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リハビリテーション科


2026年6月現在

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診療部長代行:木下 翔司

診療スタッフ
診療部長代行 木下 翔司
医師数 常勤7名、非常勤2名
(リハビリテーション科 専門医4名)
理学療法士 12名(うち2名レジデント)(技師長 �盒郷痢�
作業療法士 5名
言語聴覚士 2名

リハビリテーション科の方針


 東京慈恵会医科大学西部医療センターは、地域に根差し、地域貢献を果たすべく、住民の生活全般の質の向上に資することを、命題に掲げています。当リハビリテーション科は、この使命にのっとり、北多摩南部医療圏、なかでも調布市、狛江市にお住いの方々にとって、疾患の予防から発症、治療、さらに地域生活にいたる全時期に対し、医療保険および介護保険、障害者総合支援法を駆使し、安心して生活できるリハビリテーション医療体制を整え、ゆりかごから墓場まで、世代を超えて「慈恵が選ばれる医療施設」となるよう、努めてまいります。

診療内容


診療内容種類

■ 脳卒中、脳外傷等に対するリハビリテーション治療

疾患の急性期からリハビリテーション治療は始まります。脳神経外科や脳神経内科の医師と連携し、リスク管理のもと、日常生活の自立を目指すべく、理学療法、作業療法、言語聴覚療法が適宜、介入します。関節可動域訓練、筋力増強訓練、日常生活訓練、歩行訓練、言語訓練、高次脳機能障害に対するリハビリテーション治療等を、患者さんの状態にあわせて組み入れて参ります。一方、他院で急性期治療を終えた方も、当科に転院され、同様のリハビリテーション治療を展開し、在宅復帰を目指します。

急性期から回復期、生活期にいたるリハビリテーション治療の概略図

リハビリテーション治療の概略図

■ 入院リハビリテーションのご相談について

当科では、脳卒中、頭部外傷、神経筋疾患、ギラン・バレー症候群、意識障害後の回復過程などにより、身体機能、日常生活動作、高次脳機能、社会生活に課題を有する方に対して、入院による集中的なリハビリテーション治療を行っています。
急性期治療後や回復期リハビリテーション病院退院後に加え、在宅生活や施設入所中の方についても、生活機能の改善、在宅復帰、社会復帰、復学・就労、障害福祉サービス等の利用に向けて、集中的なリハビリテーション治療により改善が期待される場合には、入院の適応を個別に検討いたします。
ご相談は、入院中・入所中の当該施設職員から当院ソーシャルワーカー室までお問い合わせください。在宅の方の場合は当科外来の受診による相談が必要となります。病状、現在の生活状況、リハビリテーション治療の目標、退院後に想定される生活環境や支援体制などを踏まえて、受け入れの可否や時期を判断いたします。入院にあたっては、リハビリテーション治療の目標や退院後の方向性を関係機関と共有しながら検討します。

■ 頭蓋磁気刺激(rTMS)治療

頭蓋磁気刺激(rTMS)治療頭蓋磁気刺激(rTMS)治療経頭蓋磁気刺激(rTMS)治療とは、磁場を発生するコイルを用いて、頭の外側から脳の局所を磁気刺激し 運動麻痺や失語症の改善を目的とする治療法です。 患者さんは安静に座っているだけで、痛みや苦痛を伴うことはほとんどありません。 本治療は、障害により生じた脳機能のアンバランスを修正することを目的に、『健常な大脳や、損傷を受けた大脳を刺激することで、障害をうけた脳の機能が活発になるようにする』治療です。現在、脳卒中後遺症である上肢麻痺や失語症、歩行障害などのある患者さんに集中的リハビリテーション治療をrTMSと並行して行っています。この併用により、障害を受けた大脳の機能を活発化し、機能障害を改善することを目的としています。

*rTMS治療の適応は下記を参照ください。
http://jikei-reha.com/Images/uploads/2021/07/advance01.pdf

■ ボツリヌス療法

脳卒中(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血)の後遺症として、上肢や下肢の筋肉が過剰に固くなることを痙縮といいます。痙縮が強くなると関節のこわばりや痛み、関節拘縮などが生じ、着替えや整容動作、歩行などの日常生活動作が障害されます。ボツリヌス療法この痙縮に対する安全な治療法としてボツリヌス治療を実施しています。固くなった筋肉に直接に薬剤を注射する治療であり、外来で行うことも可能です。上肢麻痺や下肢麻痺が比較的重度な方であっても、適切なボツリヌス治療を受けることで上肢や下肢の動きが改善し、着替えや入浴も行いやすくなります。次のような症状でお困りの方がいらっしゃいましたらぜひご相談ください。

  • ・痙縮により関節や筋肉に痛みがある。
  • ・着替えがしにくい(肩が挙がらない、脇が開かない、肘が伸びない)
  • ・手や指が洗えない(指が開かない)。
  • ・歩くと足の指が痛い(足首が伸びてしまう。足指が曲がってしまう)

■ 高次脳機能障害のリハビリテーション治療

高次脳機能障害とは、脳卒中や脳外傷(交通事故や転落が多い)など、さまざまな原因によって脳に損傷をきたしたことで生じる、言語能力や記憶能力、思考能力、空間認知能力、感情のコントロール能力の障害です。当科では、このような方々の、以下のさまざまなニーズにお応えしています。

  • 1. 高次脳機能障害の評価および診断を行います(各種診断書の記載)。
  • 2. 脳疾患のリスク管理を行います(血圧、糖尿病、再発予防、てんかん管理等)。
  • 3. 高次脳機能障害に対するリハビリテーション治療の方法を提案します。
  • 4. 復学・復職支援を行います。
  • 5. 地域(保健所、福祉センター、訪問看護ステーション、就労支援機関、行政窓口等)との連携を行います。当院は、北多摩南部医療圏(武蔵野市、府中市、調布市、三鷹市、狛江市、小金井市)における高次脳機能障害者支援の拠点病院として機能しています。下図は、北多摩南部医療圏内の高次脳機能障害のある方を支援する機関をまとめたマップです(下記資料添付)
  • 6. 制度(障害者手帳、障害年金、労災関連、自賠責関連等)利用を提案します。
  • 7. 患者・家族会のご紹介。

北多摩南部医療圏内 高次脳機能障害 支援機関マップ

■資料
・高次脳機能障害支援マップ(北多摩南部医療圏)


■高次脳機能障害支援窓口ホームページ(https://www.jikeirehakoujinou.com/)

高次脳機能障害支援窓口ホームページ


高次脳機能障害に関連する情報を集約したホームページを開設しております。
高次脳機能障害支援マップ、自動車運転能力評価の手引きなどの情報を公開しております。

■ 自動車運転再開評価

  • ● 脳卒中や脳外傷などを罹患した方が、自動車運転を再開する場合、運転能力を評価する必要が生じる場合があります。当科では、このような場合に、高次脳機能の評価とともに、運転シミュレーター(右図)による模擬運転場面での認知・判断・操作能力を評価しています。運転シミュレーターさらに、教習所と連携し、実車運転能力を評価する場合もあります。
  • ● 短期入院運転能力評価プログラム
    リハビリテーション治療の一環として、院内で可能な運転能力評価を、1週間のご入院で行うプログラムがあります。
  • * 当院の運転再開支援は運転再開を約束するものではありません。評価の結果、運転再開を見送りと診断する場合もあります。
  • * 認知症と診断されている方は、法律上免許は取消の対象となります。
  • * 詳細はOT部門の取り組み
  •  

■ 就労復職支援

病気や事故によるさまざまな後遺障害(身体障害や高次脳機能障害)によって、就労がスムーズにできない方がおられます。当科では、就労が可能であるのか、という点について、入院あるいは外来通院にて、能力評価を行います。また、患者さんやご家族の求めに応じて、現在所属されている雇用側との調整を行うこともあります。もとの職場にもどれるのか、配置転換がよいのか、あるいは、退職し、他の職場を求めていくのかを、患者さん、ご家族とともに考えていきます。また、都内の就労支援機関との連携を図ることもあります。

  • ● 短期入院就労能力評価プログラム
    2週間のご入院で、リハビリテーション治療の一環として、身体能力評価、高次脳機能障害評価、就労能力評価を行うプログラムがあります。

■ 内科系疾患、外科系疾患のリハビリテーション治療

当院の内科系診療部門(脳神経内科、総合診療内科、循環器内科、呼吸器内科、糖尿病内分泌内科、腎臓内科、小児科等)および外科系診療部門(脳神経外科、整形外科、胸部・腹部外科等)と連携し、それぞれの疾患の治療後の、リハビリテーション治療を行います。在宅生活を目標に、身体的・精神的回復を図ります。

■ 義肢・装具の作成

義肢・装具のイラスト脳血管疾患、神経筋疾患、運動器疾患などの後遺症に対して下肢装具、車椅子などの補装具を医師、義肢装具士、療法士が連携して作成しています。補装具は身体機能を補完または代替し、変形の進行予防および矯正するなどの目的があります。また、耐用年数を超えて使い続けると、補装具の破損を生じる、自分の身体に合わないなどの問題が発生することがあります。そのような問題を防ぐためにも定期的なメンテナンスが重要です。新しい補装具が必要な方だけでなく、補装具を処方されて、時間が経過しており、メンテナンスが必要な方も、当外来にお越しください。
なお、装具・義足・車いすなどの作製にかかる費用は、各種の制度のもとで公的な補助が適用される場合があります。 医療保険、労災保険、障害者総合支援法(身体障害者手帳)による補装具費の支給など、様々な制度に対応しておりますので、一度ご相談ください。

外来担当医表


西部医療センター リハビリテーション科 外来担当医表

外来受診

  • ✔ 受付時間:月曜日〜土曜日、8時45分〜14時30分
  • ✔ 原則、予約制です。現在おかかりの病院がありましたら、その病院の医療連携室あるいはソーシャルワーカーから当院の医療連携室に連絡をとり、予約をお取りください。
  • ✔ 初診の方は、可能な限り、診療情報提供書(画像データ含む)をお持ちください。

2025年度の実績

  • ● 入院外来治療延べ人数
    理学療法部門 30,483件
    作業療法部門 11,704件
    言語聴覚部門 3,635件
  • ● リハビリテーション科入院患者数  167名
  • ● リハビリテーション科病棟について
    当科の入院ベッドは28床あります。リハビリテーション科病棟では、障害を可能な限り軽減し、一日も早い在宅復帰や社会復帰を目指します。
    リハビリテーションが適応となる全ての疾患を対象としますが、70〜80%は脳卒中、脳外傷を原因とする患者さんで、その他、脊髄損傷、切断、骨関節疾患、神経疾患などがある患者さんがご入院されています。
    リハビリテーション科医師や看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士に加え、医療相談員や管理栄養士などの専門職が定期的なカンファレンスを行い、患者さんに関する共通の認識を持つことでより良いリハビリテーション治療を提供することができるようにしています。
  • ● カンファレンス風景

    カンファレンス風景

    入院の方の中で、ご自宅に退院される予定の患者さんに対しては、場合によって、円滑に在宅生活を送れるよう、当スタッフがご自宅に訪問し、屋内外の段差・配置などの状況把握、住宅改修の提案、自宅での動作指導・生活指導などを行っています。

チーム医療

カンファレンス

主科と定期的に進捗を確認する科別カンファレンスや、在宅支援関係者(ケアマネージャー、訪問看護スタッフなど)が集まる退院前ケースカンファレンスを行っています。

サポートチーム・ワーキンググループ

当院では、様々な障害に対し、多職種で構成するサポートチームがあります。

  • ◎ 栄養サポートチーム(NST)
  • ◎ 呼吸ケアサポートチーム(RST)
  • ◎ 緩和ケアサポート
  • ◎ 転倒転落ワーキンググループ

西部医療センター全体の教育制度

部門紹介

理学療法 PT:Physical Therapy

理学療法とは、病気やけが、加齢などによって生じた運動機能の障害、動作能力の低下に対し、運動療法、温熱、電気などの物理的な手段を用いて回復を促す治療法です。当院では、脳卒中や脳外傷などの中枢神経系疾患、整形外科疾患、呼吸器疾患、循環器疾患、外科手術の周術期などに対し、機能・能力回復トレーニングを行っております。多種多様な病気やけがに対して、それぞれの患者さんにとって最良のリハビリテーション治療を展開できるように努めています。

理学療法 PT理学療法 PT


理学療法 PT理学療法 PT

急性期からの依頼が多く、ICUからリハビリテーション治療を開始することもあります。リハビリテーション科入院の患者さんには在宅へ帰るための支援も積極的に行っています。

□ PT部門取り組み

作業療法 OT:Occupational Therapy

作業療法とは、人々の健康と幸福を促進するために、医療・保険・福祉・教育・職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助です。食べたり、外出したり、人の日常生活に関わる全ての諸活動を「作業」と呼んでいます。

  • ① 基本的な動作能力(運動や感覚・知覚、心肺や精神・認知などの心身機能)
  • ② 応用動作能力(食事やトイレ、家事など、日常で必要となる活動)
  • ③ 社会的適応能力(地域活動への参加、就学・就労)

を維持・改善し、「その人らしい」生活の獲得を目標にします。
 当院では、脳卒中や脳外傷をはじめとした中枢神経系疾患、パーキンソン病などの慢性進行性疾患、外傷による上肢骨折、手指の屈筋腱損傷など多種多様な患者さんに対して作業療法を提供しております。また、自動車運転評価用の「ドライビングシミュレーター」や、就労評価用の「幕張版ワークサンプル」などを設置し様々な作業への支援を行っています。

作業療法 OT

脳卒中をはじめたとした中枢神経系疾患、外傷による上肢の骨折などの依頼を受けています。一般的な疾患に対する作業療法に加え、rTMSと作業療法の併用療法、ハンドセラピー、就労支援などの専門的な取り組みも積極的に行っています。

□ OT部門取り組み

言語聴覚療法ST:Speech Therapy

言語聴覚療法は、“コミュニケーション”や“食べる”ことに関する問題のある方にリハビリテーション治療を行います。当院では、脳卒中や脳腫瘍、脳外傷等の中枢神経系疾患、パーキンソン病等の神経変性疾患、誤嚥性肺炎等の呼吸器疾患、口腔〜咽頭周囲の耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の疾患によって生じた、言語機能、高次脳機能、嚥下機能の低下のある方を対象としています。具体的には、失語症や運動障害性構音障害などの言語障害、高次脳機能障害、摂食嚥下障害の治療行っています。

言語聴覚療法ST

主に失語症、構音障害、高次脳機能障害、摂食嚥下障害等の依頼を受けています。また、失語症に対するrTMSと言語聴覚療法の併用療法や、外来での高次脳機能評価にも力を入れています。

□ ST部門取り組み

外部リンク