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学長あいさつ

人間中心の医学・看護学をめざす皆さんへ

学長 松藤 千弥  21世紀に入り生命科学は進歩・発展しています。疾病の原因が遺伝子レベルで解明され、ある種の疾病は遺伝子治療の対象となっています。再生医学や生殖医療の発達も目覚しいものがあります。このように生命科学の進歩によって医学や医療のあり方が大きな変革の時を迎えています。生命科学の発達は人類に福音をもたらす一方で、生命倫理に大きな問題を投げかけています。

  医療者はとかく疾病そのものや病んでいる臓器にだけ目を向けがちですが、患者さんの心の痛みをよく理解し、全人的な医療を実践することが求められています。本学の創始者・高木兼寛は、病気そのものを診(看)るだけでなく病に苦しむ人をよく診(看)ることの重要性を指摘し、”病気を診ずして病人を診よ“という医療者としての心のあり方を遺訓として残しています。私たちはこの遺訓を継承し、社会のニーズに応えることのできる医師や看護師を育成したいと考えています。そのためには、医学や看護学の専門的な知識や技術だけでなく、幅広い教養を身につけることが求められます。また、医師や看護師としての心のあり方は、医療の実践を通して人から人へと伝えられるものと考えています。そのため、独自のカリキュラムを設け、少人数教育を重視し教育の改善・充実に努めています。本学は4附属病院を有していますが、これらの附属病院は患者さんに安全で適切な医療を提供すると共に、医師や看護師の卒前・卒後の教育を担っています。

 医療は多様な研究に支えられ日進月歩です。高木兼寛は明治時代、国民病と言われていた脚気の原因が栄養の欠陥にあることを指摘しました。当時、脚気は細菌によっておこるという脚気細菌説が広く信じられており、高木の脚気栄養欠陥説は日本では受け容れられませんでした。しかし、高木は練習艦を使って、日本で最初の大規模臨床試験を行い、脚気栄養欠陥説を実証しました。その後、ビタミンB1が発見され、脚気はビタミンB1の欠乏によることが明らかになり、食事の改善によって脚気患者は激減しました。このように、優れた研究は多くの患者さんを救い、疾病を予防することができます。私たちは高木のような臨床を支える研究の振興にも努めています。

 医師も看護師も生涯に亘って学び続けなくてはなりません。私たちは本学の理念をよく理解し、私たちと共に21世紀の医学と医療を担っていくという強い意志と覇気を持っている学生を待っています。

学長 松藤 千弥

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