臨床工学部
![]() 臨床工学部 技士長 |
臨床工学部は、患者さんに使用する医療機器が安全に使用できるよう日々の点検を行い、正しい取り扱い方法についての教育を行っております。また、人工呼吸器をはじめとする生命維持管理装置や専門知識を必要とする医療機器の操作を担当し、医師・看護師および関連部署と協力しながら安全・安心な医療の実践に努めています。 |
臨床工学部理念・基本方針医療機器の専門家として最善を尽くし、質の高い医療の提供および普及に寄与する。また、チーム医療における信頼を確保し、時代に即した進化する組織として、慈恵医大の医療発展に貢献する。
■ 業務紹介 医療機器の安全管理 当院では医療機器安全管理責任者(改正医療法平成19年3月)のもと、医療機器安全管理委員会を組織しています。医療機器安全管理責任者には医師を配置し、実務責任者として臨床工学部技士長が医療機器の安全管理を実践しています。 機器管理業務院内全域で使用される医療機器を一括管理しており、酸素流量計、吸引器からレーザー治療器、超音波診断装置を含む約3,000台の医療機器の有効利用と安全性の確保に努めています。医療機器の購入から廃棄までを一括管理し、効果的な運用と保守点検計画に基づいた定期点検、使用ごとの作動点検、および使用後の点検を行うことで、信頼性の高い医療機器を提供しています。年間平均定期点検は約1,000件、作動点検は約11,000件を臨床工学技士が行っています。
呼吸器管理業務 院内で使用される人工呼吸器や経鼻的持続陽圧呼吸療法用治療器(CPAP装置)、高流量鼻カニュラ酸素療法について、使用前後の点検や装置のセッティングおよび使用中の安全管理として病室を毎日巡回しています。
血液浄化業務血液浄化部全10床では、急性・慢性腎不全の患者さんへの血液透析を中心として血漿交換療法・LDL吸着療法・白血球除去療法・腹水ろ過濃縮再静注法などを含む年間約4,500例の治療を行っています。治療機器のセットアップから治療の管理と操作、機器の保守管理を行い安全かつ安心できる治療環境づくりに努めています。また、関連学会のガイドラインに則り、透析用水・透析液のエンドトキシン・生菌検査を行い、安全な透析治療に向けた水質管理を行っています。
集中治療業務集中治療室全6床では、呼吸・循環・代謝の生命活動の代わりとなる医療機器(生命維持管理装置)が多数使用されており、診療技術の提供と、点検が重要な業務となっています。定期的にスタッフ向けの勉強会を実施し、夜間はオンコール体制にて医療機器が安全・確実に使用できる体制を構築しています。
手術部業務手術室全9室では、多くの高度化した医療機器が扱われています。電気メス、麻酔器、内視鏡システムといった医療機器に対する1日2回の使用中点検、自己血回収装置の操作、各診療科で使用する手術用医療機器の保守管理およびトラブル対応を行うことで、年間約6,000件の手術を円滑かつ安全に進めるための体制を構築しています。
内視鏡部関連業務内視鏡部の医療機器の保守管理および、トラブル時の対応、毎月光源装置のランプ寿命を確認し、ランプ交換を行うことで、機器故障に関連する治療の遅延が最小限になるよう点検業務を行っています。 救急車両関連業務DMATや患者搬送に使用する院内救急車に搭載されている医療機器(除細動器、吸引機など)を毎月点検し、緊急時に安全に使用できる体制を構築しています。 修理業務「医薬品医療機器等法の医療機器の修理業の許可(第 40 条の2〜4)」に基づいて1996年4月より、管理課ならびに臨床工学部の管理のもと、診療機器中央修理室(修理室) として、修理全般を専門業者に委託しています。これにより、経済的効果、修理の迅速化、業務の簡素化および省力化を図っています。 スタッフ紹介(2025年4月)■学会等認定資格 ■所属学会 ■チーム医療 |





