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腎臓・高血圧内科



平成30年5月現在
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診療部長:小倉  誠

診療スタッフ 診療フロア
診療部長 小倉 誠
医師数 常勤7名

1.当該科の紹介


腎臓・高血圧内科は、腎臓病や高血圧疾患に対する診療を行っています。 最近、いろいろな種類の腎臓病を、CKD(慢性腎臓病)という言葉で、一括してわかりやすく考えるようになってきました。当科は、CKD全般にわたっての診療を行っています。


2.診療内容・専門分野


CKD(慢性腎臓病)全般、本態性および2次性高血圧


●慢性(糸球体)腎炎

慢性腎炎は、多くは原因不明で、初期には自覚症状がなく、知らない間に徐々に腎機能が悪化していってしまう病気です。早くみつける方法は、健康診断などの尿検査で、尿の異常を発見するしかありません。尿検査で、持続する蛋白尿や血尿が発見された場合、外来で詳しい検査を行い、慢性腎炎を代表とする腎疾患であるかどうかを調べます。慢性腎炎が疑われる場合は適切な管理を行い、必要に応じて積極的に「腎生検」という、腎臓の組織検査を行っています。腎生検は、慢性腎炎かどうか?どんな種類の慢性腎炎なのか?をはっきりさせるだけでなく、今後の治療方針を決定するのに大変重要な検査です。腎生検で、診断がはっきりした後は、その状態に応じた、最新の治療を行っていきます。


●糖尿病性腎症

糖尿病で、血糖コントロールが長い間悪い状態が持続すると、その合併症として、腎機能が悪化してきます。これを、糖尿病性腎症といいます。初期から、糖尿病をきちんとコントロールすることが大切ですが、糖尿病性腎症が進行してきた場合には、糖尿病・代謝・内分泌内科と協力の上、極力、進行を抑制できるような治療を行っていきます。


●腎硬化症

高血圧の持続や加齢に伴って、動脈硬化が進行し、その合併症として腎機能が悪化していく病気です。多くは高齢の方に起こり、徐々に進行するため、知らないうちに腎異能が悪くなっていることが多い病気です。血圧や脂質異常症などのコントロールを中心に治療を行います。


*以上の3つの疾患が、主としてCKDの代表疾患です。
その他、多発性嚢胞腎、膠原病に関連する腎疾患、間質性腎炎などもあります。


●ネフローゼ症候群

CKDの中では特殊な病態です。腎臓から、尿に蛋白が非常に多く漏れることによって、血液中の蛋白濃度が減少し、顕著なむくみが出現します。ネフローゼ症候群は、1つの病気ではありません。「特発性」という原因不明で発症する場合もありますが、上記の慢性腎炎、糖尿病性腎症、腎硬化症などによるCKDに合併することや膠原病や悪性腫瘍などに合併することもあります。ネフローゼ症候群がみつかった場合は、入院治療が必要です。入院して、早急に「腎生検」を行い、その結果によって、主として、副腎皮質ステロイド薬や免疫抑制薬などの薬剤を投与することによって、治療を行います。


●慢性腎不全

上記の慢性腎炎、糖尿病性腎症、腎硬化症などによるCKDは、蛋白尿の程度および腎機能によって、ステージ1〜ステージ5までに分類されます。特に、ステージが進んで、腎機能が悪化している状態を「慢性腎不全」といいます。このような状態では、原疾患の治療だけでなく、腎機能を悪化させないための薬物療法や生活・栄養指導が重要です。このため、外来で、医師による管理・指導や栄養士による食事指導を行っています。また、定期的に「腎臓病教室」を開催し、医師・看護師・栄養士が患者さんの腎機能を維持するのをお手伝いしています。
また、腎機能が低下し、そろそろ透析療法が必要と考えられる場合には、透析療法の方法を説明する「療法選択外来」を透析専門の看護師によって行っています。


●腎代替療法

いろいろな治療を行っても、残念ながらすべての患者さんの腎機能の悪化をくいとめることはできません。不幸にして、腎機能が高度に低下し、体の中の毒素を外に出せなくなった状態になった場合には、各種の透析療法または腎移植が必要になります。

血液透析(HD)

HDは週3回、主として4時間、血液から余分な水分や毒素を除去する治療法です。新たに透析を開始する患者さんは、入院の上、透析用の血管である内シャントを作製するなど、さまざまな準備を行った後に透析を開始します。12床の透析専用ベッドを完備し、1日午前、午後2サイクルの治療を行っています。また、病態に応じて、血液濾過(HF)、血液濾過透析(HDF)なども行っています。

腹膜透析(CAPD)

CAPDは、お腹の中に透析液を入れて、自分で透析を行う在宅治療です。入院の上、お腹の中にカテーテルを入れる手術を行った後に、医師・看護師の指導の下、透析バッグの交換を覚え、退院後は在宅で透析を行います。通院は、月に1回の特殊外来で専門の医師が診察します。当院では、CAPDを推奨しており、千葉県内で1番多くの(60〜70名)CAPD患者さんが通院しています。

腎移植

腎移植には、生体腎移植と献腎移植があります。また、最近では、透析を行う前に腎移植を行う、先行的腎移植(preemptive renal transplantation)も行われるようになってきました。当院では腎移植は行っていませんが、腎移植に対する説明や適切な施設への紹介を行っています。


●その他の体外循環療法

多臓器不全などを合併した患者さんに対しては救急部との協力の下、ICUで持続的腎代替療法(CRRT)なども行っています。また、透析療法以外の体外循環療法として、他科との協力の下、膠原病、消化器、神経疾患に対する各種の血漿交換療法も積極的に行っています。


●高血圧(本態性、2次性)

一般の治療にもかかわらず高血圧のコントロールが困難な患者さんに対しては、高血圧の原因を調べます。高血圧の中には、遺伝的な要因・年齢・生活習慣などが組み合わさった本態性高血圧(いわゆる、一般の高血圧)とホルモン異常などによる2次性高血圧があります。原因を調べ、血圧コントロールの状態を確認したうえで、病態に応じた適切な降圧療法の選択、食事及び生活指導を実践し、高血圧による脳、心、腎などの合併症を予防するよう努めています。


3.特色・先進医療


●CAPD・血液透析併用療法

当院が中心になり全国に先駆けて行った治療で、現在では、多くの施設で行われるようになりました。CAPD患者さんは、年数が経過すると透析不足になりやすいため、週5〜6回のCAPDと週1回の血液透析を併用して、患者さんのQOLを保ちながら、適正な透析を行っていく治療法です。


●IgA腎症に対する先端治療

慈恵医大では、以前からIgA腎症の治療の最先端を担ってきましたが、当院でも、他施設と共同して多くの臨床研究を行い、IgA腎症の最先端の治療を行っています。適応がある場合は、根治治療の1つである、扁桃摘出+ステロイドパルス療法も積極的に行っています。


●難治性ネフローゼ症候群に対する集学的治療

ネフローゼ症候群は、各種治療にかかわらず、治療困難な症例も多いのが現状です。これに対して、副腎皮質ステロイド薬、各種免疫抑制薬、腎保護作用のある降圧薬、LDL吸着療法などを組み合わせて、専門的な治療を行っています。


4.スタッフ紹介


診療部長 小倉 誠
 1985年 東京慈恵会医科大学卒業
 日本内科学会認定内科医
 日本内科学会総合内科専門医
 日本腎臓学会専門医、学術評議員
 日本透析医学会専門医、指導医、評議員
 日本高血圧学会指導医


診療医員
 中尾 正嗣、清水 昭博、白井 泉、上田 莉沙、川邉 万佑子、小松嵜 陽、濱口 明彦

各種学会資格
日本内科学会認定内科医 7
日本内科学会総合内科専門医 5
日本腎臓学会専門医 5
日本透析医学会専門医 2
日本透析医学会指導医 2


5.診療実績


病床数 28床、一日平均外来数 約75名
  平成27年度

平成28年度

平成29年度

腎生検数 78 106 99
透析導入数 96 100 107
(内CAPD導入) (14) (17) (11)
CAPD患者数 68 69 74
内シャントおよびテンコフカテーテル挿入手術数 89 128 133


6.その他


一般外来 外来担当表参照
専門外来 CAPD外来:毎週火曜日の午前・午後

日・祭日、時間外には内科当直医が対応し、専門的な判断は腎臓・高血圧内科医がオンコール体制で対応します。


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