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経歴
- 1967年
- 新潟に生まれる
- 1991年
- 筑波大学生物学類卒業
- 1997年
- 同大学院博士課程修了
- 1997年
- 筑波大学生物科学系・助手
- 1998年
- 米国テキサスA&M大学・博士研究員
- 2000年
- 東京大学医科学研究所・博士研究員(遺伝子動態分野)
- 2002年
- 東京大学医科学研究所・助手〜助教
- 2008年より
- 現職
主な研究テーマ
- ポリアミンが関与する翻訳制御の分子機構の解明
- RNAアプタマーを応用したポリアミン解析
主な研究内容
1. ポリアミンが関与する翻訳制御の分子機構の解明
ポリアミンが関与する翻訳段階での遺伝子発現の制御をいくつか知られているが、その分子機構については不明な点が多く残る。それらの分子機構についてヒト無細胞翻訳系を用いて解析を進めている。これまでに、ポリアミンは配列非依存的に翻訳フレームを+1方向にずらすし、この誘導効率は翻訳効率と逆相関関係にあることを明らかにし、分子機構の解析を進めている。また、RAN翻訳でのポリアミンの作用の解析を進めている。
2. RNAアプタマーを応用したポリアミン解析
RNAアプタマーは標的分子と強い親和性を持つ機能性RNAであり、標的分子の検出・解析ツールや、標的の結合配列/モチーフの解析に用いられる。我々はこれまでにスペルミンに結合するアプタマーを取得している。このアプターの解析より、RNAはポリアミンと結合することでより強固な高次構造をとり得ることを明らかにした。現在、ポリアミンで誘導されるRNAの構造変化と翻訳制御の関連性について解析を進めている。