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泌尿器科


2024年04月現在
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診療部長:下村 達也

診療スタッフ 診療フロア
診療部長 下村 達也
医師数 常勤 7名

診療内容


外来診療は月曜から土曜まで午前中で、受付時間はAM8:00からAM11:30となります。初診は随時受け付けておりますが、原則予約制としております。紹介先からのFAX・Webにて予約診療も可能となっております。
入院診療は外来担当医が主治医として診療を継続します。個々の患者さんの治療方針は、当院の泌尿器科スタッフ全員で行われる症例カンファレンスにより決定されております。手術が必要な患者さんは原則、手術前日の入院となります。入院患者さんの治療方針は医師・看護師を含めた合同カンファレンスを行い、患者さんがスムーズな療養生活および退院後の生活を送れるように、医療従事者間の意思伝達を図っております。
当院は、都民に高度ながん医療を提供するため、東京都が認定した"東京都がん診療拠点病院"に認定されております。
多くの検査(膀胱鏡・CTなど)は、その日中に施行可能です。膀胱鏡検査は軟性膀胱鏡を用いております。細く軟らかいため、刺激が少ないため従来の検査と比較し、苦痛が少なくなっております。


特色


当泌尿器科は、昭和32年に三多摩地域ではじめて開設された伝統と実績のある診療科です。
最近、泌尿器科学は著しく進歩しその診療はますます多様化していますが、当科では十分なインフォームド・コンセントのもと、個々の患者さんにとって最も安全で確実な診断・治療法を選択することを基本方針としています。
上部尿路結石では最新鋭の体外式衝撃波結石破砕装置を用いた外来通院での結石破砕治療を実施し、一方下部尿路結石には数日の入院で、麻酔下での経尿道的破砕、摘出をおこないます。
泌尿器科系の癌に対しては、外科手術にこだわることなく、放射線治療や化学療法、ホルモン療法など幅広く、また可及的外来通院で、おこなっています。
そしてすべての泌尿器科疾患に対して、患者さんの個々の病状やご希望などにも十分配慮しながら質の高い医療が提供できるよう常に心がけています。


主な医療機器・設備


経直腸的超音波診断装置(B&K社製)、尿流動態検査装置(ダンテック社製)、体外式衝撃波結石破砕装置(ドルニエ社製)


患者数・手術数など


1日の外来患者数は約60-80名、年間の入院患者数は700-750名程度です。悪性腫瘍の治療に関しては、前立腺癌に対する全摘除術が約20例、腎・腎盂・尿管腫瘍に対する全摘術が、約20例、前立腺生検が約150例、膀胱腫瘍に対する経尿道的膀胱腫瘍切除術が約150例、膀胱全摘術が約10例を行っております。基本的に、侵襲度が低く、回復の早い腹腔鏡手術を第一に行っております。尿路結石に対する治療として、経尿道的結石破砕術(TUL)が約70例、体外衝撃波による破砕治療(ESWL)が約40例を行っております。


当科で扱う主な疾患について


A) 尿管結石(腎・尿管結石)
結石の場所や大きさによって、治療法を相談させていただきます。基本的には結石の大きさが10mm以下で自然排石する可能性が高いと判断した場合には、経過観察をしております。石により尿路の閉塞がある場合や経過観察しても位置が変わらない場合には体外衝撃波による破砕治療(ESWL)や内視鏡およびレーザーによる経尿道的結石破砕術(TUL)を行っております。体外衝撃波結石破砕治療の場合は、入院せず通院で行うことも出来ます。経尿道的結石破砕術(TUL)は通常4-5日間の入院となります。
B) 副腎腫瘍
高血圧や糖尿病などの検査で発見されることがあります。ホルモンが過剰に作られていることが明らかになった場合、腫瘍を副腎ごと手術で摘出する治療を行います。手術は、傷の小さく、手術日数も短い、腹腔鏡(ふくくうきょう)手術をおもに行っております。
C) 腎腫瘍(腎癌)
腎癌は、抗がん剤や放射線治療が効きにくいため、手術が第一選択となっております。小さい腎腫瘍に対しては、可能な限り腎臓を温存する手術(腎部分切除術)を行っております。手術は傷口が小さく、術後の回復が早い腹腔鏡手術が基本となりますが、進行した腎がんの場合、開腹手術となります。
D) 腎盂・尿管腫瘍
腎臓で作られた尿は腎盂・尿管をとおり、膀胱へと送られます。この腎盂・尿管に発生した腫瘍(がん)です。まず、はじめに、CTやMRIなどの画像診断、尿中のがん細胞の有無を調べます。これらの検査は通常、外来で行います。治療は手術が第一選択となり、腎臓・尿管・膀胱の一部を摘出します。腹腔鏡手術を併用することで、術後の回復が早いという利点があります。
E) 膀胱癌
膀胱の中に発生する腫瘍(がん)です。表在性(非筋層浸潤がん)では、内視鏡的に切除を行います。手術は1-2時間、1週間前後の入院となります。再発予防のため、膀胱内にBCGや抗がん剤などを注入する治療を行うこともあります。この膀胱内注入療法は通常外来にて行います。一方、非表在性(筋層浸潤がん)では、内視鏡的に切除することが困難なため、膀胱を摘出する手術(膀胱全摘術)が必要となります。排尿のためには尿路変更が必要ですが、袋を装着する回腸導管と小腸を使用して膀胱を作成する人工膀胱のどちらかを作成いたします。
F) 前立腺癌
狛江市や調布市と連携し、前立腺がん2次検診を受けております。前立腺癌が疑われ、前立腺癌の腫瘍マーカーである前立腺特異抗原(PSA)が高値を認めた患者さんでは、前立腺生検を行っております。検査は、入院で行っております。治療法としては、手術療法(腹腔鏡下前立腺全摘術)や放射線治療だけでなく、極めて早期に発見されたがんの一部では、待機療法(PSA監視療法:Active Surveillance)も行っております。進行がんでは、内分泌治療や抗がん剤による化学療法も行っております。
G) 尿膜管
尿膜管は通常胎生期に存在する臍と膀胱をつなぐ管ですが、成長とともに消退します。しかし、遺残尿膜管に膿瘍、のう胞、または悪性腫瘍が発生することがあります。手術治療が必要な場合は、腹腔鏡にて手術を行っております。
詳細については、下記に東京慈恵会医科大学附属病院のホームページを参照ください。
http://jikei-ur.umin.jp/clinic/disease14.html

専門外来


開設しておりませんが、各スタッフはそれぞれ専門とする領域を持っていますので、ご希望があれば専門のスタッフを紹介します。


救急・時間外診療の対応


救急患者さんへは随時対応いたしますが、先ず泌尿器科外来にお電話ください。なおPM4:00以降は救急部へご連絡下さい。月曜と金曜(祝日は除く)は泌尿器科医が当直し、夜間対応しております。


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