小児心臓外科部門は『こどもの心臓病(先天性心疾患)』の専門チームにより新生児や未熟児を含む小児から成人までの広い年齢層の先天性心臓病を対象に外科治療にあたっており、「生涯にわたる患児の明るい未来と自立」を目標に、すこやかで質の高い生活に寄与するような繊細な手術治療を心がけております。
「小児心臓外科外来」では小児および先天性心疾患を有する成人患者さんに対して
- 先天性心臓病全般の相談(初診外来、セカンドオピニオン)
- 手術前診断
- 無輸血手術のための自己血貯血などの術前準備
- 術後早期管理・内服治療
- 術後長期的経過観察
- 成人期に至った先天性心臓疾患の定期的健診
- 妊娠分娩
に関する管理を行っています。
我々はWorld Society For Pediatric and Congenital Heart Surgeryのメンバーです(右図)。
未熟児心臓手術
未熟児動脈管では体重によらず積極的に動脈管結紮術を施行しています(最低体重390g)
新生児(新生児期から乳児期早期)姑息的手術
- 大動脈縮窄症、大動脈弓離断症にたいする緊急大動脈弓再建手術
- 重症先天性大動脈弁狭窄に対する心臓カテーテル的治療と大動脈弁切開
- 種々の複雑先天性心疾患における体肺動脈短絡術(シャント手術)、肺動脈絞扼術(こうやくじゅつ)
新生児期一期的心内修復術
- 総肺静脈還流異常症修復術、完全大血管転位症に対する大血管スイッチ手術、総動脈幹遺残症根治手術
- 大動脈縮窄症、大動脈弓離断合併する複雑心疾患における一期的心内修復術の施行
非チアノーゼ性心疾患修復術
心室中隔欠損症、心房中隔欠損症、心内膜床欠損症(房室中隔欠損症)、動脈管開存症など:肺高血圧症合併例では体重によらず生後3から5ヶ月以内の乳児期早期の根治手術を原則としています
チアノーゼ性心疾患修復術
ファロー四徴症修復術、完全大血管転位症ラステリー手術)、両大血管右室起始症心内修復術など:可及的に乳児期根治手術をめざしています
単心室症に対するフォンタン手術
新生児乳児期の段階的姑息術にいて生後5-10ヶ月を目安にグレン手術、さらに1-2歳で最終フォンタン手術
先天性弁膜症に対する自己弁温存手術
人工弁置換術を可及的に回避する方針で自己弁温存手術を第一選択として僧帽弁に対しては弁形成術、また先天性大動脈弁疾患についてはロス手術すなわち自己肺動脈弁(オートグラフト)による大動脈弁置換術を積極的に施行しております。
小切開手術の実施
外来表
母子センター外来にて受付。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
---|---|---|---|---|---|---|
午前 | ○ | |||||
午後 |