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先進医療


腎血管筋脂肪種に対する腎腫瘍凝固・焼灼術(冷凍凝固によるものに限る。)

診療科

泌尿器科、放射線部

適応症

腎血管筋脂肪腫(結節性硬化症によるものに限る)

料金

当該治療に関する費用の負担はありません。
※但し、入院料及びその他診療行為に係る費用につきましては、通常通り3割負担となります。

承認年月日

2021年4月1日

主な内容

【対象】
腎血管筋脂肪腫(結節性硬化症によるものに限る)
【先進医療機関】
本治療は本学の倫理委員会で認可され、先進医療として東京慈恵会医科大学附属病院および東京慈恵会医科大学附属柏病院で受けることができます。
【背景】
「結節性硬化症(TSC)」は、国の難病に指定されている遺伝性の病気で、全身に過誤腫と呼ばれる良性腫瘍ができます。また、患者の60%〜80%に腎臓の病変がみられ、「腎血管筋脂肪腫(腎AML)」と呼ばれる腫瘍が両側の腎臓に多発します。結節性硬化症による腎血管筋脂肪腫は10代で急激に頻度が増し、腫瘍が大きくなることによる腎機能低下や破裂による出血等のため、年齢とともに腎疾患での死亡割合が増加します。
腎血管筋脂肪腫の標準治療は、病変に関わる動脈を閉塞させる動脈塞栓術、外科手術、薬物療法(mTOR阻害薬)ですが、再発や再増大しやすい、体への負担が大きいなどの問題があり、「腎AMLの増大抑制、破裂の予防、腎機能の保持」の3つを完全に満たす治療効果は得られていません。
また、若年者がmTOR阻害薬を長期間服用すると、成長や妊娠等において問題となるばかりでなく、高価な治療薬が医療費にも大きな影響を及ぼしています。結節性硬化症は腎血管筋脂肪腫が多発・増大するという特性があるにも関わらず、現状ではくり返し行うことができる局所療法はありません。
【方法】
「腎血管筋脂肪腫に対する腎腫瘍凝固・焼灼術」は、腎血管筋脂肪腫を凍結療法によって壊死させる治療法です(冷凍凝固によるものに限ります)。皮膚に針を刺し、アルゴンガスという気体を使って針の先端を急速冷凍することで、腫瘍を壊死させます。本技術は体への負担が少なく、繰り返し行うことができます。

腹腔鏡下センチネルリンパ節生検(早期胃がん)

診療科

消化管外科

適応症

早期胃がん

料金

75,000円(非課税)

承認年月日

2015年1月30日

主な内容

【対象】
術前検査のCT検査などでリンパ節転移がない、長径4cmまでの早期胃がんの患者さん
【先進医療機関】
本治療は本学の倫理委員会で認可され、先進医療として東京慈恵会医科大学附属病院および東京慈恵会医科大学附属柏病院で受けることができます。
【理論背景】
センチネルリンパ節(SN)とは、がん病巣から直接リンパ流を受けるリンパ節のことで、がんのリンパ節転移が最初に起こる場所と考えられています。SNにがん細胞の転移がなければ他のリンパ節には転移していないと考えられ、余分なリンパ節を切除しなくてもいいということになります(SN理論)。すでに乳がんでは保険医療となり、生存率などの治療成績を損なうことなく、リンパ浮腫などの手術後遺症を減らすことが証明されています。
【早期胃がんに対する標準治療と縮小手術】
内視鏡治療適応でない早期胃がんの標準手術は、がんの部位によって噴門側胃切除、幽門側胃切除、幽門温存胃切除、また胃全摘が選択されています。それに加えて、リンパ節転移の可能性を考え、領域リンパ節の郭清(切除)が行われます。しかし、実際には早期胃がんではリンパ節転移がない場合も少なくありません。その場合、標準手術では患者さんにとって大きすぎる手術になってしまいます。そこで標準手術では過大手術となることが予測される患者さんを見つけ出し、縮小手術へと導く試みがSN生検です。なぜなら、胃を大きく切った患者さんが被るデメリットは小さくはないからです。胃全摘でなくても胃切除後は、少ししか食べられない、早く食べると苦しくなる、下痢をしやすくなるなどの直接的な消化障害にとどまらず、食後に動悸やめまいがするダンピング症候群や体重減少などの合併症が起こり、生活に支障を来たす患者さんは少なくありません。
【方法】
RI(アイソトープ)とICG(緑色色素)および赤外線腹腔鏡を用いてSNを同定します。SNにがんの転移を認めた場合には標準治療を行いますが、SNにがんの転移を認めない場合では、リンパ節郭清(切除)範囲を縮小するとともに、胃切除範囲も小さくして胃容量を温存する縮小手術を行います。
【過去の実績】
本先進医療前に施行された12施設400例以上を検討した臨床試験で、同対象患者さんに対してSNが見つかる率は97.5%、SN転移の正診率は99%という成績でした。つまり99%の正確性でセンチネルリンパ節を用いてがん転移の有無を判定できることが明らかになっています。慈恵医大の2施設でも総計350症例以上のSN生検が実施され、同等の成績を報告しています。

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