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リハビリテーション科


平成28年4月現在
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診療部長:渡邉 修

診療スタッフ 診療フロア
診療部長 渡邉 修
診療副部長 角田 亘
診療医長 百崎 良
医師数 常勤5名、非常勤2名
(うちリハビリ専門医4名)
理学療法士 10名(技師長 中山恭秀)
作業療法士 6名(責任者 石川篤)
言語聴覚士 2名(責任者 諸岡あづさ)

診療内容・専門分野


当科は学会が認定した研修施設でリハビリ総合承認施設でもあります。リハビリ専門医3名を含む医師5名、理学療法士10名、作業療法士6名、言語聴覚士2 名が常勤しており、医師の指示の もと包括的なリハビリを施行しております。脳卒中や頭部外傷などの合併症としての四肢の麻痺、失語症、高次脳機能障害、嚥下障害や整形外科術後、神経筋疾 患や種々の原因による廃用症候群、排尿 障害に対して客観的評価を行った上で治療を行っています。
また、他科(脳神経外科、神経内科、整形外科など)からの依頼患者さんが多いため、毎週定期的に合同カンファレンスを行うとともに、地域リハビリの立場から、周辺の開業医の先生や訪問看護師、ケアマネージャーとの連携を重視しています。
一般外来の他、「高次脳機能障害外来」「装具外来」を設けています。


理学療法部門 作業療法部門 言語聴覚療法部門

患者数・症例数・生検数・手術数・治療成績等


当科の入院ベッドは27床あります。リハビリテーションの目的は、障害をできるだけ軽減し社会や家庭に復帰させることにあります。入院はリハビリの適応となる全ての疾患を対象としますが、70〜80%は脳卒中、脳外傷の患者さんで、その他、脊髄損傷、切断、骨関節疾患、神経疾患などの患者さんがいます。


入院患者数 140〜170名/年
新患患者数
PT部門 1000〜1200名/年
OT部門 500〜600名/年
ST部門 160〜200名/年

専門外来


受付時間 午前は、一般外来、再診は予約制、初診は随時
午後は、予約制専門外来
認知機能外来 第1金曜日

外来担当医表


第三病院 リハビリテーション科 外来担当医表


診察情報


[東京慈恵会医科大学・リハビリテーション医学講座ホームページ]


理学療法部門 Department of Physical Therapy(PT)


理学療法部門には10名の理学療法士が専属で勤務しており、博士号や修士号を取得しているスタッフやケアマネージャー、呼吸療法認定士の資格を有しているスタッフ等もおります。整形外科疾患、中枢神経疾患、呼吸器疾患、外科手術の周術期など、多くの診療科の依頼をいただき、機能・能力回復トレーニングを行っております。そのほとんどで急性期からの依頼が多く、一般病床はもとよりICUから開始されることも少なくありません。リハビリテーション科に入院された場合は、退院までに複数回のケースカンファレンスを行い、また、装具作製時には全療法士で検討するブレースカンファレンスを開催しております。
4病院合同で共通評価作成と理学療法検討を取り組んでいる脳卒中、変形性関節症に加えて、第三病院では地域の中核型病院としてリハビリテーションの役割を果たす目的で、以下の3つの疾患についてのオリジナル評価セットを作成し、3班に分かれて理学療法の検討を進めております

□ 廃用症候群(Deconditioning)
廃用症候群とは、Disuse Syndromとも、Hospital Associated Deconditioningなどといわれる全身性疾患であり、疾患や治療に必要な臥床期間などによって身体機能が低下する状態を指します。我々は、生化学データや筋力、動作自立度などをもとにして、疾患に由来する機能・能力低下と臥床によって生じるものとを区別し、必要な理学療法が提供できるように取り組んでおります。

□ 大腿骨頚部骨折(Femoral Neck Fracture)
高齢者で転倒で受傷することが多い骨折が大腿骨頚部骨折です。多くの患者で人工骨頭置換術などの手術が行われます。当科では整形外科医と情報交換を行い、早い段階から介入しております。受傷したときの状況などもうかがい、再度転倒しないためのプログラムの作成について検討しております。

□ パーキンソン病・症候群(Perkinson Disease)
世界的に使用されているUPDRS(Unified Parkinson’s Disease Rating Scale)という評価指標と慈恵オリジナルの動作評価(Ability for Basic Movement Scale:ABMS)など中心に、代表的な症候と動作の関連を意識した評価をします。動作解析装置を用いて変化を追うことや、基本動作の反復、跨ぎ動作、トレッドミル歩行など、学会で報告されているトレーニングをはじめ、我々が学会での発表を行った理学療法について積極的に取り入れております。

第三病院理学療法部門では、学会レベルで興味深い報告なども月1回行っている勉強会において全員で討論し、常に積極的に理学療法を検討しております。定期的に測定した評価データをもとに患者さんへわかりやすく変化を説明するなど、よりよいリハビリテーションが行えるように取り組んでおります。理学療法室は335m2と広く、吊り上げ式トレッドミル装置や三次元動作解析装置、筋電図やCybex(筋力評価訓練機器)、重心動揺計といった機能向上をはかる機器も多く設置しております。 スタッフ教育にも力を入れており、若いスタッフでも広い視野での問題点抽出力や解決力を高める指導を受けております。研究活動は臨床応用を意識したものが多く、主学会である日本理学療法学術大会を始め、関連学会での発表を多数行っております。室内はいつもリラックスした雰囲気づくりに心がけておりますので、お気軽にご相談ください。(文責 中山恭秀)


吊り上げ式トレッドミル装置 Cybex(筋力評価訓練機器) 理学療法訓練室

作業療法部門 Department of Occupational Therapy(OT)


当院には専属の作業療法士が6名勤務しており、脳卒中や頭部外傷をはじめとした中枢神経系疾患、パーキンソン病などの慢性進行性疾患、外傷による上肢骨折などの依頼を受けております。日常生活活動(以下ADL)や手段的日常生活動作(以下IADL)、社会生活や趣味活動の困難に対して、個人の社会背景を大切にしながら、その人に合った「作業」を用いております。作業療法室には,ADL訓練で使用するキッチンなどの設備や各種Activityなどを豊富に揃え、ニーズに合わせた作業療法を提供できるように心掛けています。

□ ADL・IADL訓練
リハビリテーション目的による入院の場合、通常の作業療法に加えて病棟と密に連携し、トイレ動作や食事動作などの病棟ADL訓練も積極的に行います。また、在宅退院に向け適宜、調理訓練や買い物などの外出訓練、家屋評価なども行い、退院後の生活が円滑に行えるように準備をすすめております。

□ NEURO(NovEl Intervention Using Repetitive TMS and Intensive Occupational Therapy)
慈恵医大リハビリテーション医学講座が取り組んでいる慢性期脳卒中片麻痺患者を対象とした経頭蓋磁気刺激(rTMS)と短期集中作業療法の併用療法である「NEURO」というプログラムにも取り組んでおります。この「NEURO」は、麻痺側の手の機能がこれ以上改善しないと判断され、生活の中で手を使わなくなってしまった方々に対して、医師がその適応を判断し、個人に応じたプランを作成しながら麻痺側の手が再び生活の中で参加できるように治療するプログラムです。

□ 高次脳機能障害への作業療法
入院だけではなく外来通院においても復学や復職などを視野に入れて評価、訓練を行います。また、第三病院が東京都高次脳機能障害者支援普及事業の北多摩南部医療圏の拠点病院であるため、地域と連携をとりながら積極的に携わっております。

これらの臨床業務の成果を中心に、国内外の学会における発表も積極的に行っております。NEUROに関する報告や三次元動作解析装置を用いた動作解析、高次脳機能障害に関する報告など、日々臨床に還元できるように努力をしております。常にその人の生活を念頭に置き,適切な作業療法が提供できるようにスタッフ一同心掛けております。(文責 石川篤)


経頭蓋磁気刺激 調理訓練の様子 作業療法室


言語聴覚療法部門 Department of Speech Therapy(ST)


主に脳卒中や脳外傷をはじめとした中枢神経系疾患、呼吸器疾患、口腔から咽頭周囲の外科領域疾患を対象として、失語症や構音障害などの言語障害、高次脳機能障害、摂食嚥下障害についての治療・訓練を行っています。現在は2名の言語聴覚士が専属で勤務しており、他部署や地域との連携を図りながら、中核病院としての役割を果たせるよう、以下の3つを中心に取り組んでいます。


□ 頭蓋磁気刺激と集中的言語聴覚療法
リハビリテーション医学講座が行っている慢性期の失語症を対象にした経頭蓋磁気刺激(rTMS)と短期集中言語聴覚療法の併用療法を行っております。


□ 高次脳機能障害への言語聴覚療法
第三病院が拠点病院となっている北多摩南部医療圏域の高次脳機能障害者支援事業にも協力しております。入院、外来にて高次脳機能障害の評価と介入を積極的に行っております。


□ 摂食嚥下障害との関わり
リハビリテーション医や管理栄養士、看護師と連携をとりながら、安全に食事が摂取できるような働きかけを行っています。食事形態の選定には、嚥下内視鏡や嚥下造影検査を用いることもあります。また院内のNST(Nutrition Support Team)にも参画しており、栄養状態の改善に摂食嚥下機能の面から関与しています。食べるための前準備として,口腔内環境を整えていくことにも力をいれています。日常生活の質が向上されるよう、サポートさせていただきたいと考えています。(文責 諸岡あづさ)