドライン」を整備している。ハラスメントに関する研修は全員の受講を促進している。
VI. 施設設備
評価結果は2.7であった。「看護師等養成所の運営に関するガイドライン」に基づく設備・教材を整備し、経年劣化した教材については、優先順位を設定して順次更新している。Wi-Fi環境については、同時接続時の不安定さが課題であり、安定した高速通信環境の構築が必要である。校内のLED化は完了した。全学生を対象に「学校設備に関するアンケート」を実施し、要望の多い事項については改善を行った。図書については、定期的に廃棄と新規購入による入れ替えを行っている。
また、数年計画で大規模改修を進めており、2025年度は、老朽化が目立つセミナー室や基礎看護実習室の改修を終了した。例年「車椅子で利用可能なトイレ・スロープ」が不十分との評価となるが、現時点では代替設備を活用することで対応している。今後は、予算面での課題を踏まえつつ、トイレ改修等にも取り組んでいく必要がある。
VII. 教職員の育成
評価は2.5であった。研修への参加を促進するため、業務調整を行い可能な限り参加機会を確保した。研修受講後は報告会を実施し、学びの共有を図っている。希望する学会に参加した者は、報告書の提出および伝達講習を行った。また、看護教員向けのオンライン学習システムを有償契約し、継続的な自己研鑽の機会を確保した。
臨床研修については、附属病院および実習施設と連携して実施している。今後も、教職員の学習や自己研鑽の意欲に適う機会の創出に努める。
さらに、2025年度は3校共通の「慈恵の看護教員キャリアラダー」を作成した。今後は、慈恵大学の人事制度と併せて、教員のステップアップに役立てる。
VIII. 広報・地域活動
評価は2.6であった。SNSで学校生活の様子を発信し、認知向上に努めている。ホームページは、できるだけ遅滞なく更新したが、「卒業生に必要な情報掲載」は十分な評価が得られていない。今後は、3校合同WEBリニューアルプロジェクトが始動する予定である。
地域活動では、中高生の職業教育活動受け入れ、地域健康フェア参加、県内専門学校間のピアレビュー等を実施した。今後もさらに地域とのつながりを拡充していきたい。
IX. 全体
2025年度から文部科学省提示の基準に合わせ評価を3段階に変更したため、過年度との単純比較は難しいが、全体として評価傾向に大きな変化はみられなかった。現在の「学校運営評価基準」については、2026年度に3校で見直しを予定している。また、学校評価の一環として、学校設備に関するアンケートや、在校生・卒業生との意見交換の取り組みも開始した。
「Ⅳ.学生生活への支援」が高評価であったのは、日頃の教育活動が “学生ファースト” であった表れであるといえる。「Ⅴ.管理運営・財政」「Ⅵ.施設設備」の評価は、事務部門の貢献が大きい。今後も教務と事務の力を結集して魅力ある学校づくりを進める。「Ⅶ.教職員の育成」の評価は、教職員の自己研鑽意欲の高さを反映した結果であると考えている。
今後も、本校の教育活動、学校運営について継続的に点検・検証し、改善につなげる体制づくりを進める。
2名の学校関係者委員より頂いたコメント、意見を以下にまとめる。
II. 教育課程 教育活動について
・「成績不振者への学習会等の実施」については、国家試験対策を除き、必ずしも実施する必要はないとの意見があった。高等学校までの学習範囲の学び直しを目的とした補習や学習会は、看護教員が担うべき範囲を超えるものであり、必要であれば外部機関の活用を検討することが望ましいとされた。
・学生個々の課題を明確にし、成長につなげる成績評価をめざす取り組みは評価できるとの意見があった。あわせて、学生の学びの到達度の可視化に向けて、講義概要(シラバス)等のさらなる工夫も検討できるとの助言があった。
III. 入学 卒業対策について
・入学者確保の対策として、通学に時間を要する学生向けの学生寮の活用が検討されているが、管理運営や生活指導 等において教職員の負担増が懸念されるため、慎重な検討が必要であるとの意見があった。また、多様な背景をもつ現代の学生に対して、一定の生活ルールを徹底することの困難さについても助言があった。
・前年度の入学者数減少および今年度の退学者数増加を踏まえ、入学者選考の幅を広げたことによる影響について十分な分析が必要であるとの意見があった。志望動機や学力水準を一定程度担保した選考の維持が重要である。
全体的として、教職員が多大な努力を重ねながら、安定した学校運営に取り組んでいることが評価された。
今後も課題への対応を継続し、教育活動の一層の充実を図ることが期待される。
1)教職員の能力・資質の最大発揮
2)次期カリキュラム改正に向けた検討開始
3)目標達成と成長につながる成績評価の実現
4)実習施設との円滑な連携と学習環境の改善
5)受験者、入学者確保対策の推進
6)計画的な施設設備メンテナンス
7)教職員の意欲に応じた自己研鑽機会の創出